花宵道中
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花宵道中
著者
宮木あや子
発行日2007年2月22日
発行元新潮社
ジャンル連作短編集
時代小説
官能小説
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数251
公式サイトwww.shinchosha.co.jp
コードISBN 978-4-10-303831-3
ISBN 978-4-10-128571-9文庫判

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『花宵道中』(はなよいどうちゅう)は、宮木あや子による日本の連作短編小説集作品。第5回(2006年度)女による女のためのR-18文学賞大賞・読者賞受賞の表題作含む5編を収録し2007年2月22日新潮社より刊行、1編を加え2009年9月1日新潮文庫より文庫化された。江戸時代末期の新吉原を舞台に遊女たちの叶わぬ切ない純愛を描いた官能小説

江戸吉原の小見世・山田屋が舞台。5部構成で、それぞれ主人公が異なる。最新号より、第6部「大門切手」の連載がスタートした。

2009年より斉木久美子作画で『女性セブン』(小学館)で漫画化、2014年に表題作を原作として豊島圭介監督、安達祐実主演により映画化された[1]
収録作品
花宵道中(第5回〈
2006年度〉女による女のためのR-18文学賞大賞・読者賞受賞作)

薄羽蜉蝣(初出:『小説新潮』2006年6月号)

青花牡丹

十六夜時雨

雪紐観音(初出:『小説新潮』2006年12月号)

大門切手(文庫版収録)

あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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登場人物
山田屋
朝霧(あさぎり)
第一部「花宵道中」主人公。本名はあさ。姐女郎は霧里。同期は桂山の姐女郎・椿山。長屋女郎であった母を持ち、虐待を受けて育つ。七つの頃に母を亡くし、山田屋へ引き取られる。容姿は、弥吉(後述)の亡き娘に瓜二つ。14歳の頃、霧里(後述)の禿になるが、小柄な体型だったため霧里と菊由(後述)から年齢を聞かれて正直に答えた所、「女将(お勝)に勘違いされている」と驚愕された。地味で小柄な上、幼い顔立ちだが熱を帯びると体に赤い斑点が浮かび上がることで「花が咲く」と人気女郎に。八津に連れ出された縁日で半次郎と出会う。その時に身に着けていた草履の鼻緒が半次郎の染めたものであった縁からやがて恋仲となる。半次郎が殺人犯として指名手配にあい音信不通になったため、唐島屋からの身請けを承諾。しかしその後に再会した半次郎と激しく愛し合った末、死刑になった彼を追ってお歯黒溝に身を投げた。生前、まだ新造だった頃の妹女郎・八津(後述)を抱こうとした大島屋(後述)に五文銭を投げつけた一件
[注 1]が、亡くなった今でも吉原中の語り草になっている。
茜(あかね)
第二部「薄羽蜉蝣」主人公。姐女郎は八津。花魁道中に憧れているが道中に対する規制と資金不足により叶わない。同期の緑が道中を張るため、自分が張れないのは不器量なせいだと思っている。顔立ちは八津が女将に頼み込んでまで切り見世から買い取り、弥吉や唐島屋も息を呑むほど朝霧に瓜二つ。茶屋で見かけた平左に恋心を抱いていたが、そのうちに平左と恋人である水蓮が寄り添っているその姿に自分の持つ恋に対する憧れを抱き始める。恋をしない姐女郎達に疑問を持ち、初見世を嫌がっていたが、水蓮の身を呈したアドバイスにより受け入れる。三味線が得意でよもぎまんじゅうが好物。
霧里(きりさと)
第三部「青花牡丹」主人公。半次郎の姉。幼い頃に母は自殺し、父は霧里を強姦し、借金を残し出ていった。元は京都島原の大見世・『きよみ屋』の呼出女郎だったが、その美しさから[注 2]霧里目当てに見世変えをする客が増えてしまい、客を取られた菫太夫の怒りを買って江戸吉原へとばされる。吉原でも気位の高さから客にも女郎にもウケが悪く、菊由と妹女郎の朝霧以外には敬遠されていた。晩年は実父である吉田屋藤衛門と肉体関係にならざるを得なくなる[注 3]悲劇に見舞われる。労咳にかかった菊由を最後まで陰で看病していたが、自身もそれが伝染。最後までその事を朝霧に教えなかった。「美しいと言われて幸せな時などあったやろか」と漏らすほど、美貌に反比例した薄幸の人生を終えた。実弟である半次郎に対して恋に近い特別な感情を抱き、死の間際に彼の幻を見る。
八津(やつ)
第四部「十六夜時雨」主人公。本名はやえ。姐女郎は朝霧。水蓮は実姉。三津とは同じ村の出身で当時から仲が良い。


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