この項目では、日本の総合商社について説明しています。他の興和については「興和 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
興和株式会社
KOWA COMPANY LTD.
名古屋本社
(愛知県名古屋市中区)
種類株式会社
略称コーワ、Kowa
本社所在地 日本
〒460-8625
愛知県名古屋市中区錦三丁目6番29号
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度10分19.7秒 東経136度54分25.1秒 / 北緯35.172139度 東経136.906972度 / 35.172139; 136.906972
興和株式会社(こうわ、英: KOWA COMPANY LTD.[2])は、愛知県名古屋市中区に本社を置く日本の大手総合商社である。商社機能に加えて、メーカー機能を併せ持つことを特徴とする。 興和は興和グループの統括会社である。グループ内に、兄弟会社として興和紡株式会社がある。前身の「服部兼三郎商店」時代に豊田佐吉の自動織機開発(のちの豊田自動織機)を支援した歴史がある。 事業部は「商社部門」と「メーカー部門」があり、「商社部門」は繊維、機械、建材、船舶、鉱物資源、化成品原料、生活関連物資の貿易業、「メーカー部門」は医薬品、医療機器、光学機器、省エネ関連製品の製造をそれぞれ営む。 「コルゲンコーワ」や「キャベジンコーワ」など医薬品のテレビCMを、日本全国(一部を除く)の民放テレビ局でスポットCM主体(とくに深夜早朝時間帯)で放映し、医薬品メーカーとして一般消費者にも広く知られる。そのほか光学機器では「PROMINAR」ブランドのカメラ用レンズや観光地用の望遠鏡、放送映像機器を製造販売し、日本放送協会および日本全国の民放テレビ局・ラジオ局へ納入している。 ブルドックソースと名糖産業の筆頭株主で、それぞれ相互に株式を持ち合う。
概要
沿革
前身会社
1894年(明治27年) - 繊維問屋である服部兼三郎商店として名古屋市八百屋町に創業する[3]。
1912年(大正元年) - 株式会社服部商店を設立し、法人に改組する。
1919年(大正8年) - 紡績業を開始する。
1920年(大正9年) - 相場の破綻に起因し、服部兼三郎が享年51で自殺。
現法人
1939年(昭和14年) - 商工分離の国策により、株式会社服部商店に紡績部門を残し、商事部門を分離して株式会社カネカ服部商店として設立する。
1940年(昭和15年) - 商号を株式会社服部商店に変更する。
1943年(昭和18年) - 商号を興服産業株式会社に変更する。
1945年(昭和20年) - 非繊維分野へ進出する。
1946年(昭和21年) - 解散した日本軍から技師を招へいして光学機器分野へ進出する。
1947年(昭和22年) - 解散した日本軍から技師を招へいして医薬品分野へ進出する。
1954年(昭和29年) - 興和新薬株式会社を設立する。
1960年(昭和35年) - 商号を興和株式会社へ変更する。
2003年(平成15年) - 日研化学株式会社を子会社化する。
2005年(平成17年)6月 - 大日本製薬から一般用医薬品(OTC医薬品、大衆薬)とヘルスケア事業を譲受する。
2006年(平成18年)
10月 - 医療用医薬品の営業部門を日研化学株式会社へ移管して事業統合し、日研化学株式会社は興和創薬株式会社と社名を変更する。
12月5日 - 眼内レンズの営業をメニコンから譲受し、開発・製造を行う株式会社アイコンをメニコンと合弁で設立する。
2007年(平成19年)7月1日 - 興和創薬株式会社の医薬品製造販売業に係わる事業、製造業及び研究開発事業を興和株式会社が承継する。
2008年(平成20年)
8月4日 - アメリカの医薬品販売会社プロエチック・ファーマシューティカルズ
9月24日 - イスラエルの後発医薬品世界最大手メーカーテバファーマスーティカル・インダストリーズと提携する。
11月11日 - テバファーマスーティカルと合弁会社「興和テバ株式会社」を設立する。
