1959年から1963年まで日本テレビ系列で放送された一話完結のテレビドラマ枠の「愛の劇場」とは異なります。
NHK教育テレビのトークバラエティ番組については「愛の劇場?男と女はトメラレナイ?」をご覧ください。
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『愛の劇場』(あいのげきじょう)は、1969年2月24日から2009年3月27日までTBS系列ほかで平日の13:00 - 13:30(JST)に放送されていた昼の帯テレビドラマ放送枠およびその冠タイトルである。通算216作[1] が放送された。字幕放送を実施していた。 1969年2月24日放送開始。一部の資料で、開始当初の1969年2月から1970年4月にかけて(「女の絶唱」から「女のうず潮」まで)ネットチェンジ前の朝日放送(ABC)が制作していたと記載されている場合があるがこれは誤り。[2][3][4][5][6][7][8][9] 前番組の『テレビ映画』の体制を引き継ぎ、当時TBS系列であった朝日放送(ABC)をはじめとする西日本中心のTBS系列局では『シャボン玉寄席』→『シャボン玉プレゼント』(朝日放送制作)を13:00 - 13:15に放送した後に当番組を放送し、逆に東日本中心のTBS系列局では当番組を13:00 - 13:30に放送した後に『シャボン玉寄席』→『シャボン玉プレゼント』を放送していた。 1975年3月31日からは腸捻転解消によるネットチェンジで朝日放送がNET系列となったことに伴い、『シャボン玉プレゼント』が同系列での放送に移行したため、新たにTBS系列となった毎日放送を含めたTBS系列全局で13:00 - 13:30での同時ネットにそろえられた。 1999年9月以前は、花王(開始当初は花王石鹸)の冠スポンサーで、一社提供番組で、『花王 愛の劇場』との名称であったが、その後は花王を含む複数社提供となり、名称から花王の名が外された。花王自体は枠終了まで一貫して提供を持続し、後述の系列外ネット局は系列局が複数社提供に移行した後も引き続き花王の一社提供だった[注 1]。花王に社名変更して、その当時のロゴになってからは、他の一社提供番組との共通クレジット(白地に若竹色)を使用していた。プロダクトプレイスメントに関しても、風呂場や台所の場面では筆頭スポンサーである花王の石鹸・洗剤類、1990年代以降は食卓や台所などに食品事業のエコナやヘルシア緑茶が置かれていた。 各作品の放送話数や放送期間に関しては、2クール→1クールに固定され、かつ1986年9月までの直前枠であった『ポーラテレビ小説』→『テレビ小説』とは異なり、作品によって異なっていた。各作品の放送話数は15話(3週間)?65話(13週間)となっていた。 作品の内容として、1969年・1970年代は第1作目[1]『女の絶唱』にみられるような当時「よろめきドラマ[10]」とも称された「昼メロ」が主流で、それ以降は家族や主婦を題材にした感動作や人情ものが主となった。1980年代には 『わが子よ』などに代表される社会派が目立ち、1990年代は『天までとどけ』シリーズや『ラブの贈りもの』『大好き!五つ子』のようなごく普通の家庭を舞台に親子・夫婦愛をテーマとしたホームドラマ、『離婚パーティー』『ひとりっ子同志』『温泉へ行こう』シリーズのようなラブコメディものの作品が多くを占め、愛憎劇系の作品はほとんど作られなかった。また、『ぽっかぽか』のようにレディースコミックを原作とする作品も出現するようになった。 2000年代前半は『新・天までとどけ』・『大好き!五つ子』『温泉へ行こう』の各シリーズ制作で年間のほぼ半分を占めるのが恒例化するが、2004年にこれらシリーズが一旦完結。『大好き!五つ子Go!!』以外は非シリーズ作品で占められた2005年度は『聞かせてよ愛の言葉を』や『貞操問答[注 2]』等、1970年代主流作に通じる愛憎劇タイプの作品が複数制作された[注 3]。 2006年度は宮藤官九郎脚本の『吾輩は主婦である』、ZARDが主題歌を担当した『すてきにコモン!』など、キャスティングやパブリシティに力を入れるように変化していき、2007年度はロケ中心で撮影に時間と手間を大きくかけプライムタイム帯のドラマに匹敵する内容の『砂時計』(同時並行で映画版も製作した)と『愛のうた!』が相次いで放送された。 主演は当初は三ツ矢歌子・高千穂ひづるなどの映画女優が、1970年代後半からは島かおり・長内美那子や松本留美など中堅どころの女優が多かったが、1980年代後半以降、有森也実・七瀬なつみといった若手の女優や小川範子・芳本美代子・生稲晃子・加藤貴子・森口博子・南野陽子・中澤裕子・森尾由美・さくら・鈴木亜美などアイドルから転身した女優が主演するケースも増えていた。 