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出典検索?: "艀" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年8月)
英国ロンドンテムズ川をゆくバージトウボートに押されてミシシッピ川を上る艀(セントルイスゲートウェイ・アーチ上から撮影)

艀(はしけ)とは河川運河などの内陸水運内陸水路や港湾内において、重い貨物を積んで航行するために作られている、平底の船舶である。

艀の多くはエンジンを積んでいないため自力で航行することはできず、タグボート(トウボート)により牽引あるいは推進されながら航行する。

英語ではバージ(barge)もしくはライター(lighter)と呼ばれ、後者は特に艀のうち平底のものを指す。
歴史19世紀、ロシアヴォルガ川のはしけ船19世紀末のドイツの運河の風景。内陸運河では、艀は曳舟道を歩く馬や人に牽引されて進んでいた

陸上運送が馬や荷車などに頼っていた時代、より多くの荷物を積むことのできる艀は、沖合いの大きな船と河岸とをつなぐ荷役の主役であり、河川交通の主役でもあった。

英語の「Barge」という単語は1300年ごろに使用が確認されており、その語源は古いフランス語の「barge」から、さらに俗ラテン語の「barga」から来ている。古代ローマ時代のラテン語では、「エジプトの船」を意味するギリシア語の「baris」から「barica」と呼ばれていた。古代エジプト語の系譜を引くエジプトのコプト語では「小舟」を意味する「bari」という言葉があり、これが現在のバージの語源である。平底のものを指す「lighter」の語源ははっきりしていないが、古いオランダ語ドイツ語で「軽い」を意味する「lichten」を語源として派生したものと考えられている。

産業革命初期のヨーロッパやアメリカ合衆国では、馬などの動物や船曳き人夫に引かれて運河をゆく艀が安く大量の物資を運べる手段として重用された。艀や運河は、内陸部の交通を飛躍的に発展させ、内陸各地に工業都市や原料・穀物などの物資集散都市を発展させた。しかし後発の鉄道輸送と争うようになり、鉄道の速さ、鉄道運賃の安さ、河川や運河に比べて柔軟なルートを引ける線路によって艀は単価の高い貨物の輸送需要を奪われ、内陸運送の主役の地位を追われた。

また艀は港湾において、沖合いに停泊した貨物船から降ろされる荷物を川沿いの工場倉庫へ運送するために活躍したが、貨物船のコンテナ化やコンテナトレーラーによる陸上運送に押されて港湾物流からも押し出された。

艀の作業員は自分の艀を所有していることもあり、かつては様々な運送会社や工場から仕事をもらって河川や港湾の運送を行い、家族と共に艀のへさきにある居住区で水上生活を営んでいた。日本でも高度成長期までは着岸する貨物船の荷役に艀が足りず増産されており、大きな港には数千艘の艀が待機し、多くの人々が仕事にあわせて各地を移動する水上生活を送っていたが、1970年代以降はこうした光景も見られなくなった。

しかし、トラックトレーラーでは運べない重い貨物を運ぶために、現在でも各地の河川や港湾で艀は活躍している。


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