この項目では、正教会における自治教会(自治正教会)について説明しています。ルーテル教会における自治教会については「自治教会 (ルーテル教会)」をご覧ください。
自治正教会(じちせいきょうかい、ギリシア語: Αυτονομ?α, ロシア語: Автономия(Автономная церковь), 英語: Autonomy(Autonomous Church)とは、キリスト教・正教会の教会組織の種別・地位。自治教会(じちきょうかい)とも呼ばれる。「自治正教会」「自治教会」のいずれも、日本正教会の各種公式ホームページや出版物といった日本語媒体で見られるものであって正式な訳語であるが、本項はルーテル教会およびその他の教派の用語と区別するために「自治正教会」の記事名を採った。 正教会には独立正教会(独立教会)のほか、自治正教会(自治教会)という教会組織の地位がある。 組織としては自治正教会は文字通り自治を行っているが、各独立正教会・自治正教会は異なる教義を持つものではなく、同じ信仰を有している[1]。正教会の教義や、全正教会に共通する特徴については「正教会」を参照 自治教会は正教会において、その大主教か府主教である首座主教が独立教会の一つから認可を受ける以外は全ての点において完全な自律を行う、教会組織の地位である。一部からのみその地位を承認されているケースでは、承認していない教会からは一教区扱いとなる場合や、母教会から断絶していて地位のみならず教会法上の合法性も疑われている場合もある。
概要
シナイ山自治教会
フィンランド正教会
日本正教会(一部のみその地位を承認。承認していない教会からは一教区扱い。)
ウクライナ正教会(「自治正教会の広い権を有する自主管理教会」[2]。承認していない教会からは一教区扱い。)
エストニア使徒正教会