航空自衛隊の装備品一覧
[Wikipedia|▼Menu]

航空自衛隊の装備品一覧(こうくうじえいたいのそうびひんいちらん、: List of JASDF Equipment)は、航空自衛隊が現在保有している装備品の一覧である。

また、過去に導入(開発中止になったものも含む)、あるいは将来導入予定の装備品も含めて記述する。
概要

他国の空軍と同じく航空機を中心とした装備体系となっており、航空機、航空機の支援装備、警戒管制の設備、高射部隊の装備、車両、地上施設の警備・自衛用装備に大別される。海陸と同じ航空機を導入している場合でも用途に合わせ搭載装備や迷彩が異なっている。海上自衛隊が除籍した護衛艦を対艦誘導弾の標的として購入することもあり、書類上は艦船を所有していることもある(改造と運用は海自に委託)。

名称は陸自と同じく採定年度か採定改訂年度の下二桁から採られ、航空機およびライセンス生産を含む海外製の装備品には、○○式という名称は通常付与されない。装備品への公式愛称は基本的に無いが、近年では記念行事等に合わせて付与されている[1]

航空機の塗装は用途によって異なるが、主力戦闘機には一貫して灰色が採用されている。車両や作業服の迷彩は陸自と異なるパターンを採用している。
航空機
戦闘機

名称愛称(※は部隊内通称)画像調達数(※は改修数)保有数注釈
F-35A/BライトニングII※調達予定数
A型105機
B型42機 38機(2023年12月末現在)[注 1]米ロッキード・マーティン製第5世代ジェット戦闘機。
航空自衛隊初のステルス戦闘機であり、2016年度までに最初の4機が導入された。
短距離離陸垂直着陸(STOVL)型のF-35Bは2024年度に最初の6機が導入予定。
F-15J/DJイーグル
F-15J:166機
F-15DJ:47機200機[注 2]1981年に導入された米マクドネル・ダグラス(現:ボーイング)製要撃戦闘機(FI)で、DJ型(画像下)は複座型。最初の2機が輸入、3?10号機が三菱重工業でのノックダウン生産、以後の機体はライセンス生産である。1984年度以前に発注された機体はPre-MSIP機、1985年度以降に発注された機体はJ-MSIP機に大別され、現在J-MSIP機に該当する機体に対してレーダー換装等の近代化改修が行われている。[注 3]
F-2A/B※バイパーゼロ
F-2A:64機
F-2B:34機91機[注 4]2000年に導入された支援戦闘機(FS)で、米ジェネラル・ダイナミクス(現:ロッキード・マーティン)製F-16戦闘機をベースに日米共同で開発が行われた。B型(画像下)は複座型。現在はAAM-4BやJDAM等の兵装搭載やレーダー換装といった能力向上改修が進められている。

退役戦闘機

名称愛称(※は部隊内通称)画像調達数注釈
F-86Fセイバー(旭光)
※ハチロク
480機米ノースアメリカン製戦闘機。1955年導入。航空自衛隊初の戦闘機で、180機が米国から供与され、300機が新三菱重工業(現:三菱重工業)でライセンス生産される。米国からの供与機の内、未使用だった計45機を返還したため、航空自衛隊はF-86Fを計435機運用する形となった。ブルーインパルス(画像下)においても使用された他、18機が偵察機RF-86Fに改造された。1982年2月全機退役。
F-86Dセイバードッグ(月光)
※ドック、D122機米ノースアメリカン製戦闘機。1958年導入。航空自衛隊初の全天候型要撃戦闘機で、全機が米国から供与機される。1968年全機退役。
F-104J/DJスターファイター(栄光)
※三菱鉛筆F-104J:210機
F-104DJ:20機米ロッキード製要撃戦闘機。1962年導入。F-104Jの3機が完成品輸入、17機がノックダウン生産、160機がライセンス生産され、DJ型20機が完成品輸入された。1986年3月に実戦部隊から退役。用途廃止機の内、14機が無人標的機UF-104J/JAに改修される。
F-177機T-2練習機を元に開発された三菱重工業製支援戦闘機で、1977年導入。全機が実戦部隊に配備される。2006年3月全機退役。
F-4EJファントムII140機[注 5]1971年に導入された米マクドネル・ダグラス製要撃戦闘機。最初の2機が輸入、3?13号機が三菱重工業でのノックダウン生産、以後の機体がライセンス生産である。内15機がRF-4EJ、90機がF-4EJ改に改修される。残存する未改修機全機が岐阜基地で試験用に運用されていた。2021年3月17日全機退役。
F-4EJ改スーパーファントム90機[注 6]機体寿命延長と能力向上のために既存のF-4EJに改修を施した機体で、1989年配備開始。
空対艦ミサイルの運用が可能になった事から支援戦闘飛行隊にも配備された。2021年3月17日全機退役。

輸送機・空中給油輸送機

名称愛称(※は部隊内通称)画像調達数(※は改修数)保有数注釈
C-131機6機[注 7]C-46Dの後継として開発された川崎重工業製戦術輸送機。1971年導入。
試作1号機(28-1001号機)は飛行試験機C-1FTBとして、量産21号機(78-1021号機)は電子戦訓練支援機EC-1に改造されている。随時C-2と随時交代・退役する。
C-130Hハーキュリーズ
※ハーク
16機13機1984年に導入された米ロッキード製戦術輸送機。全機が完成機輸入である。
一部の機体はイラク派遣時に塗装の変更(画像下)[注 8]ミサイル警報装置チャフ/フレア・ディスペンサー等の搭載改修を施された他、3機が空中給油機(KC-130H)としての改修を施されている。
C-2ブルーホエール[1]
調達予定数22機16機[注 9]現行のC-1の後継として海上自衛隊P-1哨戒機と共同開発された川崎重工業製戦術輸送機。
2016年6月に量産初号機が航空自衛隊に引き渡された。試作2号機(18-1202号機)は2018年度に次期機上電波測定装置を搭載したRC-2電波情報収集機に改修されている。
KC-130Hハーキュリーズ
※KCハーク※3機C-130Hから改修された空中給油・輸送機。2010年導入。
3機(85-1080、95-1081、95-1083号機)にブローブ・アンド・ドローグ方式空中給油用ポッドの増設、
及び空中給油受油能力の付与の改修がなされている。
B-777-300ER2機B-747-400の後継機として2014年に選定された日本国政府専用機。2019年度導入。全日本空輸に整備を委託している[2]
KC-767KC-767J(ボーイング社における名称)4機2008年に導入されたフライング・ブーム方式の空中給油・輸送機。開発母機はボーイング767-200ER
KC-46Aペガサス調達予定数
6機2機[注 10]KC-767の改良型で、中期防衛力整備計画(26中期防)において調達が決定した空中給油・輸送機。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:177 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef