臨時首都(りんじしゅと)とは、国家において一時的に本来とは別に首都と定められる都市のこと。戦乱などさまざまな事由により、憲法などで定められた「首都であるべき都市」に首都機能が置くことができない場合や、正式な首都が未定である場合に定められる。暫定首都とも。また、首都機能が一時的に移転された場合もこのように表現される。
近代以降の臨時首都の例
東アジア
広島市(大日本帝国、1894年)
日本(大日本帝国)では、日清戦争中の1894年に大本営が広島市に設置され(広島大本営)、これを指揮するために明治天皇が移り、帝国議会(第7回帝国議会)も広島臨時仮議事堂で開催された。このため「広島市が臨時首都の様相を呈した」[1]といった形容が用いられる。
重慶市(中華民国、1937年 - 1945年)
日中戦争中の臨時首都。首都南京を失陥した南京国民政府(?介石政権)は、政府を武漢、ついで重慶に移した。詳細は「重慶首都時期