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やノートページでの議論にご協力ください。自作パソコン(じさくパソコン、英:homebuilt computer、あるいは自作PC、handmade PC など)とは、ユーザー自身がパソコン部品を用意してユーザー自身で組み立てたパソコンのこと[1]。 自作パソコンとは、ユーザー自身がパソコン用の部品(マザーボード、CPU、メモリ、電源、ハードディスクやソリッドステートドライブ(SSD)、光学ドライブ、各種拡張カード、それらをおさめるケースなど)を自身で調達し、組み立てた物のことである。 「自作パソコン」という用語・概念は、主に大手コンピューターメーカーや電機メーカーなどによって製造されたメーカー製パソコンなどの組み立て済みの状態で販売されているパソコンと対比する意味で用いられる。 自作パソコンにはユーザー自身の好みで仕様(スペック)を決められる。使い始めた後でも個々の部品ごとに好みでアップグレード(さらに高性能・高機能な部品に交換できる)できるなどのメリット
概説
自作パソコンが世に広まったのはパソコンに占めるIBM-PC互換機のシェアが大きくなり、それの部品が広く安く出回るようになったことや、組み立てができるように各種パーツの規格が制定された事によるところが大きい。
メーカー製のパソコンとは異なり動作保証は無い[1][注釈 1]。ただし、故障部品が特定できて部品の保証が残っているなら当然その部品の保証は受けられる。
かつてはメーカー製パソコンより自作パソコンの方が安いといわれ、この点が動機になることも多かったが、デル社などによってネット通販で直接販売されるパソコン、パソコン販売店独自のショップブランドパソコン(ホワイトボックスパソコン)などが広まって、価格面でのメリットはほとんどなくなった[2]。そのため「自分だけのこだわりのマシンを作りたい」という方向性にシフトしている[3]。
日本国外でも「MOD PC」と呼ばれる改造パソコン文化があり、それを楽しむ人々を「modder」と呼ぶ[4]。
製作可能なパソコン
PC/AT互換機
個人で組み立てができる代表的な規格はPC/AT互換機である。構成する各パーツの規格・コネクタなどに一定の基準が定められており、プラスドライバーと数点の消耗品[注釈 2]さえあれば、おおむね組み立て可能である[5]。
ワークステーションやサーバー
ラックの設置やネットワークを構築する必要があるため、大規模なものになると難易度が高く非常に費用はかかるが、小規模であれば、市販のPC/AT互換機用のパーツを流用できるため比較的簡単に製作できる。
例えば、Googleが創業時に市販のPC用パーツを組み合わせ、ベニヤ板で作ったラックに組み込んだサーバを使用していたことは有名であり、コンピュータ歴史博物館には実物が所蔵されている。ネットサービス企業の「はてな」も、創業期に自作したサーバでサービスを運用しており[6]、ブレードサーバ的な物も自作可能なようである。また48TBのハードディスクを搭載した自作パソコンを用いて円周率10兆桁を計算し、ギネス世界記録を作った人物も存在する[7]。 自作PCにおける組み立て方には以下の方法がある。 汎用規格品のみで製作できる中型以上のパソコンは(1)の方法が取られる。一部に専用部品を使って小型化したパソコン(ミニPC)は(2)の方法が取られることが多い。2000年代までベアボーンキットとして発売されていたノートパソコンを作る場合は、ノートパソコン用の汎用パーツがメモリやHDDやSSDなど、一部を除いて販売されていないため、(2)の方法が取られていた。 自作パソコンにおいて通常は回路のパターン設計や電子部品を半田付けする作業は要求されない。テスターやハンダごてを使って修理を試みようとする者[注釈 3]がいるが、通常はこのような作業は自作パソコンの制作工程とはみなされない。 この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2017年5月) 自作パソコンには以下のような長所と短所がある。 自作パソコンでは、不要なパーツを省き、また必要な部分を強化することで自分の用途に最適化されたパソコンが手に入ることが主な利点である。このため、頻繁にパーツを交換したり、目的が明確に存在する場合にはメーカー製のパソコンよりも安価に済ませられる場合もある。
製作不可能なパソコン
ノートパソコン
ノートパソコンは一部の例外を除き製作不可である。2000年代まではノートパソコン向けの半完成品(ベアボーンキット)の発売も見られたが、2010年代以後はほとんど見られなくなった。
Macintosh
同じくmacOSを搭載したパソコンも、製作不可である。
方法
ケース、マザーボード、CPU、メモリなどのパソコンを構成する部品を一つ一つ寄せ集めて組み立てる方法。
ケースに電源・マザーボードなどが組みつけられた半完成品(ベアボーンキット)をベースに、メモリやHDDやSSDなどパソコンを構成する残りの部品を自分で選択・装着して組み立てる方法。
自作パソコンの長短
長所パソコン内部が光るようにカスタマイズされた例既にメーカー製パソコンでは搭載されていないドライブを使えるよう組むのも自作の特徴のひとつ
メーカー製のパソコンでは自分の用途に合致するモデルがない特殊な仕様でも、自作ならば必要なパーツさえ確保すれば手に入る。パーツをカスタマイズできるBTOブランドでも、ケースやマザーボードなど一部のパーツはカスタマイズ不可な所が少なくないため、パーツ選択の自由度はBTOと比較しても優位である。
OSの選択肢の自由度が高い。OSの知識さえあれば、LinuxなどのWindows以外のOSも自由に選択できる[注釈 4]。
大手PCメーカー製パソコンの場合、最初から多種多様なプリインストールソフトウェア[注釈 5]が付属している。これらはクラップウェア(「ゴミ」ソフト)や、ブロートウェア(容量ばかり食うソフト)といわれ、パソコンの動作を重くする原因になり得る。そして、リカバリーを行ってもこれらはすべてプリインストールされた状態で復元される場合があるため、状況に応じて手動で削除しなければならない。