自動車産業
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.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}自動車 > 自動車産業2013年12月時点での国別の対数目盛による自動車生産台数。

自動車産業(じどうしゃさんぎょう)とは、自動車および自動車部品生産販売利用整備に関連した産業を指す[1]

自動車産業は、関連産業の裾野が広く経済波及効果が大きいため、基幹産業[2]として欧米日本といった工業国の経済で重要な位置を占めている。自動車の関連産業は鉄鋼金属軽金属ガラスゴムプラスチックなどの石油化学品、半導体などの原材料鋳造などの加工技術、電子機器制御を行うコンピュータソフト宣伝広告を行うマスコミ販売を行う自動車販売店のほか、運輸業ガソリンスタンド自動車整備業一般道路高速道路建設整備自動車保険の加入、自動車教習所の講習、自動車運転免許の新規作成や更新、さらには駐車場の建設や経営、レンタカー事業などと多岐にわたる。また、間接的なライバルとなる公共交通機関へのプレッシャーもかけられる。

現代の自動車メーカーは開発設計とエンジンなど基幹部品の製造に注力し、部品は下請け企業に発注するのが一般的である。基本的には最終組立を自社で行うが、増産のために外部に委託する場合もあり、ヴァルメト・オートモーティブマグナ・シュタイアなどは自社ブランドを持たず大手メーカーから組み立てを請け負っている。また専門的な技術のアドバイスや車体デザインに特化した企業も存在する。
歴史「自動車#歴史」も参照.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}世界の自動車生産[3]1950年からの各国の自動車生産台数推移(千台)各国で第二次世界大戦後の復興が達成された1960年代には生産台数は急増したが、1970年代には数度にわたる石油危機(燃料高騰)や強化され始めた排出ガス規制などもあり、生産は低迷した。1980年代には各メーカーによる現地生産が始まり、1990年代にはその割合が増加していった。21世紀に入り新興工業国特に中国韓国インドが大きく生産台数を伸ばしている。それに反して先進国での生産台数は横ばいから減少傾向にある。2009年には世界金融危機に端を発した不況からアメリカを中心に生産台数が激減した。1950年からの各国の生産台数の占有率の推移

1950年まで; アメリカが80 %以上の自動車を生産

1950年代; イギリス西ドイツフランスイタリアが生産に再参入

1960年代; 日本が製造開始して1980年代まで増加。1980年代末まではアメリカ、日本、西ドイツ、フランス、イギリス、イタリアの6ヶ国で全体の約80 %を生産

1990年代; 韓国が大量生産に乗り出し、2004年にフランスを抜いて5位となる

2000年代; 中国が大幅に生産数を増加、2009年には世界最大の生産国となる2013年; 中国 (25.4 %)、韓国、インドブラジルメキシコで43 %、アメリカ (12.7 %)、日本、ドイツ、フランスとイギリスで34 %

自動車は、その黎明期においては、蒸気電気ガソリンなど様々な動力が試みられた。19世紀には既に改良が進んでいた蒸気機関を搭載した蒸気自動車が他の機関より秀でていた。20世紀に入るとガソリンエンジンディーゼルエンジンの性能が向上し、油田発見(1901年、テキサス油田)による石油の安価な供給も背景に、優位性を確立していった[4]1910年頃までは特権階級及び一部富裕層乗り物であったが、大量生産により安価で供給されたフォード・モデルTの登場により自動車は大衆化し、モータリゼーションが進行した。こうして自動車産業は急速に拡大していくことになる[5]

19世紀には西欧で自動車の開発が先行しており、1900年の世界の自動車生産台数は約1万台で、最大の生産国はフランスであった[6]

1910年代に世界の工場となっていたアメリカで大量生産が始まり、一方先行していた欧州ではニ度の世界大戦により工業生産(民需)が低迷した。結果、アメリカが1950年代まで8 ? 9割を生産するというデトロイトの独占状態であった[7]第二次世界大戦後、各国で自動車の大量生産が軌道に乗り始めるに連れ、米国のシェアは下降していった。1950年代にイギリス、次いでフランス・西ドイツが復興。1960年代に後発の日本でも自動車生産が本格化し、1970年代・1980年代と日本がシェアを伸ばした。1980年代には韓国の成長が始まり、1990年代には中国の急成長も始まった。中国は2009年に、それまでの世界記録であった年間約1,300万台(日本が1991年、アメリカが1999年に達成)を超え、2013年には2,212万台を生産し、なお増加中である。

2013年の生産台数では新興生産国である中国、韓国、インド、ブラジル、メキシコの5カ国のシェアは4割を超えたが、先発のアメリカ、カナダ、日本、ドイツ、フランス、イギリス、スペイン[注 1]の7カ国のシェアは4割を切った。ドイツ以外の先発国ではシェアの低下のみならず生産台数も低下傾向にあるが、ドイツでは増加し続けている。

ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンや自動車が発明されたのは欧州で、フランス、イギリス、ドイツは自動車産業の老舗であり、1960年代始めには、これら三国で30 %以上のシェアであったが、1970年代以降、各国が生産台数を伸ばす中でイギリスでは英国病によって品質の低下や生産台数の低迷に見舞われ、1980年代以降は新興生産国にシェアを奪われていった。2013年にはロシアを除く欧州における生産実績(台数)はドイツ(シェア6.8 %)、スペイン(2.5 %)、フランス(2.0 %)、イギリス(1.8 %)、チェコ(1.3 %)、トルコ(1.3 %)の順となっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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