菅平高原スキー場
太郎山から見たダボスエリア。
(左)オオマツエリア、(右)ツバクロエリア
オオマツエリア山頂からみた太郎、ダボスエリア
所在地〒386-2204
長野県上田市菅平高原
標高1,580 m - 1,270 m
標高差310 m
最長滑走距離6,000 m
最大傾斜36度
コース数36本
コース面積175 ha
索道数19本
テレインパーク
菅平高原スキー場(すがだいらこうげんスキーじょう)は、長野県上田市(旧真田町)の菅平高原にあるスキー場である。
大小いくつかの会社により運営されているが、全体を「菅平高原スノーリゾート」と称している。 1928年(昭和3年)1月開設[1]。全体的に中・緩斜面が多く、小さな丘陵地に複数のコースを配している。そのためエリアの広さに反して標高差や滑走距離は長くはない。 晴天率が高く(2006年頃のデータで68%)[2]雪の量は多くないが、菅平高原は2012年2月に本州での観測史上最低気温となるマイナス29.2℃を記録したことがあるほどの低温になる場所であり、人工降雪機によりカバーしている。 かつては日本では珍しいヘリスキーがあり、根子岳山頂から全長6km(山頂から奥ダボスまでは3km)のロングクルージングが楽しめた[3]。現在ではヘリスキーは行われていないが、根子岳山頂部標高2170m地点までのスノーキャット(雪上車)ツアーが行われており[4]、ヘリスキーとほぼ同じコースを滑走可能である。ヘリスキー時代も現在のスノーキャットツアーの場合も、滑走コースは圧雪されている。 首都圏から日帰りも可能なエリアではあるが、多くのホテル、ペンションが存在し滞在型の客の割合が高い。特に学生の誘致に積極的で、平日などは多くの小中学生等の学生で賑わっている。逆に言うとそのような客層を狙った宿泊施設が多い。 おもにダボス・太郎・パインビークの3つのエリアからなり、パインビークはオオマツエリアとつばくろエリアに分かれている。それぞれ異なる山となっている。太郎とダボス間、オオマツとつばくろの間はなんとかスケーティングで移動は可能であるが、ダボス・太郎エリアとパインビークエリアは麓をへだてた向こう側なので、車などでないと移動ができない。
概要
ゲレンデ
ダボスエリア:根子岳の裾野にあるエリアで上級者コースはない。
表ダボスゲレンデ…幅が広く滑りやすい中斜面。ハンネス・シュナイダーがスイスのダボスに似ていることから、「日本ダボス」と名づけたとされる。
裏ダボスゲレンデ
奥ダボスゲレンデ…景色が良く、晴れた日には北アルプスを望むことができる。根子岳スノーキャットツアーは奥ダボスからとなる。
シュナイダーゲレンデ…ハンネス・シュナイダー記念碑がある。スイスのダボス町と姉妹都市を結んだ年に建設された塔があり、内部はダボス町の土地である(ダボス町には旧真田町の塔がある)。
太郎エリア:太郎山と呼ばれる山に扇状に広がるコース。ロングコースはないが変化に富んだコースが楽しめる。中級者向けのコースが多い。
太郎ゲレンデ…初心者の練習に最適な太郎ロングコース。
裏太郎ゲレンデ…菅平高原の看板コース、シーハイルコースがある。一枚バーンでとても滑りやすい。
白金ゲレンデ
天狗ゲレンデ
日の出ゲレンデ…菅平高原唯一のナイターゲレンデ。
パインビーク(PINE BEAK)エリア:大松山・つばくろ山の東斜面にあるエリア。以前は単にオオマツ・ツバクロスキー場と称したり、「ホワイトダボス」エリアと称していた時期もある。
オオマツエリア:菅平エリアでは一番標高差を楽しめる。前述のとおり、オオマツ、つばくろ間はスケーティングが必要のため、初心者の移動は困難である。上へ行くほど急斜面になる。スキー場で最も斜度のあるチャレンジコース、全日本スキー連盟公認試合のチャンピオングランプリコースが行われた。国際大会は主にここで開催される。晴れた日には富士山も見える。
つばくろエリア:大松山の北隣、つばくろ山の尾根にあるコースで、全日本アルペンナショナルチームが国際試合に利用したポールバーンが自慢のゲレンデである。急斜面の割合が高く、スキーの上級者がめだつ。菅平のなかでは比較的すいているエリアである。
施設
リフトはクワッド4基、トリプル7基、ペア8基 計19基
パークは、裏ダボス、日の出、オオマツに設置。
2013-2014シーズンからダボス・太郎エリアではSKIDATA社のICカード式リフトゲートシステムを採用している。
大小いくつかの会社が運営するゲレンデの集合であるため、いわゆる「センターハウス」的な存在が無い。
各エリアを回るシャトルバスが運行されている(有料)。
アクセス
上信越自動車道:上田菅平ICから20km