腰岳
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腰岳
北西から伊万里湾越しに望む腰岳
標高487.7 m
所在地 日本
佐賀県伊万里市
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯33度14分36.5秒 東経129度52分13.9秒 / 北緯33.243472度 東経129.870528度 / 33.243472; 129.870528座標: 北緯33度14分36.5秒 東経129度52分13.9秒 / 北緯33.243472度 東経129.870528度 / 33.243472; 129.870528
山系黒髪山系
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伊万里市街と腰岳腰岳より伊万里市街を望む

腰岳(こしだけ)は北松浦半島佐賀県伊万里市の南部にある標高487.7メートルの山[1][3]。俗に「烏ん枕(からすんまくら)」と呼ばれるガラス質の黒曜石を産する。腰岳産黒曜石の石器は九州内外の先史時代遺跡で発見されている。
概要

黒髪山系の北西に位置し、南に越ノ峠を挟んで同じ黒髪の牧ノ山、西に有田川に沿う緩やかな谷、東に伊万里川、北に伊万里湾沿いの低地が広がる[2]。山頂の眺めは良く、北東に伊万里市街、北西に細長く伸びる伊万里湾、西に国見山などを望む。

北の伊万里湾側から望む腰岳は円錐形を成している[4]。北側中腹の標高300m付近には緩斜面に50ha程の草原があり、俗に「千畳敷」と呼ばれる[1]

上部は流紋岩に覆われ、その底部は流紋岩質マグマが急冷により変質した黒曜石であり、山腹に露出している。地元ではかつてこの石を「烏ん枕(からすんまくら、からすのまくら)」と呼んだ[1]。黒曜石の破片は道路や田畑にも散在し、西麓の古子地区では、怪我を防ぐため農耕の際には厚い履物を付け、牛馬にも草鞋を履かせたという[5]

また山頂部の流紋岩の岩肌は空模様により見え方が変わり、白く見えるときはお天気が続き、灰色になる(黒くなる)と雨になると伝わる[6]

山麓部では、水利の良いところ棚田が拓かれ、ミカン栽培の果樹園も点在、その他竹林などが広がっているが、休耕地が増えつつある。標高約200m以上は広葉樹と針葉樹の混合林[7]
地質

腰岳の地質構造は以下の通り。基盤に杵島層群(古第三紀層)の畑津砂岩層、山体西部ではその上に畑津頁岩層がある[8]。その基盤の上、標高350m付近から上に厚さ数十mの西岳玄武岩類があり、標高400 - 420m付近から上に厚さ60 - 70mの有田流紋岩類があって山頂まで覆われている[8][9][10]

西岳玄武岩類は約1,000万年 - 700万年前に噴出、有田流紋岩類は約280 - 230万年前に(腰岳や黒岳付近では)溶岩流として噴出したと考えられる[8][9]。両層の接する付近は、岩滓状の玄武岩の上に薄い赤色凝灰岩の層を挟み、無斑晶で黒曜石質の流紋岩が覆う[8]

黒曜石質を呈するのは有田流紋岩のうち底部10mほど。特にその底部8mほどからは、石器材料に適した無斑晶の黒曜石を産出する[10]

腰岳の有田流紋岩類は、鱗珪石黒雲母の有色部分とアルカリ長石や晶子(英語版)の無色部分の混交による縞模様の流理がよく発達している[8]。西岳玄武岩類は、山腹に普通輝石カンラン石玄武岩として見ることができる[8]

山容が円錐形のため成層火山と勘違いされる場合もあるが誤りで、火山岩を含む地層が差別侵食により残された地形の高まりと考えられる[10]
歴史

その山容から、「松浦富士」あるいは「伊万里富士」ともいう(参考:郷土富士)。古くは「越山嶽」「子思岳」とも書いた[1][11]

千畳敷の近くには、日蓮宗題目塔がある[1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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