「Kao」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「KAO」をご覧ください。
この項目では、日本の企業について説明しています。「花王」の異称を持つ植物については「ボタン (植物)」をご覧ください。
花王本社
本社の一部が入居する澁澤シティプレイスA棟
(花王本社の前にある)
種類株式会社
機関設計監査役会設置会社[1]
市場情報東証プライム 4452
花王株式会社(かおう、英語:Kao Corporation)は、東京都中央区日本橋茅場町一丁目に本社を置く大手消費財化学メーカーである。
日経平均株価およびTOPIX Large70、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[5][6][7]。 日本を代表する日用品メーカーである。洗剤、トイレタリーで国内では1位、化粧品は2位。世界では化粧品・トイレタリー企業のシェアランキング7位。衣料用洗濯用洗剤の2019年時点のシェアは、約4割となっている[8]。2000年代以降、体脂肪をエネルギーとして燃やしやすくする飲料「ヘルシア」に代表される機能系食品やペット用品なども販売しており、高い収益力を誇っている。用途によって細分化された製品を展開しており、ライオン、P&G、ユニリーバ・ジャパン、資生堂、サンスターなど様々な企業と競合している。原料からの一貫生産と物流・販売システムに強みがあり、国内外に多数の工場や営業拠点をもっている。 化粧品はドラッグストアなどで陳列販売するバラエティ化粧品が中心のソフィーナ、カウンセリング化粧品のエスト、通信販売の「オリエナ」といったブランドがある。2006年1月に投資ファンド3社からなるトリニティ・インベストメントと共同でカネボウ化粧品をカネボウから買収。同社と合計して化粧品分野のシェアは国内4位から資生堂に次ぐ2位に上昇した。 かつてはフロッピーディスクや光磁気ディスク、DATテープ、ブランクMDなどの電子媒体製造販売や一般用医薬品事業にも進出したが、経営判断により1998年から2000年までに撤退した。また、トイレタリー商品の通信販売事業「花王セレクトショップ・はっぴぃ工房」をローカルテレビ局やインターネットなどで展開していたが、2005年3月で終了となった。なお、通信販売事業はその後業態を変え、製造終了品・店頭に見当たらない(近くの店で見当たらない、または行きつけの店で取扱いが無くなった)製品・製品の付属品を扱う「花王ダイレクト販売サービス」や「オリエナ」に継承されている。
概要
沿革
1887年(明治20年)6月19日[2] - 花王創業者長瀬富郎が日本橋馬喰町に花王の前身の「長瀬商店」を創業[9](石鹸や輸入文房具などを販売)。
1890年(明治23年) - 「花王石鹸」発売。
1902年(明治35年) - 原料仕込みから包装までを一貫生産する直営工場として、請地工場完成。
1923年(大正12年) - 「吾嬬町工場」(現在の東京工場)操業開始、石鹸の生産に乗り出す。
1925年(大正14年)5月16日 - 「花王石鹸株式会社長瀬商会」設立。
1934年(昭和9年)- 家事全般について科学的にアプローチする研究施設として、家事科学研究所を設立(1937年長瀬家事科学研究所に、1954年花王家事科学研究所に改称)。
1935年(昭和10年)3月17日 - 大日本油脂株式会社設立。
1940年(昭和15年)5月21日[2] - 「花王石鹸株式会社長瀬商会」と株式会社鐵興社(現・東北東ソー化学)の両者折半出資により日本有機株式会社設立[10][11]。
1946年(昭和21年)10月15日 - 「花王石鹸株式会社長瀬商会」が「株式会社花王」に商号変更。
1949年(昭和24年)5月20日 - 日本有機が旧・「花王石鹸株式会社」に商号変更。一方、花王と大日本油脂が合併し「花王油脂株式会社」となる。
1954年(昭和29年)8月3日 - 花王石鹸と花王油脂が合併し、新・「花王石鹸株式会社」となる。
1964年(昭和39年) - 初の海外拠点となる、花王インダストリアル(タイランド)社設立。台湾花王社設立(1991年花王(台湾)社に改称)。
1968年(昭和43年) - ドイツのバイヤスドルフ社との提携により「ニベア花王株式会社」を設立。
1976年(昭和51年) - 日本コルゲートパルモリーブとの合弁で「花王コルゲートオーラルプロダクツ株式会社」を設立。