芍薬
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シャクヤク
シャクヤクの翁咲き
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 core eudicots
:ユキノシタ目 Saxifragales
:ボタン科 Paeoniaceae
:ボタン属 Paeonia
:シャクヤク P. lactiflora

学名
標準: Paeonia lactiflora Pall. var. trichocarpa (Bunge) Stearn (1943)[1]

広義: Paeonia lactiflora Pall. (1776)[2][3]
シノニム


Paeonia albiflora Pall. var. trichocarpa Bunge (1833)[4]

和名
シャクヤク(芍薬)
シャクヤクの栽培

シャクヤク(芍薬)は、ボタン科多年草である。学名は Paeonia lactiflora(広義)、または Paeonia lactiflora var. trichocarpa(標準)。初夏、大形の紅・白色などのボタンに似たを開く。アジア大陸北東部の原産。花は一重、八重があり、花色もさまざまで、多くの園芸品種がある。いずれも薬用になる。
特徴

シベリア中国モンゴルの原産[5]日本には古く中国から渡来し、薬用、観賞用に栽培されている[5]

ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本である。高さは約60 cm。は赤褐色から褐色の紡錘形、十数本が横走する[5]は毎春数本が直立し、数枚の互生する[5]。下部の葉は2回3出複葉、しばしば2 - 3裂し、葉脈葉柄は赤色を帯びる[5]。上部の葉は簡単になる[5]

花期は初夏(5 - 6月)、茎頂に1個の花を咲かせる[5]。冬には地上部が枯れてしまい休眠する。

花の形は「一重咲き」「八重咲き」「翁咲き」などがある。これを含め日本のシャクヤクは一重咲きが中心で、特に雄蕊が大きく発達して盛り上がり花の中央部を飾るものが多く、全般にすっきりした花容である。この花型を「金蕊咲き」と呼び、海外では「ジャパニーズ・タイプ」と呼んでいる。外国での品種は「洋芍」とよばれる。

牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれる。
歴史

ボタンの台木として使用されるがシャクヤク自体の花も美しく、中国で、宋代には育種が始まっている。江戸時代には「茶花」として鑑賞され、品種改良も行われた古典園芸植物でもある。また熊本藩では武士の素養として園芸を重要視し、奨励された。特に六種類の植物が盛んに栽培、育種され、これを「肥後六花」と総称するが、キク朝顔椿等と共にシャクヤクもそこに加わっている。この熊本で育種された系統を「肥後芍薬」と呼ぶ。

近代に入り西洋にも紹介され、19世紀には特にフランスで品種改良がなされ、豪華な千重咲き大輪の品種群が生まれた。明治時代以降の日本では、神奈川県農事試験場(現:神奈川県農業技術センター)がこれらを導入し従来の日本の品種群との交配を重ねて、新たな一群が作られた。その後日本でも切り花用品種の育成が続いているほか、伊藤東一によりボタンの黄花品種との交配により濃黄色の品種がいくつか生まれ、世界的にも注目された。また20世紀後半にはアメリカでの育種が進み、いくつかの近縁種との種間交雑も試みられ、従来にない花色を備えたものもいろいろと現れている。
栽培

寒さに強く、排水のよい肥沃地に適し、高温多湿を嫌う[5]。9月下旬から10月にかけて、株分けで増やすことが一般的[5]。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}


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