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はないちもんめの歌詞の一例(京都市)続日本童謡民謡曲集(昭和10年発行)
はないちもんめ(花一匁)は、こどもの遊びのひとつ。2組に分かれて、歌を歌いながら歩き、メンバーのやりとりをする。値段が銀一匁[注釈 1]の花を買う際に、値段をまけて悲しい売り手側と、安く買ってうれしい買い手側の様子が歌われているとされる[要出典]。 古くから伝わり、江戸時代に普及した「子とろ子とろ」系の遊びから独立したと考えられる[1][2][3]。江戸、明治、大正時代には同じ遊びが確認できない[4][5]。昭和10年発行の「続日本童謡民謡曲集」に京都市で歌われていた歌が確認でき[6]、昭和初期に広がったとされる[4][3]。また、同書には静岡県沼津地方の縄跳び唄としても掲載されており[7]、両方の歌の元歌が大正末頃にあったと考えられる[4]。 一般的には価格一匁[注釈 1]の花を売り買いする際のやり取りだとされるが、「花」は若い女性の隠語であり、一人が一匁(銀一匁はおよそ2000円ほど)を基本とする値段で行われた人買い[8]、または鬼(異人)に力づくでさらわれた中世の社会背景[9]に起源があるとする主張もある[10]。子供の遊びにしては内容が残酷過ぎるとの反論もあるが、この説の支持者は大人では到底歌えないような内容でも素直な子供が伝承してきたのであるとする見方をしている[8]。 他にも、えんがちょ、指切り、てるてる坊主、通りゃんせ、かごめかごめなどの遊びも、現代では到底考えられないような残酷で恐ろしい由来を持つ可能性を有していると主張されることがある[11]。 地方によって、いろいろなバージョンがある。
由来
遊び方
それぞれの組は手をつないで一列に並んで向かい合う。
前回勝った組から「か?ってうれしいはないちもんめ」と歌の一節を歌いだす。歌っている組は前に進み、相手の組はあとずさりする。はないちもんめの「め」の部分で片足を蹴り上げる。
今度は負けた組が「まけ?てくやしいはないちもんめ」と歌って、前に進む。
その後に、「タンス長持ち あの子が欲しい あの子じゃわからん 相談しましょ そうしましょ。」と歌の一節を交互に歌いながら前後に歩く。
歌が終わると、それぞれの組で相談して、相手の組から誰をこちらの組にもらうかを決める。決まった組は「き?まった」と叫ぶ。
それぞれの組は手をつないで一列に並んで向かい合い「××ちゃんが欲しい」と前に進みながらもらいたい相手を披露しあう。
双方の代表者がじゃんけんを行い、勝った組の主張どおりにメンバーがもらわれていく。
片方の組からメンバーがいなくなれば終了。つづける場合には1にもどる。
歌詞
宮城県南部の一例:まず、二組に分かれたら「となりのおばさんちょっと来ておくれ、鬼がいるから行かれない、お釜かぶってちょっと来ておくれ、釜破れて行かれない、鉄砲かついでちょっと来ておくれ、鉄砲ないから行かれない。あの子がほしい、あの子じゃわからん、相談しましょ(相談すべし)、そうしましょ(そうすべし)」とやる。そして5で名乗り合ったら、「なーにで行くの」「ひっぱりこ(じゃんけん等)でゆくの」と勝負方法が選択できる。
福島県1:「勝ってうれしいはないちもんめ 負けてくやしいはないちもんめ あの子がほしい あの子じゃ分からん その子がほしい その子じゃ分からん (ま?るくなって)相談しましょ そうしましょ ちょいとま?る?め・・・き?まった そっちからどうぞ そっちからどうぞ ××ちゃんがほしい ○○ちゃんがほしい 何でいくの (じゃんけん又は引っ張りっこなど)でいくよ」