船首旗(せんしゅき、ジャック、英: Jack)、艦首旗(かんしゅき、英: naval jack)は、艦船の船首に掲げられる所属を示す旗。民間船舶では社旗[1][2][3]、軍艦や政府船舶では国籍を示す国籍旗を意味する。
船首旗を掲揚するためのポールはジャックスタッフ(Jackstaff)と呼ばれる。
元々、艦船の所属を示す旗は、艦尾に掲揚するエンサイン(商船旗・軍艦旗)によって行われていた。17世紀にスコットランド王ジェームズ6世がイングランド王をも兼ね、スコットランド王国とイングランド王国の同君連合が成立すると、両国の国旗を組み合わせたユニオン・フラッグを船舶に掲揚するように命じた。しかし、君主は同一人物であってもスコットランド王国とイングランド王国は、別国家であったため、所属国・機関を示す旗は艦尾に掲揚し、同君連合としての旗は、艦首に掲揚することとなった[4]。
このような経緯もあり、現代の民間船舶では、船首に社旗、船尾に商船旗(国籍旗)を掲げ、軍艦では艦首に艦首旗(国籍旗)、艦尾に所属を示す軍艦旗を掲揚する[5]。海上自衛隊の自衛艦においては、艦首旗は国旗(日の丸)であり、原則、停泊時の日中のみ掲揚される[6]。なお、艦尾には自衛艦旗が掲揚される。海上保安庁の船艇においては、船尾に国旗、船首に海上保安庁庁旗が掲揚される[7]。
脚注^ ⇒「ジャック」 海技大学校
^ ⇒「船の旗」 日本船主協会
^ ⇒船の物知りコーナー 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
^ ⇒「自衛艦旗と艦首旗」世界の艦船 2011年8月号増刊
^ ⇒『世界「海事旗章」図鑑 旗から見える海の世界史』,苅安望編著,彩流社,2008年2月20日 ISBN 978-4-7791-1324-6
^ ⇒海上自衛隊旗章規則
^ ⇒国際信号旗(船の豆知識)[リンク切れ]
関連項目
ユニオンジャック
行先旗 - 商船がメインマストに掲げる次の入港地を示す旗
外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、船首旗に関連するカテゴリがあります。
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