若中(わかなか、わかじゅう、じゃくちゅう、わかちゅう)とは村の若者たちの集団。若中組。江戸時代に各村に組織された青年団であり、おおむね15歳から結婚するまで加入するのが一般的で、祭りや民俗芸能、あるいは村まわりの警備や土木作業などの村仕事、婚礼への関与や若年者への性教育、しつけや制裁、力比べなどをしたとされ、明治・大正期には「青年団」として存続した[1]。若中を取り締まる大人として村の顔役が「若中取締親父分」[2]などとして就任した。若中は年代層により大若、中若、子若(小若)、幼若などに細かくわかれそれぞれ組織されることがあった。
暴力団における若中とは杯事(さかずきごと)を通じて結ばれた親子関係(若中)や兄弟関係(舎弟)のうち、親子関係の子分をさす[3]。
脚注^ 大阪再発見Vol.2A「コラム、猪飼野保存会、勝五地車保存会について」足代健二郎 ⇒[1]
^ 「歴史における「身分」をどう教えるか」畑中敏之(立命館大学 辻井榮滋教授退任記念論文集)P.112(PDF-P.16) ⇒[2][3]