草津温泉スキー場
草津温泉スキー場(くさつおんせんスキーじょう)は、群馬県吾妻郡草津町に位置するスキー場。施設は草津町が保有し、指定管理者制度に基づき管理・運営は草津町が90%近くを出資する株式会社草津観光公社が行っている[1]。また、地方公営企業法の財務規定等が適用された地方公営企業である[2][3]。
2018年4月から名称を草津国際スキー場から草津温泉スキー場に変更した[4]。 日本有数の温泉地である草津温泉に隣接したスキー場。草津で初めてスキー場がオープンしたのは1914年(大正3年)のことで同年にスキークラブが設立されたが、ゲレンデが大衆に開かれたのは1935年(昭和10年)のことである[5]。1935年当時は林間スキー場とも称された[5]。日本で最初にスキーリフトを導入し、スキー教室が開催されたスキー場でもある[5]。山麓の天狗山・おなりやまゲレンデと、上部の青葉山ゲレンデがあり、その間をクワッドリフトでつないだ構成となっている。 山麓のメインゲレンデ。土曜日・特定日にナイター営業あり(第1・第3土曜日はナイターを500円で滑れる「ワンコインナイター」営業を実施)。2018-2019シーズンからキッズパークのあるエリアをファミリーゲレンデと称するようになった。天狗山高速クワッドリフト脇に短い直線状のコースがあるが、2011年頃まで存在していたジャンプ台の跡に作られたコースである。ファミリーゲレンデにはジップライン「BanZip TENGU(バンジップ テング)」があり、通年営業している(悪天候時などを除く)(別料金)。 天狗山ゲレンデから天狗山高速クワッドリフトで上がるとおなりやまゲレンデ[注 1] の上部に着く。ペアリフトが1基と、しゃくなげ高速クワッドリフト[注 2] がある。 おなりやまゲレンデからしゃくなげ高速クワッドリフトで上がると青葉山ゲレンデがあり、ペアリフトが2基ある。滑走距離250?350mほどの中斜面。以前はここにロープウェイ山麓駅があった。 青葉山ゲレンデから天狗山ゲレンデへ滑り降りる、全長3.2 km・平均斜度10度のロングコース。 2018-2019シーズン新設[5]。国道292号冬季閉鎖区間を伸ばし、青葉山ゲレンデ?おなり山ゲレンデまでを滑るコースとした。全長2.0 km・平均斜度5度。
概要
天狗山ゲレンデ
おなりやまゲレンデ
青葉山ゲレンデ
しゃくなげコース
R292コース
施設
リフト
クワッドリフト2基、ペアリフト6基
レストラン
天狗山レストハウス・おなりロッジ・青葉山レストラン
駐車場(約2,000台)
国道292号でスキー場に向かうと、国道左側(スキー場側)に、手前から順に天狗山第1,第2,第4駐車場がある(国道右側に第3駐車場、少し遠くに第5,第6駐車場)。天狗山チケットセンター至近の駐車場は第1駐車場ではなく第4駐車場である。御成山駐車場は現在は廃止されている。白根火山ロープウェイ山麓駅そばの殺生駐車場は、以前はフルシーズン利用することができたが、その後はしゃくなげコースがオープンしている時期は閉鎖されるようになっていた。2018-2019シーズンからはロープウェイ廃止・国道292号がコースとして使用されることになったため全く利用できなくなった。
沿革
1914年(大正3年) - 草津にスキー場が開設され草津スキークラブが発足[5]。
1935年(昭和10年) - スキー場が大衆に開かれる[5]。
1948年(昭和23年) - 天狗山ゲレンデに日本初のスキーリフトができる[6]。草津周辺の硫黄鉱山の物資輸送用設備を参考にして、ボランティアを含む地元民の労力で出来上がった350m・乗車時間6分のものだった[7][8]。なお「民間営業用の」日本初となり、他所にはそれ以前に進駐軍専用として架設されたスキーリフトが存在していた[9]。
1960年(昭和35年) - 白根火山ロープウェイ完成。
1971年(昭和46年) - 12月27日午後1時半ごろ、振子沢コース(当時は振子沢スキー場という呼称)の殺生河原でスキーヤー6人が硫化水素を含むガスで中毒死する事故があった。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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