菊正宗酒造株式会社
Kiku-Masamune Sake Brewing Co.,Ltd.本社工場
種類株式会社
略称キクマサ
本社所在地 日本
〒658-0046
兵庫県神戸市東灘区御影本町1-7-15
設立1919年11月20日
業種食料品
法人番号7140001001324
菊正宗酒造株式会社(きくまさむねしゅぞう)は、兵庫県神戸市東灘区に本社を置く日本の酒造会社。
概要菊正宗酒造記念館
灘五郷の一つである御影郷に本拠を構える大手の一角。「キクマサ」の愛称でも知られる。
創業は万治2年(1659年)と古く、業界の大手として清酒業界をリードしてきた。2009年に創業350年を迎えた老舗メーカーの一つである。古くは後醍醐天皇に、澤乃井より汲んだ水で酒を造り献上したところ、ご嘉納になった(ほめ喜んで受け取られた)ので嘉納の姓を賜ったといい伝えられている。創業御影の名門、嘉納家の本家(本嘉納家)にあたり、一門からは、同じ御影郷にある日本最大手の酒造メーカーである白鶴酒造の嘉納家(白嘉納家)[注 1]や、講道館を創設し柔道を創始した嘉納治五郎の嘉納家(浜東嘉納家)、日本ボクシングの源流の一つである、神戸ジムの創始者の嘉納健治(浜嘉納家)を出した。
なお、「菊正宗」はとりわけ関東地方で根強い人気を誇り、辛口が多い。現在では手間がかかるためあまり行われていない、生?造りにこだわっている。また、樽酒ではトップシェアを取っており[要出典]、料理と一緒に飲むお酒として人気がある。
なお「やっぱり俺は菊正宗」(作詞:永六輔・作曲:中村八大・唄:西田佐知子、正式タイトルは『初めての街で』)というCMソングでも知られる。以前はラジオCMのみであったが、特撰・上撰・佳撰のリニューアルに伴い、2008年10月から、TBS[注 2]にてテレビCMを再開。2009年1月には、朝日放送とテレビ朝日の共同制作番組[注 3]で提供を再開した(提供クレジットは清酒 菊正宗)。
2009年9月よりテレビCMをリニューアル。歌は同じであるが、ジェロによってカバーされた(なお、このCDは非売品である。)。
創業から360年を迎えた2019年には、神戸市に本拠地を置くJリーグのチーム・ヴィッセル神戸に所属しているアンドレス・イニエスタが『菊正宗アンバサダー』に就任。イニエスタを起用した新CMを放送[2]。なお、このCMには前述のCMソングは使用されていない。 (沿革節の主要な出典は公式サイト[3])合名會社本嘉納商店 嘉納治郎衛門 20世紀初頭 正宗という商標は同じ灘五郷の「櫻正宗」の六代目が、仏教の経典に由来する「正宗」を見て音読み「セイシュウ」が「セイシュ」に近く縁起も良さそうだと名付けた。長い年月を経て清酒の代名詞となった「正宗」の名の元祖である。菊正宗の正宗という銘柄が江戸で大流行したのを契機に、世に正宗と名乗る酒が蔓延したといわれる。その後差別化のためふと思いついた菊を冠し、「菊正宗」という商標が付けられることになった。
沿革
1659年 - 嘉納家が神戸の御影にて酒造を始める。
1814年 - 1万1000石(1980kl)の清酒を醸造。
1877年 - 清酒をイギリスに輸出。
1908年 - 合名會社本嘉納商店に組織変更(1919年に株式会社移行)[4]
1927年 - 灘中学校の設立に関わる(菊正宗・白鶴・櫻正宗)。
1947年 - 昭和天皇が本社に行幸する。
1965年 - 菊正宗酒造株式会社に社名を変更。
1971年 - 「灘の酒造用具」505点が国の重要有形民俗文化財に指定される。
1981年 - 業界に先駆け、三増酒を全廃。
1988年 - 主力酒を全て本醸造酒に。
1995年 - 阪神・淡路大震災により、酒造記念館などを破損する。
1999年 - 酒造記念館を復興。
2007年 - 特撰・上撰・佳撰のラベルを41年ぶりに一新。
2009年 - 350周年を記して「真・辛口宣言」を発表し、本醸造酒と純米酒を全生?化。製品の4割が生?造りとなる。
2012年 - 吟醸酒と純米吟醸酒を全生?化。上撰以上のレギュラー酒がすべて生?造りとなる。
2016年 - 新ブランド「百黙」発表。
商標の由来
主な商品
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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