2009年(平成21年)
4月1日 - 子会社の興和ファイナンス株式会社を吸収合併する。
4月1日 - アポプラスステーション株式会社と合弁会社「キャリア&リープス株式会社」を設立する。
12月23日 - アメリカのブリガム・アンド・ウィメンズ病院と共同研究施設の心臓血管科学研究所をボストンのロングウッド・メディカル・エリアに設立[5]する。
2010年(平成22年)
2月 - 韓国の液晶部品メーカーD.ID Corporationと資本と業務で提携する。
4月 - 日東電工株式会社とドネペジル塩酸塩の経皮吸収型テープ製剤(アルツハイマー型認知症治療薬)に関する共同開発契約を締結する。
7月23日 - 韓国のLED照明関連製品メーカーTechsign Lightpanelと資本と業務で提携する。
8月1日 - 6月に設立した子会社のインコントロが、民事再生法の適用を申請した株式会社オリゾンティの海外ファッションブランド事業を譲受する。
8月2日 - 株式会社丸栄の第三者割当増資を引受けて子会社化する。
10月1日 - 吸収分割により興和紡績株式会社のヘルスケアー事業、精密機器事業および不動産事業の一部を継承[6]する。
2011年(平成23年)
1月28日 - インド財閥のアダニグループと包括的事業提携で基本合意[7]する。
9月26日 - 興和とテバファーマスーティカルの合弁事業解消を発表し、興和テバはテバ100%出資会社となり、2012年(平成24年)4月1日に同じテバ傘下の大洋薬品工業と合併してテバ製薬となり、2016年(平成28年)4月1日に武田薬品工業が株式交付でテバ製薬に資本参加し、10月1日付で武田テバファーマとなった。
2012年(平成24年)
3月1日 - 株式会社名古屋観光ホテルを完全子会社とする。
3月14日 - 風力発電装置メーカーのエネルギープロダクト株式会社と資本と業務で提携し、第三者割当増資を引受けて同社株式の46%を取得[8]する。
6月 - 富士山の銘水株式会社と資本業務提携し、ウォーターサーバー事業に参入[9]する。
10月17日 - ファッションブランド「Franche lippee」(フランシュリッペ)を展開する株式会社クリエイションと資本と業務で提携[10]する。
10月30日 - 通信販売のウェブサイト「KOWA Happiness Direct」を開設し、サプリメントの通信販売事業に参入[11]する。
2013年(平成25年)
1月14日 - 三輪隆康が他界[12]する。
4月1日 - 東和オプティカル株式会社の賃貸業務および販売業務に関する権利義務を、吸収分割により株式会社光研が継承する。同時に商号を興和光学株式会社[13]へ変更[14]する。
9月20日 - 株式会社毎日新聞社が保有する株式会社ナゴヤキャッスルの株式37.7%のうち35%を取得して筆頭株主[15]となる。
2014年(平成26年)
1月 - コアホールディング株式会社の株式を取得して子会社とする[16]。
1月15日 - 株式会社白元から日本国内における使い捨てカイロ事業を譲受して株式会社白元と合弁で製造会社の興和白元古河ファクトリー株式会社[注釈 1]を設立し、4月から販売を開始する[17]ことを発表する。
4月8日 - 缶コーヒー「コーワパワードコーヒー」を発売して飲料事業へ進出する。
8月 - 興和白元古河ファクトリーの株式を追加取得して完全子会社とし、同時に興和古河ファクトリー株式会社に商号を変更する[16]。
9月17日 - 白元から譲受した「ホッカイロ」シリーズを刷新して「ホッカイロぬくぬく当番」などを発売する。
2016年(平成28年)3月 - Kowa South East Asia Pte, Ltd.の株式を追加取得して完全子会社とする[16]。
2017年(平成29年)
4月1日 - 江守商事株式会社および同社のグループ会社である北陸化成?業株式会社、北陸カラー株式会社、江守物流株式会社を子会社[18][19]とする。
5月18日 - 新素材研究開発部門として茨城県つくば市に興和先端科学研究所を設立[20]する。