航空に関する年表
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航空に関する年表(こうくうにかんするねんぴょう)は、航空機飛行機)、飛行場空港)、空運など航空に関する年表である。
17世紀以前

紀元前4ないし5世紀

古代ギリシアの学者アルキタスが、蒸気で推進される鳥形飛行体「鳩」を200m飛ばしたと伝えられるが、確証は無い。


3世紀

諸葛孔明天灯という熱気球を飛ばしたと言われる。


875年

後ウマイヤ朝の学者アッバース・イブン・フィルナスが原始的なハンググライダーで飛ぼうとし、負傷。


11世紀序盤

イギリスの修道士マルムズベリーのエイルマー、手足に翼を取り付けて塔から飛ぼうとし、負傷。

ダヴィンチによるヘリコプターや人力はばたき機のような飛行機械のデザインスケッチ

1232年

中国の開封の戦いにおいで城を守っていた金軍は火箭を使用してモンゴル軍を一時撃退した。この火箭(かせん)は宋から金が学んだものであるが、火の燃焼の反作用を利用したロケットの一種とされる。


1490年ころ

レオナルド・ダ・ヴィンチヘリコプターのような航空機のスケッチを残す。ダ・ヴィンチは他にもパラシュートオーニソプターの研究もしている。


1630年ごろ

オスマン帝国のヘザルフェン・アフメト・チェレビ、人工の翼を用いて塔から3,000m滑空したと伝えられる。

その兄弟、ラガリ・ハサン・チェレビが火薬ロケットで離陸して海面に軟着水したと伝えられる。


1670年

イタリアのイエズス会士フランチェスコ・ラナ・デ・テルツィ、「真空飛行船」の可能性を提唱。軽航空機の概念を初めて示した。


18世紀

1709年

ポルトガル人
バルトロメウ・デ・グスマン、空中船「パッサローラ」の特許を取得。同年、熱気球の模型実験に成功?


1763年

ドイツ人メルヒオール・バウアー、「空中車」を考案。


1781年

バーデン大公国の建築家カール・フリードリヒ・メールヴァインが人力オーニソプターで飛行を試みる。


1783年

11月21日: モンゴルフィエ兄弟熱気球に、ピラトール・ド・ロジェとフランソワ・ダルランド侯爵が搭乗して初の有人飛行に成功。

12月1日: ジャック・シャルルと助手のロベールが水素気球で有人飛行に成功。


1785年

1月: ジャン=ピエール・ブランシャールが水素気球により、初のドーヴァー海峡横断飛行。

浮田幸吉が滑空飛行に成功したとされる。


1787年?

琉球の花火師、飛び安里オーニソプターで飛んだと伝えられる。


1793年

5月15日スペインの農夫ディエゴ・マリン・アギレラがグライダーで滑空したとされる。


1799年

ジョージ・ケイリー固定翼の着想を得る。


19世紀

1811年・12年

「ウルムの仕立て屋」
アルブレヒト・ベルプリンガー、ハンググライダー(またはオーニソプター)を作るが公開飛行に失敗。


1842年

ウィリアム・ヘンソンが航空機の特許を取得。ほぼ今日の飛行機の機能を備える。


1848年

ヘンソンとジョン・ストリングフェローが蒸気機関を搭載した模型飛行機を製作、下り勾配の付いた台からの離陸に成功(ただし離陸地点以上には上昇できず)。


1849年 - 1853年

ジョージ・ケイリー卿のグライダーによる有人滑空実験。


1852年

アンリ・ジファールが、葉巻形ガス気球に3馬力蒸気機関を搭載した軟式飛行船を開発(史上初の操縦可能な航空機)。


1855年

ジャン=マリー・ルブリ、グライダーによる有人滑空実験。操縦装置が付いていた。


1866年

ポーランドのヤン・ヴネンク、グライダー(ないしオーニソプター)で1800mの公開飛行。


1871年

アルフォンス・ペノー、ゴム動力の模型飛行機「プラノフォア」の飛行実験に成功。


1874年

デュ・タンプル、蒸気機関(熱機関とも)エンジンの有人飛行機を下り勾配からジャンプ飛行させる。


1875年

トマス・モイ、蒸気機関を積んだ大型の模型飛行機を浮揚させることに成功。


1876年

アルフォンス・ペノー、飛行機の特許を取得。引込脚などの先進的装置をすでに備えていた。


1879年

ヴィクトル・タタン、圧縮空気エンジン付きの模型飛行機を飛ばす。


1882年

アレクサンドル・モジャイスキー、固定翼の蒸気飛行機で滑走浮揚。正式な飛行と認められず。


1890年

オットー・リリエンタールがグライダーによる飛行試験を行う。最終的に墜死(1896年)。


1891年

二宮忠八がゴム動力の模型飛行機を飛ばす。


1894年

ハイラム・マキシム、固定翼の大型蒸気飛行機で滑走浮揚。正式な飛行とは認められず。(もともと浮揚実験が目的であった)


1897年

スウェーデンの発明家カール・ニューベリが蒸気飛行機フルガンを製作する。飛行できず。

クレマン・アデール、固定翼の蒸気飛行機「アヴィオン号」(エオレIII)で滑走浮揚。正式な飛行とは認められず。


1899年

イギリスのパーシー・ピルチャー、4馬力の三葉機を作るが試験するに至らず。グライダーで墜死。


1900年代

1900年

7月2日: フェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵が、初の硬式飛行船ツェッペリン LZ-1を初飛行させる。

ライト兄弟が「グライダー No.1」を初めはとして、後にはグライダーとして飛ばす。

二宮忠八、玉虫型飛行器の製作を開始(1909年頃にライト兄弟の飛行機の存在を知り、エンジン製作を前にして研究を断念)。


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