若者のすべて
Rocco e i suoi fratelli
アラン・ドロン
監督ルキノ・ヴィスコンティ
脚本ルキノ・ヴィスコンティ
パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
スーゾ・チェッキ・ダミーコ
マッシモ・フランチオーザ
エンリコ・メディオーリ
『若者のすべて』(わかもののすべて、イタリア語: Rocco e i suoi fratelli / フランス語: Rocco et ses freres)は、1960年公開のイタリア・フランス合作映画である。監督はルキノ・ヴィスコンティ。モノクロ、ビスタサイズ(1.85:1)、168分(4K完全修復版は177分[2])。
成功を夢見てミラノにやって来たイタリア南部の貧しい家族と都会での残酷な現実を叙情的に描いた作品で、南北イタリアの経済格差を鋭く追及した。イタリア語とフランス語の原題は「ロッコと彼の兄弟たち」の意味。ジョヴァンニ・テストーリ(英語版)の小説『Il ponte della Ghisolfa』の1エピソードから着想を得た作品であり[3]、『ベリッシマ』以来ヴィスコンティとの共同脚本に参加しているスーゾ・チェッキ・ダミーコに加え、パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレとマッシモ・フランチオーザ、そしてエンリコ・メディオーリ(イタリア語版)を脚本に起用した。ヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。 未亡人のロザリア・パロンディとその4人の息子たち(シモーネ、ロッコ、チーロ、ルーカ)が、イタリア南部のバジリカータ州から長男ヴィンチェンツォの住むミラノへやって来る。しかし駅に迎えに来るはずの長男の姿はない。長男は恋人ジネッタとの婚約祝いのパーティの最中だったのだ。息子たちとそこに乗り込んだロザリアはジネッタの母親と大喧嘩を繰り広げ、パーティをぶち壊してしまう。 かつてプロボクサーを目指していたことがあったヴィンチェンツォについてジムに行った次男シモーネは才能を認められ、ボクサーとして活躍するようになる。しかし練習に身が入らず、娼婦のナディアと遊び暮らして堕落した生活を送るようになる。三男ロッコはクリーニング店で働いていたが、シモーネがナディアにプレゼントするために女店主のブローチを盗んだことから、クビになってしまう。ロッコは徴兵のために街を去る。
ストーリー