花咲ける騎士道
Fanfan la Tulipe
監督クリスチャン=ジャック
脚本クリスチャン・ジャック
アンリ・ジャンソン
『花咲ける騎士道』(はなさけるきしどう、原題:Fanfan la Tulipe)は、1952年制作のフランスの剣戟映画。18世紀のフランスを舞台に、プレイボーイと、募兵官の娘の冒険と恋の行方をエンターテインメント感満載で描いた作品。
監督のクリスチャン=ジャックは、本作で第2回ベルリン国際映画祭銀熊賞と第5回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した[1][2]。また、主演のジェラール・フィリップは本作で演じた役名“ファンファン”が以後、愛称となった。
2003年にリメイクされた。リメイク版についても合わせて記述する。 18世紀、ルイ15世統治下のフランス。ファンファンは“チューリップの騎士”の異名をとるプレイボーイで、美女をもてあそんでは、結婚の危機を巧みにかわしながら自由な恋愛を楽しんでいた。だがある日、いつものように1人の美女をモノにしたところ、その父親に捕まって結婚を強制され、窮地に追い込まれる。 そんな彼の前にジプシーの女が現れ、「軍に入れば、王女と結ばれる運命にある」と予言する。それを聞いたファンファンは軍に入隊して結婚から逃れるが、実はその女は、”戯れの占い師“と呼ばれる募兵官の娘アドリーヌで、予言も現在進行中の七年戦争の兵員を集めるための戯れ言だった。 だが、それを真に受けたファンファンは戦いの最前線を目指して突っ走る。その途中、女性たちが賊に襲われているのに出くわしたファンファンは見事な剣さばきでたった1人で賊をやっつけ、彼女らを救出する。その中に王室の実権を握るポンパドゥール夫人とアンリエット王女がいたことから、ファンファンは占い通りの展開になると期待で胸が高鳴る。 その頃、彼の所属する部隊はアンリエット王女の住む城の近くに駐屯することになった。ファンファンは王女会いたさに城に忍び込むが捕えられ、死刑の宣告を受けてしまう。彼に恋心を抱いていたアドリーヌは王に釈放を直訴、訴えは叶いファンファンは釈放されるが、アドリーヌは自分に惚れ込んだ王につきまとわれるようになり、修道院に逃げ込む。 それを知ったファンファンは彼女を救出すべく修道院に向かうが、王の部下と争いになり、地下道に逃げ延びる。するとその先には敵軍の司令部があった。ファンファンは咄嗟の機転で敵の司令官を捕え、司令部にフランス国旗を立てた。これによって戦争はフランスの勝利に終わり、ファンファンもめでたくアドリーヌと結婚することができた。 花咲ける騎士道
あらすじ
キャスト
ファンファン:ジェラール・フィリップ(吹替:広川太一郎)
アドリーヌ:ジーナ・ロロブリジーダ(吹替:谷育子)
フィエラブラ:ノエル・ロクヴェール
トランシュ=モンターニュ:オリヴィエ・ユスノー(フランス語版)
ルイ15世:マルセル・エラン(フランス語版)
ポンパドゥール夫人:ジュヌヴィエーヴ・パージュ(フランス語版)
アンリエット王女:シルヴィ・ペライオ(フランス語版)
フランシーズ軍曹:ネリオ・ベルナルディ(イタリア語版)
ジャン・パレデス(フランス語版)
ジャン=マルク・テンベール(フランス語版)
ポール・ベルナール
リメイク
Fanfan la Tulipe
監督ジェラール・クラヴジック
脚本リュック・ベッソン
ジャン・コスモ
製作リュック・ベッソン
ミシェル・フェレ
製作総指揮ベルナール・グルネ
出演者ヴァンサン・ペレーズ
ペネロペ・クルス
音楽レプリカント
撮影ジェラール・シモン
編集ニコラ・トレンバジウィック
製作会社Canal+
ヨーロッパ・コープ
TF1
配給 ヨーロッパ・コープ
アスミック・エース
公開 2003年5月14日
2004年6月26日
上映時間99分
製作国 フランス