范 賁（はん ほん、? - 349年）は、五胡十六国時代成漢の宰相。?陵郡丹興県の出身。父は天師道の教祖であり、成漢の丞相である范長生。 父の范長生は千家余りを従えて青城山に拠点を築いていたが、益州が乱れるに及んで巴?族の李雄を支援し、後に成漢が建国されると重用されて丞相に任じられた。 范賁もまた父に従って成漢に仕え、侍中に任じられた。 318年4月、范長生が亡くなると、李雄の抜擢を受けて丞相に任じられた。
生涯
乱が平定されると、桓温は江陵へ帰還したが、間もなく鄧定・隗文は再び決起して成都に侵入し、東晋の征虜将軍楊謙は?城を放棄して徳陽へ撤退した。さらに日南を陥落させると東晋の督護劉雄を殺した。ここにおいて、鄧定・隗文は共に范賁を推戴して皇帝に即位させた。
父が李雄の寵臣であったので、蜀人は范賁の即位を喜んだ。范賁はこの人気を利用して妖異によって民を惑わせたので、兵は数千まで集まり、蜀人はこぞって帰順した。
349年、東晋の益州刺史周撫は龍驤将軍朱寿と共に范賁を攻撃した。范賁はこれに敗れ、首を斬られた。これにより、益州はようやく平定された。
参考文献
『晋書』載記第20・21
『資治通鑑』巻097-098
『十六国春秋』巻80
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劉虎（中国語版）
曹弘（中国語版）
彭利和（中国語版）
更新日時:2021年3月30日(火)12:53
取得日時:2022/07/09 22:45