自死
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自殺
Le Suicide(エドゥアール・マネ、1877?1881年)
分類および外部参照情報
診療科・
学術分野
精神医学
ICD-10X60?X84
ICD-9-CME950
DiseasesDB12641
MedlinePlus001554
eMedicinearticle/288598
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2016年のWHOによる人口10万あたり自殺率(年齢標準化)[1]。自殺率の高さは、赤>黄>緑

自殺(じさつ)とは、自分で自分を殺すこと[2]。自害、自死、自決、自尽、自裁、自刃などとも言い、状況や方法で表現を使い分ける場合がある。

世界保健機関(WHO)によると、世界で2016年時点で毎年約80万人が自殺している[3][4]。世界の自殺の75%は低中所得国で起こり[4]、自殺は各国において死因の10位以内に入り、特に15 - 29歳の年代では2位になっている(2016年)[3][5]と報告している。

自殺は様々な事情が複雑に絡み合って生じる場合が多い[6]。高所得国における主な理由は精神疾患(特にうつ病アルコール乱用)であり、ほか金銭的問題、人間関係の破綻、慢性や病気などがある[4]。WHOは「自殺は、そのほとんどが防ぐことのできる社会的な問題。適切な防止策を打てば自殺が防止できる[7]」としている[6][8]。そのうえでWHOは、一人一人のこの上なく尊い生命を守るため、本格的な予防戦略である世界自殺予防戦略(SUPRE)を実施している。このようなWHOに準ずる形で、各国で行政・公的機関・NPO・有志の方々による多種多様な自殺予防活動が行われている。日本では『支援情報検索サイト[9]』『いのち支える相談窓口[10]』などが設けられていて「もしあなたが悩みを抱えていたら、ぜひ相談してください[11]」と呼びかけている。日本では景気の回復に伴い、1978年から統計が始まった10万人あたりの自殺率が過去最低を下回った[12]

世界の疾病負荷(WHO, 2016年)[13]順位死因DALYs (万)DALYs(%)DALYs
(10万人当たり)
1虚血性心疾患20,370.07.62,730
2脳卒中13,794.15.21,849
3下気道感染症12,969.04.91,738
4早産の合併症10,139.73.81,359
5交通事故8,253.83.11,106
6下痢性疾患8,174.33.11,095
7COPD7,251.22.7972
8糖尿病6,566.62.5880
9出生時仮死出生外傷6,392.82.4857
10先天異常6,298.02.4844
11HIV / AIDS5,995.12.2803
12結核5,164.31.9692
13背中と首の痛み4,751.51.8637
14成人発症性の難聴4,735.21.8635
15肝硬変4,528.71.7607
16うつ病性障害4,417.51.7592
17気管、気管支、肺がん4,112.11.5551
18腎臓病3,907.91.5524
19新生児の感染症など3,900.91.5523
20墜死3,816.21.4511
目次

1 概要

2 語義

3 類型

4 統計

4.1 年齢差

4.2 性差

4.3 方法

4.4 比較の難しさ


5 リスクファクター

5.1 過去の自殺試行・自傷行為

5.2 メンタルヘルス問題

5.3 物質乱用

5.4 心理社会的要因

5.5 医学的状態

5.6 マスコミ報道と自殺

5.7 その他の要因

5.8 合理的な自殺


6 予防

7 各国の自殺

7.1 アメリカ合衆国


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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