臨死!!江古田ちゃん
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臨死!!江古田ちゃん
ジャンル
4コマ漫画
漫画
作者瀧波ユカリ
出版社講談社
掲載誌月刊アフタヌーン
レーベルアフタヌーンKC
発表号2005年4月号 - 2014年9月号
巻数全8巻
アニメ
原作瀧波ユカリ
監督#スタッフ(テレビアニメ第2作)参照
放送局TOKYO MXAT-Xほか
放送期間2019年1月 - 3月
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『臨死!!江古田ちゃん』(りんし!!えこだちゃん)は、瀧波ユカリによる日本4コマ漫画作品。作者のデビュー作。

2004年冬の四季賞にて大賞を受賞し、『月刊アフタヌーン』(講談社)にて2005年4月号より連載を開始。2014年9月号をもって連載終了。単行本全8巻。
概要

東京都練馬区にある江古田駅西武池袋線)近隣に在住のフリーター、江古田ちゃんを主人公とし、主人公とその周辺の人々の日常を描く。

日常で出会った場面、友人との会話・行動、アルバイト先のパブや派遣先での出来事、異性(同性を含む場合もある)に受けのよい女性(作中では「猛禽」と呼ばれる)への考察、主人公の奔放な異性関係などを、主人公のモノローグを中心に紹介する。

2007年には女性誌『kiss』『Hanako』、2009年には女性誌『Numero TOKYO』、『Meets Regional 東京通本』に出張掲載された。

また、作者がパーソナリティとして出演した2009年11月20日放送のラジオ番組一青窈と江古田ちゃんのオールナイトニッポンR』において『臨死!!江古田ちゃんinオールナイトニッポン』の題名でラジオドラマ化された。11月25日からオールナイトニッポンモバイルにて有料配信もされている。

