菊花賞
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地方競馬については「菊花賞 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

勲章の「菊花章」とは異なります。

菊花賞
Kikuka-sh?(Japanese St. Leger)
第83回菊花賞
(優勝馬:アスクビクターモア、鞍上:田辺裕信
開催国 日本
主催者日本中央競馬会
競馬場京都競馬場
創設1938年12月11日
2023年の情報
距離芝3000m
格付けGI
賞金1着賞金2億円

出走条件サラ系3歳牡・牝(国際)(指定)
負担重量馬齢(牡57kg、牝55kg)
出典[1][2]
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菊花賞の優勝レイ(第83回アスクビクターモア)菊花賞の馬着(第84回ドゥレッツァ)菊花賞の優勝旗(第76回)

菊花賞 (きくかしょう、きっかしょう[注 1])は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で施行する中央競馬重賞競走GI)である。

競走名の「菊花」はの花の意味[6]。正賞は内閣総理大臣賞朝日新聞社賞、日本馬主協会連合会会長賞[1][2]
概要

イギリスの「セントレジャー」を範にとり、1938年に「京都農林省賞典四歳呼馬」の名称で創設された4歳 (現3歳)馬による重賞競走[7]で、1948年より現名称となった[7]。前後して創設された横濱農林省賞典四歳呼馬 (現:皐月賞)や東京優駿 (日本ダービー)とともに、日本のクラシック三冠競走を確立した[8]。旧八大競走にも含まれている。

クラシック三冠競走の最終戦として行われ、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、東京優駿 (日本ダービー)は「最も運のある馬が勝つ」と呼ばれるのに対し、本競走はスピードとスタミナを兼ね備え、2度の坂越えと3000mの長丁場を克服することが求められることから「最も強い馬が勝つ」と称されている[注 2][7]。最もスタミナのある優秀な繁殖馬を選定する観点から出走資格は「3歳牡馬・牝馬」とされ、せん馬 (去勢馬)は出走できない[7]

施行場は阪神競馬場で行われた1979年・2021 - 2022年を除き、すべて京都競馬場で行われている[7]。距離の3000mも第1回から変更されていない[7]

地方競馬所属馬は1995年より、外国産馬は2001年よりそれぞれ出走可能になったほか、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[7]
競走条件

以下の内容は、2021年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系3歳牡馬・牝馬 (出走可能頭数:最大18頭)

JRA所属馬 (外国産馬含む、未勝利馬・未出走馬は除く)

地方競馬所属馬 (後述)

外国調教馬 (優先出走)

負担重量:馬齢 (牡57kg、牝55kg)

第1回・第2回は牡馬55kg、牝馬53kg。第3回 - 第6回は牡馬57kg、牝馬55.5kg[9]

出馬投票を行った馬のうち優先出走権 (後述)のある馬から優先して割り当て、その他の馬は収得賞金の総計が多い順に出走できる (残る1枠が複数の同収得金額馬だった場合は抽選で出走馬が決まる)。
優先出走権

出馬投票を行った外国調教馬は、優先出走できる[10]

JRA所属馬は、下表のトライアル競走で3着以内に入った馬に優先出走権が与えられる[10]

競走名格競馬場距離
セントライト記念GII中山競馬場芝2200m
神戸新聞杯GII阪神競馬場芝2400m

地方競馬所属馬は上記のトライアル競走で3着以内に入った馬のほか、桜花賞・皐月賞・優駿牝馬 (オークス)・東京優駿 (日本ダービー)で1着となった馬に優先出走が認められている[10][11]。また、桜花賞・皐月賞・優駿牝馬 (オークス)・東京優駿 (日本ダービー)で2着となった地方競馬所属馬、およびNHKマイルカップで2着以内に入着した地方競馬所属馬にも出走資格が与えられる[7][10]
賞金

2020年の1着賞金は1億2000万円で、以下2着4800万円、3着3000万円、4着1800万円、5着1200万円[1][2]
歴史
年表

1938年 - 4歳牡馬・牝馬による競走「京都農林省賞典四歳呼馬」として創設
[7]。京都競馬場・芝3000mで施行。

1943年 - 名称を「京都農商省賞典四歳呼馬」に変更[7]

1944年 - 能力検定競走「長距離特殊競走」として施行したが、全馬がコースを間違えたためレース不成立[7][12]

1945年 - 施行せず[7]

1946年 - 名称を「農林省賞典四歳馬」に変更[7]

1948年 - 名称を「菊花賞」に変更[7]

1984年 - グレード制導入に伴いGI[注 3]に格付け。

1995年 - 指定交流競走となり、地方競馬所属馬が出走可能になる[9]

2001年

馬齢表記を国際基準へ変更したことに伴い、出走条件を「3歳牡馬・牝馬」に変更。

混合競走に指定され、外国産馬が2頭まで出走可能となる。


2003年 ‐ 負担重量を馬齢表記に変更。

2004年 - 「日本中央競馬会創立50周年記念」の副称をつけて施行[13]

2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIに変更[14]

2010年

国際競走に指定され、外国調教馬・外国産馬が合わせて最大9頭まで出走可能となる[15]

格付表記をGI (国際格付)に変更[7]


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