この項目では、人間の体の一部である腕について説明しています。
技能や力量などを意味する腕については「スキル」をご覧ください。
頭足類の腕については「腕 (頭足類)」をご覧ください。
上腕
人間の腕は医学的には、上肢(じょうし)と呼ばれる事が多い。腕は肘を境に、肩に近い方を上腕(じょうわん)、手の方を前腕(ぜんわん)という。
人間の腕の解剖学的構造
腕の骨
上腕
上腕骨
前腕
橈骨
尺骨
手指
手根骨
生物学的には「人間の腕は哺乳類の前肢にあたる」とも、反対に「哺乳類の前肢はヒトの腕にあたる」とも表現可能である。
動物の体の名称に「腕」を用いる例はごく少ない。以下のような例がある。
棘皮動物 ; ヒトデ類とクモヒトデ類の場合
節足動物クモ綱ウデムシ目
腕足類
また、牛や豚などの前肢の部位の肉を「ウデ肉」と呼称する。 「腕」という言葉は、日本語においてはそのまま技術、力量といった言葉に置き換える事が出来る。
腕を用いた慣用句・言葉
腕に縒りを掛ける - 丹精込めて作ること。
腕組みする - 思案している様子の比喩表現。
腕を振るう - 力量、技術を存分に出すこと。
腕試し - 力量、技術を試すこと。
腕枕 - 眠る際に腕を曲げて自分の、広げて他の人の枕にすること。
腕を磨く - 練習や訓練、実践を通じて技術を高めること。「腕が上がる」とはその結果のこと。反対語は「腕が鈍る」、上がるに対しては「腕が落ちる(下がる)」と表現する。
腕が鳴る - 技術を試す機会に恵まれ、期待が高まること。
脚注^ 日本国語大辞典第2版(小学館)」