華城連続殺人事件
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この記事には暴力的または猟奇的な記述・表現が含まれています。免責事項もお読みください。

華城連続殺人事件
各種表記
ハングル:?? ?? ?? ??
漢字:華城連鎖殺人事件
発音:ファソン ヨンスェ サリン サコン
日本語読み:かじょうれんささつじんじけん
RR式:Hwaseong yeonswae salin sageon
MR式:Hwas?ng y?nswae salin sag?n
英語表記:Hwaseong serial murders
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華城連続殺人事件(ファソンれんぞくさつじんじけん)は、1986年から1991年にかけて大韓民国京畿道華城(ファソン)郡(現在の華城市)周辺という農村地帯で10代から70代までの10名の女性が強姦殺害された未解決事件で、連続強姦殺人事件[1]2003年公開の韓国映画、『殺人の追憶』はこの事件をモチーフにしている。2006年4月2日に、最後の事件の公訴時効が成立[2]したことで、全ての事件で犯人を訴追できなくなった。その13年後にあたる2019年に至ってようやく、犯人は1994年に起こした妻の妹への強姦殺人・屍体遺棄で無期懲役を受けている男性だと判明した[3]



概要

この事件では大規模な捜査が行われた。

動員数 警察・機動隊合わせ 約167万名

容疑者及び捜査対象者 21000名余り

DNA鑑定 570名

毛髪鑑定 180名

指紋鑑定 40116名



目撃者の証言および状況証拠による犯人像
身長は160?170cm、痩せ型

靴のサイズは24.5cm

年齢は25?27歳(1986年時点、1960年頃の生まれ)

低い声

切れ長、つり目。鼻筋が通っている

スポーツ刈が伸びたような髪形

血液型はB型

犯行は被害者の携行品を使用する

白髪混じり

整備工、もしくは機械や金属を10年以上扱っている

2008年には、インターネット上で安養小学生拉致殺害事件で逮捕された39歳の男性が本事件の真犯人かもしれないという文章が掲載され、韓国で話題になったこともあった。だが、この男性が本事件の犯人である信憑性は、当時も低いと見られていた[4][5]。その理由として、第9の事件で精液等が取得されていることから、もしも彼が犯人であればDNA照合で警察側がすぐに犯人と断定できるはずであるのに、警察は何の動きも起こしていなかったからである。実際、2019年、別の男が本事件の犯人であることが判明している。
犯人の特定

2019年9月19日、韓国警察は事件の犯人として50代の男イ・チュンジェを特定したと発表した。現場で採取されたDNAを最新技術で鑑定した結果、刑務所に収監中の男のDNAと一致した。容疑者の実家があった華城市陳雁洞(旧華城郡台安邑陳雁里)の集落で生まれ、20代半ばの1990年代初めまで暮らしていた。華城の事件10件のうち模倣犯罪として犯人が検挙された8件目の事件を除く9件は6件が当時の台安邑で起きていた。特に2件目、6件目の事件はイ容疑者が住んでいた陳雁里の農業用水路や山野で被害者が発見された。韓国検察は10件の事件のうち3件の証拠品からDNAが検出されたことを認めた。容疑者は1994年1月、忠清北道清州市で家に遊びに来た当時20歳の妻の妹を性的暴行して殺害して遺棄したとして、無期懲役の判決を受けて釜山刑務所で服役している男性だった[6]。一連の事件は2006年4月2日に公訴時効が満了しているため罪には問えないという。警察は時効成立後も捜査を続けてきたが杜撰な捜査が批判されている[3][7][8]
8件目の事件

1988年9月に発生した8件目の事件は、一連の事件の中では唯一室内での犯行だったため模倣犯とみなされた。逮捕された農機具修理工の男性は血液型がB型であること、証拠品の陰毛が物証となった。裁判においては、取り調べ中に自白の強要があったことを訴え無罪を主張したが、認められず無期懲役となった。20年の服役の後に模範囚として仮釈放されたが、家族との連絡も取らずに静かにくらしていたという。

真犯人の自白の後、2020年5月からこの事件の再審が開始された。証人として出廷した真犯人によって犯人にしか知りえない事実が語られたため、元農機具修理工の男性は無罪となった[9]
事件一覧

発生順遺体発見日遺体発見場所被害者の備考
年齢
1
1986年09月15日華城郡台安邑の草むら71歳最初の事件。被害者は絞殺され、下半身だけ裸にされていた。
21986年10月20日華城郡台安邑の農水路25歳被害者は裸で胸部を刺されており、強姦の痕跡もあった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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