荒海貝塚
[Wikipedia|▼Menu]

荒海貝塚(あらみかいづか)は、千葉県成田市荒海にある縄文時代貝塚である。荒海貝塚

座標: .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度50分09.6秒 東経140度19分35.3秒 / 北緯35.836000度 東経140.326472度 / 35.836000; 140.326472.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}荒海貝塚
概要

荒海貝塚は、利根川にそそぐ荒海川に面した標高32メートルの台地上に位置する、縄文時代後期から晩期にかけての貝塚である。

早稲田大学国立歴史民俗博物館により、1960年(昭和35年)から1990年平成2年)までに、計5回の発掘調査が行われている。第1次調査により、縄文時代最後の大貝塚であることが判明し、全国的に有名となった。

出土した貝類は、ハマグリなどの鹹水産がわずかに見られるものの、大半はヤマトシジミである。とくに西側台地斜面の貝層が厚く、最も厚いところでは約1メートルに及んでおり、このうちもっとも大きな貝層を形成している地点から関東地方最終末段階の縄文土器が出土した。その土器は、岩手県大船渡市の大洞貝塚の土器を基準とする「大洞A'式土器[1]」の影響を受けた、この地域独特のもので、「荒海式土器[2]」と命名された。

また、荒海貝塚からは、県内のこの時期としては稀少な稲作の可能性を示す考古資料として、底部に籾痕の付いた土器が出土している。おそらく、粘土が乾かぬうちに付いたものと見られている。さらに、荒海貝塚や、近隣の宝田鳥羽貝塚では、荒海式期におけるイネの「プラント・オパールケイ酸化石として残ったイネの細胞の一部)」が検出されている。縄文時代晩期には、成田市周辺で稲作が行われていた可能性は高くなったが、それが陸稲栽培なのか水田耕作なのかは未だに解明されていない。

遺跡中には貝塚を示す石碑が立てられている。

なおこの貝塚から出土した荒海式土器の時期は時代の変わり目で縄文時代晩期だけではなく弥生時代初頭にもかかっているので弥生初頭の土器として扱われることもある[3]
脚注[脚注の使い方]^ 大洞貝塚より出土の土器を基準とする大洞式土器(6型式)が設定されている。
^ 沈線や沈刻手法によって、帯状に連続する三角形を基本とする変形工字文を主要な文様としている。
^千葉県立博物館・平成16年2月成田市立図書館資料展の案内2020年10月13日閲覧

関連項目

縄文時代の遺跡一覧

千葉県の貝塚の一覧










考古学
諸分野

歴史考古学

先史考古学

原史考古学

古典考古学

中世考古学

近世考古学

第四紀学

プロセス考古学(英語版)

主題考古学

民族考古学

宗教考古学

産業考古学

海洋考古学

地震考古学

天文考古学

動物考古学

実験考古学

環境考古学

考古遺伝学

戦跡考古学

生物考古学(英語版)

関連分野

人類学

化石人類

民俗学

民俗誌

採集狩猟民

歴史民俗学

地質学

地層累重の法則

古生物学

碑文研究

金石学

歴史学

歴史資料

研究方法

発掘調査

時代区分

三時代区分法

層位学的研究法

切り合い関係

型式学的研究法

形式 (考古学)

遺物組成

編年

年代論的研究

交差年代決定法

年代測定法

相対年代

絶対年代

暦年代

年輪年代測定

理化学的年代

放射性炭素年代測定

広域火山灰

産地同定

蛍光X線分析法 (考古学)

使用痕研究

考古資料

考古資料

遺跡

遺構

遺物

石器

土器

金属器

青銅器

鉄器

骨角器

木器

木簡

竹簡

遺存体(英語版)

遺存体の保存と修復(英語版)

遺跡の保護と活用

遺跡保存(英語版)

文化財保護法

埋蔵文化財

遺跡調査会

緊急調査 (考古学)

学術調査 (考古学)

文化 (考古学)

カテゴリ


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:12 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef