色物(いろもの) 寄席において、番組(出演プログラム)の主流を占めていない少数派の演芸および、それらを演じる芸人を指す呼び名[1]。寄席の看板、ビラ、高座のめくりなどでは、色物に属する芸人の名を黒(墨)でなく主に朱色[1]などの別の色で書く習慣がある。 由来ははっきりしないが、文化年間頃より、講談を主に見せる寄席(講釈場)に落語家が出演する際、色物と呼んでいたとされる[2]。落語を主に見せる寄席が増えるに従って、落語が色物と扱われることはなくなった[2]。 現代の寄席においては、次のような演芸が色物として扱われる。主に東京では落語と講談以外の諸芸を指すが、上方では漫才が寄席芸の主流であるため、その限りでない[1]。 なお東京では、落語を主に見せる寄席に講談師が出演する場合は、色物とは扱われない[1]。一方、講釈場に落語家が出演する場合は色物扱いとなる[1]。
演芸
音曲
奇術
曲芸
太神楽
曲独楽
ものまね(声色)
紙切り
腹話術
漫才
漫談
ボーイズ
コント
その他
衣類のうち、洗濯に注意を要する、濃く染色された種類のこと。色柄物とも。色移り参照。
「色物乳飲料」の略称。乳飲料の分類のひとつで、色が白くないものの呼び名[3]。乳飲料#乳飲料の種類参照。
上記演芸の「色物」から転じ、主流から外れたもの。風変わりなもの。きわもの
脚注^ a b c d e 大衆芸能のあらまし 寄席における色物とは