英連邦王国
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

イギリス君主を元首としない王国や共和国も加盟する国際機関である「イギリス連邦」あるいはイギリスを指す「連合王国」とは異なります。
青が現在のコモンウェルス・レルム。赤が過去のコモンウェルス・レルム。

イギリス国王関連の地域
イギリス連邦加盟国

 アンティグア・バーブーダ

アンティグア

バーブーダ


 オーストラリア

アシュモア・カルティエ諸島

オーストラリア南極領土

オーストラリア領インド洋地域(英語版)

 クリスマス島

 ココス諸島


コーラル・シー諸島

ハード島とマクドナルド諸島

ハード島

マクドナルド諸島


 ノーフォーク島


 バハマ

 ベリーズ

 カナダ

 グレナダ

カリアク島・プティトマルティニーク島


 ジャマイカ

 パプアニューギニア

 ブーゲンビル州


ニュージーランド王国

 クック諸島

 ニュージーランド

ロス海属領

 トケラウ


 ニウエ


 セントクリストファー・ネイビス

セントクリストファー島

 ネイビス島


 セントルシア

 セントビンセント・グレナディーン

セントビンセント島

グレナディン


 ソロモン諸島

 ツバル

 イギリス

 イングランド

北アイルランド

 スコットランド

 ウェールズ

イギリスの王室属領

ガーンジー代官管轄区

 オルダニー島

ガーンジー

 ハーム島

ジェソー島


 サーク島


ジャージー代官管轄区

 マン島
イギリスの海外領土

 アンギラ

 バミューダ諸島

イギリス領南極地域

 イギリス領インド洋地域

 イギリス領ヴァージン諸島

 ケイマン諸島

 フォークランド諸島

 ジブラルタル

 モントセラト

 ピトケアン、ヘンダーソン、デュシー、エオエノ諸島

ピトケアン諸島

ヘンダーソン島

デュシー島

オエノ島


 セントヘレナ

 セントヘレナ

 アセンション島

 トリスタン・ダ・クーニャ

ゴフ島



 サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島

サウスジョージア島

サウスサンドウィッチ諸島


 アクロティリおよびデケリア

デケリア駐屯地

エピスコピ駐屯地


 タークス・カイコス諸島

 英連邦王国 (イギリスの君主)

コモンウェルス・レルム(: Commonwealth realm)は、コモンウェルス首長を兼ねるイギリスの君主法人としての国王も参照)を自国の君主として戴く、個々の独立した主権国家を指す。2022年の時点でいずれもコモンウェルス・オブ・ネイションズ (イギリス連邦)の加盟国の15か国がこれに当たる。

日本では、「英連邦王国(えいれんぽうおうこく)」などと称される。
概要
各国の地位・関係

コモンウェルス・レルムのうちイギリス以外は、かつてイギリスの植民地だったが、現在では、イギリスと対等な独立・主権国家であり、イギリスを含む各国は、人的同君連合(同一人が複数の国の君主を兼ねている・共通の中央政府を有さない・法人としての国家も別々)の関係にあたり、君主の地位(王位)も各々が独立している。

例えばチャールズ3世は、バハマで「バハマ国王」として、カナダで「カナダ国王」として、ツバルで「ツバル国王」として、それぞれ君臨する(君臨すれども統治せず)のであり、いずれも決して「イギリス国王」としてではなく、それぞれの独立国家の君主として君臨する。

20世紀の半ば(第二次世界大戦終結)までは「自治領(ドミニオン、: dominion)」と呼ばれていたものの、1926年の帝国会議で主権的地位がイギリスから承認され、1931年のウェストミンスター憲章の採択によって実質的に独立国となった。

このウェストミンスター憲章の時点では、まだ法人としてのイギリス国王への忠誠が自治領の条件として残っていたが、それも1949年のロンドン宣言によって不要となり、この頃から「自治領」の呼称も使用されなくなったことで、「Commonwealth realm(コモンウェルス・レルム)」と呼ばれるようになった。
王位の関係・継承

現在の君主チャールズ3世であり、その王位の法定推定相続人ウィリアム皇太子である。

前述の通り、あくまでも同一人物を共通の君主として戴く独立国家どうしの関係のため、各々の王位は相互に独立している関係にある。それゆえ、王位継承の資格や順序を改める際には、各国で足並みを揃えて国内法を改正する必要があり、その実例として、2011年に王位継承順位などを改めるパース協定が各国間で締結され、全ての国において法的手続きが完了した2015年に新たな王位継承ルールが発効している。

現在のチャールズ3世のように君主が男性の場合、いずれの王位も名称が「King(キング)」となり、それが女性であれば「Queen(クイーン)」となる、という点も同様・共通である。
総督

君主は基本的にイギリスに在住しているため、イギリス以外ではその任命する総督が代理を務める(各国内の序列の上で国王に次ぐ次席にあたる)。

いずれの国も、政体の基礎としてイギリス式のウェストミンスター・システムを採用し、形式上の君主主権の下、「議会における国王」の概念に則り、法人としての国王に帰属する国王大権議会を通じて行使され、首相が実質的な政治リーダーを務める議院内閣制によって統治されており、君主や総督は、首相・内閣枢密院からの助言(輔弼)の通りに名目上の大権を行使するものとされ、その職務の多くが儀礼的・形式的な行為であり、「君臨すれども統治せず」の原則が貫かれている。

総督の人選も各国内で行われ、各国の政府(首相や内閣)から推薦された人物が君主によって総督に任命される。
市民権

コモンウェルス市民権(英語版)は、かつてはイギリスに在留するための幅広い権利を持っていたが、1962年の移民法から次第に権利が制限されていった。1971年には祖先がイギリスで生まれた者に対する移民制限がいったん緩和されたものの、イギリスへの入国や在留には許可が必要となった[1]。1980年代にほとんどの植民地が独立国家となったため、コモンウェルス市民権のイギリス国内での特権は、国籍法改正によってほぼ抹消された[2]

ただし、市民権にはイギリス軍入隊資格があり、イギリス居住時には警察への外国人登録を免除される資格があり、イギリスの公務員職に就職できる場合もある。
現在の君主

歴代肖像名英誕生即位在位期間続柄
ウィンザー朝
第5代チャールズ3世Charles III1948年11月14日(75歳)2022年9月8日7000100000000000000?1年262日女王エリザベス2世第1王子

一覧

現在、以下の15のコモンウェルス・レルムが3つの大陸に点在しており (北アメリカ:9、オセアニア:5、ヨーロッパ:1)、総面積(南極領有権を除く)は1,870万?(720万平方マイル)[注 1]、人口は1億5000万以上である[3]

国旗国名人口 (2021年)[4]加盟年王旗総督首相
アンティグア・バーブーダ (国王)93,219英国から独立した1981年無ロドニー・ウィリアムズ(英語版) 総督ガストン・ブラウン首相
オーストラリア (国王)25,921,089ウェストミンスター憲章採択の1942年デイヴィッド・ハーレイ総督アンソニー・アルバニージー首相
バハマ (国王)407,906英国から独立した1973年無シンシア・A・プラット(英語版)総督フィリップ・デイヴィス(英語版)首相
ベリーズ (国王)400,031英国から独立した1981年無フロイラ・ツァラム(英語版)総督ジョニー・ブリセーニョ首相


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:52 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef