臨時政府(暫定政府、英: provisional government)は、前政権の崩壊により無政府状態が生じることを防ぐ為に仮に設置される政府、政権。 多くの場合には、その後選挙が開催されるなどして正式な政府に交代する。 歴史的に見ると、他国の占領下にある国が解放される場合や、革命の勃発の際に設立されている。また、亡命政府が臨時政府と名乗ることもある。
概要
主な臨時政府
現行の臨時政府
アジア
シリア臨時政府 - シリア国民連合により結成
シリア救国政府
自由朝鮮 - 2019年3月1日に臨時政府の樹立を宣言する。打倒金正恩政権を目指す。
香港臨時政府 - 2019年10月4日に臨時政府の樹立を宣言する。中華人民共和国の中国共産党により傀儡政府化した香港特別行政区の解放を目指す。
国民統一政府 (ミャンマー) - 2021年ミャンマークーデターを否定する国民民主連盟所属の連邦議会議員が中心となって設立した臨時政府。
南北アメリカ
ベネズエラ臨時政府
暫定大統領評議会 - 2024年4月25日に発足したハイチの臨時政府。2026年2月7日まで、大統領権限代行を行う。
過去の臨時政府
アジア
大韓民国臨時政府 - 1919年に日本の統治下にあった朝鮮の独立主義者が上海で設立した亡命政府。?介石の関係組織から資金援助を受けている。この組織と日韓併合前の大韓帝国政府との連続性は国際的に認められていない。
中華ソビエト共和国臨時政府 - 1931年に中国共産党が、瑞金を首都として設置した臨時政府。1934年に共産党が首都瑞金を放棄し長征に出ることで事実上崩壊した。
自由インド仮政府 - 第二次世界大戦中の1943年に、独立運動家らを主体とする「インドの暫定政府」として日本軍占領下で樹立された暫定政府。1945年日本のポツダム宣言受諾表明・降伏により自然解体した。
シリア臨時政府