華厳滝
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華厳滝

所在地栃木県日光市
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯36度44分16.5秒 東経139度30分07.1秒 / 北緯36.737917度 東経139.501972度 / 36.737917; 139.501972座標: 北緯36度44分16.5秒 東経139度30分07.1秒 / 北緯36.737917度 東経139.501972度 / 36.737917; 139.501972
落差97 m
滝幅7 m
水系利根川水系大谷川

プロジェクト 地形
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華厳滝(けごんたき、華厳の滝、華厳ノ滝)は、栃木県日光市にある。発見者は勝道上人と伝えられ、仏教経典の1つである華厳経から名づけられたといわれる。華厳渓谷周辺では他に阿含滝、方等滝、般若滝、涅槃滝もあることから、五時の教判から、それらと同様に命名されたものと考えられている[1][2]
概要

男体山噴火によってせき止められた中禅寺湖からの地表を流れる、唯一の流出口大谷川に存在する。落差97mの滝を一気に流れ落ちる様子は、日本三名瀑のひとつにも数えられている。霧降の滝裏見滝と合わせて日光三名瀑[3]とも、湯滝竜頭の滝と合わせて奥日光三名瀑とも言われ、日光・奥日光の三名瀑を合わせて日光五名瀑[3]と称されることもある。

滝から落ちる水の量は、中禅寺湖の湖口に設置されている中禅寺ダムによって調整されており[4]、下流の水力発電所の電力需要や洪水調節などに応じて水量は変化する。通常、昼間は毎秒約1 t、夜間は約0.5 tとなるよう調整されている[5]。2018年10月には平成30年台風第24号の大雨の影響で毎秒55 tにもなった[6]

本流の他、滝の中段付近からは中禅寺湖から漏出した伏流水が表出し、十二滝と呼ばれる無数の滝が簾状に並んで流れ落ち、年中を通して涸れることがない[7]。直下型の華厳滝と相まって、優れた景観を作りだしている。

滝の下流部には華厳滝が形成した華厳渓谷が続いており、崩れやすい男体山の噴出物を浸食しながら現在の位置へ移動した。一説によれば、太古の華厳滝は800mほど下流にあったという[2][8]。このため地質的に非常に脆く、1935年昭和10年)7月6日には岩盤が落下して滝壺間近にあった五郎平茶屋に直撃して4人が死亡する事故が起きた[9]。また、1986年(昭和61年)には滝口の一部が崩落した[10]ため、1990年(平成2年)から2007年(平成19年)にかけて、3期に分けて斜面崩壊対策事業が行われた[11]。対策にあたっては滝周辺の景観・環境に配慮して、立坑を掘削し斜面の内側からロックアンカーを施工する工法が採用され人工構造物が斜面に露出しない施工が行われている[11]

滝付近の大谷川北岸には観光客向けの有料の華厳滝エレベーターが設置されており、エレベーターで降りた観瀑台からは滝壷を正面間近に見ることができる。また、エレベーターの駐車場がある渓谷北岸から見下ろす位置にも観瀑台が設けられているほか、第二いろは坂の中腹から明智平ロープウェイが通じている明智平から眺めることもできる。やや遠方にある明智平の展望台からは、中禅寺湖や男体山を滝と共に一望することができる。

1931年(昭和6年)には国の名勝に指定され(「華厳瀑および中宮祠湖(中禅寺湖)湖畔」)、2007年平成19年)には日本の地質百選に選定された(「華厳の滝」)。
交通

日光駅東武日光駅から東武バス日光中禅寺温泉駅」下車 徒歩5分。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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