作品を制作するプロダクション[注 4] も、2007年以降はドリマックス・テレビジョン制作作品やテレパック制作作品が多くを占めるようになり、ドリマックス・テレビジョンとテレパック以外の制作プロダクションが製作する作品は減少した。権利切れ後の版権は制作会社が管理しているが、吸収合併された制作プロダクションの作品に関しては、ドリマックス・テレビジョン制作作品はTBSスパークルが、東京映画新社制作作品は東宝がそれぞれ管理している。 1983年頃から1987年12月29日までは梓みちよ「もっと人生を下さい」、1988年1月4日から1993年4月2日までは大貫妙子の歌がオープニングに使われていた。 2008年度は『―五つ子』シリーズを除いてラブストーリー・ラブコメディものの作品で占められ、11月からは『砂時計』と作風が似た『ラブレター』が放送されていた。2008年11月27日にTBSテレビの2009年春改編において『ピンポン!』と『2時っチャオ!』を終了させ、2009年3月30日より『ひるおび!』の開始に伴う枠確保の目的で愛の劇場を「同年3月いっぱいをもって終了」、「同年3月いっぱいで終了する方向で調整」、「放送時間変更」[11]、との報道が一部スポーツ紙で行われた(この番組の次の時間に放送される『ひるドラ』も同様の報道が行われた)。TBSテレビは取材に対して「4月の改編は検討中です」(2008年11月時点)と回答していたが、2008年12月3日にTBSテレビより正式に翌年3月での枠終了が発表された。他に枠廃止の要因として、TBS編成制作本部PRセンターは「主力視聴者層となる40代までの主婦層のドラマ離れによる視聴率低下(2000年代にて5%程度の作品も存在)」を挙げている。 2009年2月23日から放送の『愛の劇場 最終シリーズ 大好き!五つ子』が最終作品となり、同年3月27日の放送をもって終了、同時に「愛の劇場」も40年の歴史に幕を閉じた[注 5]。その後テレビ東京が2008年9月29日から設置していた『Lドラ』[注 6] が2010年4月2日をもって終了。それ以降に現存する民放の帯ドラマ枠は東海テレビが製作する平日13時台の昼ドラ(フジテレビ系列局向け)1本のみとなっていたが、2016年3月31日をもって終了した(同様に『ライオンのごきげんよう』も放送終了したため)。これにより、民放で放送される新作の帯ドラマ枠は2016年3月で姿を消した[注 7]。 終了後、枠復活を望む意見が一部で存在する[12]。 ※2009年2月時点[13] タイトル放送期間主演備考 タイトル放送期間主演備考
概要
シリーズ終焉とその後
平均視聴率上位3作品
第1位『岸壁の母』(1977年11月 - 12月、10周年記念番組の第1作目、主演:市原悦子)19.1%
第2位『別れて生きる時も』(1978年1月 - 3月、主演:松原智恵子)17.6%
第3位『白衣の姉妹』(1978年3月 - 5月、主演:島かおり)17.3%
放送リスト1960年代
女の絶唱1969年2月 - 4月三ツ矢歌子、小泉博[注 8]
三百六十五夜1969年4月 - 6月本間千代子、森次晃嗣[注 8]
新妻鏡1969年6月 - 8月山本陽子、江原真二郎[注 8]
若きいのちの日記1969年8月 - 10月島かおり、高橋長英[注 8]
古都の雨1969年10月 - 11月中村玉緒、石黒三郎
君は心の妻だから1969年11月 - 1970年1月松尾嘉代、園井啓介[注 8]
本作から青森テレビでもネット開始
1970年代
新・女の絶唱1970年1月 - 2月三ツ矢歌子、小泉博[注 8]
女のうず潮1970年2月 - 4月松山容子、木村功[注 8]
本作からテレビ山梨・テレビ山口・テレビ高知でもネット開始
愛の荒野1970年4月 - 6月高千穂ひづる
愛と死と1970年6月 - 8月島かおり
波の塔1970年8月 - 10月桜町弘子
智恵子抄1970年11月 - 12月佐藤オリエ、木村功
氷点1971年1月 - 3月小山明子
第二の結婚1971年3月 - 5月高千穂ひづる、園井啓介
女の河1971年5月 - 7月松尾嘉代
夏の嵐1971年7月 - 8月長内美那子
人妻椿1971年8月 - 10月三ツ矢歌子、船戸順
真実一路1971年11月 - 12月林美智子
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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