本作は作者が大学時代に所属していたサークルの部室ノートに描いていた漫画を原型としており、アフタヌーン四季賞・四季大賞では初の4コマ作品。当初は別雑誌に持ち込んでいたが、「全然つまらない」と酷評されて落ち込み、捨ててしまおうかとも考えていた所、漫画喫茶で月刊アフタヌーンを目にして投稿したという(『イママン 本谷有希子マンガ家インタビュウ&対談集』作者の発言)。
主な登場人物
江古田ちゃん
主人公。
北海道釧路市出身、東京都練馬区にある江古田駅(西武池袋線)近隣に在住。家の中では全裸がポリシー。細身で黒髪ロング。つり目で黒目が人より小さい。昼は派遣社員として保険会社のオペレーターをしている。ヌードモデルにも従事。他にも日雇いバイトをしている。一時はクレジットカードの角を丸くする仕事にも興味を持ったが断念している。連載当初は新宿のクラブにホステスとして勤務していたが、厄介な客から屈辱を受け、同時にノルマの厳しさもあって退職している。その他にも、中華レストランのウェイターをしてみるもメニューが覚えられず退職するなど、仕事が長続きしない傾向がある。その後、フィリピンパブでホステスをしていたが、勤務先が閉店したため、ヌードモデル仲間からトップレスショークラブの仕事を紹介された。趣味の一環で舞踏を習いにいっているが、当初はエアロビクスに通うつもりであった。また、ブログを執筆している。恋愛には積極的であるが、本命の男性に対しては様々な策を弄するも報われず、どうでもいい男とばかり寝てしまう。作中で「猛禽」と呼ばれる、異性受け(場合によっては同性受けも)のよい女に敵意を抱いている。また、子供に好かれない。酔っ払って駅でコンビニで買った焼き鳥を1人で食べるのが楽しみの一つ。それを後輩に見かけられて話しかけられると死ぬほど腹が立つが、レンタルビデオを返却しに行く途中の友人Mに「楽しそうだな…じゃあ。」と言われた時には逆にすがりついてきた。
友人M
主人公の友人。主人公とは対照的に身持ちが固く、恋愛経験は豊富ではないようである。片思いしていることが好き。Vネックの服を好んで着用している。比較的常識人であるが、主人公と腹を割って話し過ぎるあまり、周囲の人間に引かれたり、大ゲンカになったりすることが間々ある。眼鏡をかけた男性が好みである。「男前」と言われる事を嫌い、女子らしい一面も持つが、目立つ行動が男前なため言われやすい。江古田ちゃんを罵りながらもよく理解し、飄々としながらも江古田ちゃんを心配している。古風でやっかいな考えの持ち主だが、良い女ではある。
マーくん
主人公の本命。主人公と肉体関係を持っているが、遠距離恋愛中の彼女をはじめ肉体関係を持つ女性が何人もいる浮気男。江古田ちゃんを絶対に本彼女にする気はないが、離すつもりもない。
お姉ちゃん
主人公の一歳年上の姉。ギャルの25歳。江古田ちゃんとよく電話したり、泊まりにきたりする。関西在住の短大学生(看護系)だが、カリスマおっかけで全国を飛び回っている。元ヤン。高校時代は新しい彼氏ができる度にサボテンを購入しては枯らしていた。自ら彼氏の名前を腕に彫っては別れたら根性焼きで消していた。ヘビースモーカー。麩菓子好き。なお、現在の彼氏は回転寿司店に勤務しているようである。 頭は基本的に悪いが医療関係は強い。「?だぉ」が口癖。強気だが付けまつげがないと外にも出られない。江古田ちゃん曰く「お姉ちゃん病」であり、いつでも無意識にお姉ちゃんらしく振舞うという悲しい習性を持つ。得意料理は「いなりあんかけ」
リンダ
主人公が勤務していたフィリピンパブのホステス。主人公を教師代わりにし、熱心に日本語を習っていたが、パブの閉店に伴い帰国。介護福祉士資格を取って日本に戻ることを希望しているらしい。
猛禽
主人公と友人Mの一方的なライバルにあたる女性の総称。名称の由来は猛禽類のように狙った獲物(=男)は決して逃さないことから。代表的な猛禽は巨乳天然ボケドジっ娘。話の聞き分けが良く、どの仕種も可愛らしく異性から、場合によっては同性からも受けが良い。妹猛禽、かくれ猛禽などのパターンもある。
江古田ちゃんの母
主人公と、主人公の姉の母親。ダラダラな娘たちとは違ってテキパキこなす性格。多少行動が強引で唯我独尊的な性格。
信者くん
主人公に好意を寄せている男性。主人公のかりそめの人格に惚れている。愛すれば愛されると思い込んでいる。
モッさん
モハメドさん。日本語が流暢なイラン人。優しいので女の子によく相談されている。ざっくばらんな一面もあるが、本質を突いた発言をすることが多い。
サム
主人公の元彼のアメリカ人。日本の様々な物事に疑問を投げかけ難癖をつけるが、自分が間違っているとは露にも思わず、日本では歓迎されないようなアメリカの風習を平気で持ち込むことも。主人公は単なるカルチャーショックだけでなく本人の人格にも問題があるとみている。日本に滞在している割に日本が好きなわけではない。「さぬきうどん」を「トゥクバの方がずっといい」と日本以外のアジア贔屓をするが、黒人に「うどんはうどん。うどんを他の麺類と比べるのはナンセンス」と叱られた際には「I got it(わかったよ)」と汗をかきながら保身していた。
ラミーちゃん
主人公のヌードモデル仲間。SMサロンの女王様やトップレスショークラブのダンサーでもある。女性器を「まんまんちゃま」「アネモネ」と呼ぶ。
オタっ子ちゃん
いわゆるオタクの女性。だがその妙なノリが一般男性に受け入れられたり、実は彼氏がいたり、隙を見て非処女なのをアピールしたりと、主人公たちにとってあなどれない存在。
隠れ猛禽
一見さばさばしていて見た目もさほど可愛くないのに、猛禽でも落とすのに苦労するようなレベルの男子をちゃっかりゲットしている。
書誌情報

瀧波ユカリ 『臨死!! 江古田ちゃん』 講談社アフタヌーンKC〉、既刊7巻(2014年9月現在)

第1巻 2006年4月21日初版発行、ISBN 978-4-06-314413-0

第2巻 2007年4月23日初版発行、ISBN 978-4-06-314448-2

第3巻 2008年5月23日初版発行、ISBN 978-4-06-314506-9

第4巻 2009年8月21日初版発行、ISBN 978-4-06-314576-2

第4巻 MANGART BEAMS T コラボTシャツ付き限定版 2009年8月20日初版発行、ISBN 978-4-06-358305-2

瀧波ユカリプロデュースのTシャツ付き



第5巻 2010年8月23日初版発行、ISBN 978-4-06-310686-2

第6巻 2012年6月22日初版発行、ISBN 978-4-06-387828-8

第7巻 2013年7月23日初版発行、ISBN 978-4-06-387904-9

第8巻 2014年11月21日初版発行、ISBN 978-4-06-388001-4


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