この項目では、ウクライナとクリミア半島との間の干潟について説明しています。
宮崎駿の作品に登場する生態系については「風の谷のナウシカ#腐海」をご覧ください。
その他の「腐海」については「腐海 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
腐海 (スィヴァーシュ)
ナチュラルカラー衛星画像
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所在地
所在地アゾフ海
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯46度05分00秒 東経34度20分00秒 / 北緯46.08333度 東経34.33333度 / 46.08333; 34.33333
腐海(ふかい)は、ウクライナ本土とクリミア半島の間に横たわる、アゾフ海の西岸に広がる干潟である。腐海は、この地のほとりに居住している3民族でそれぞれ別の呼び方がなされている。当地に先住しているクリミア・タタール人からは「泥」、または「汚れ」を意味する言葉で「スヴァシュ」クリミア・タタール語: Сываш( 「スィヴァーシュ」ウクライナ語: Сива?ш、「シヴァシュ、シヴァーシュ」ロシア語: Сиваш)、または、「腐海」、「腐った海」を意味する言葉で、クリミア・タタール語: Чюрюк Денъиз、(ウクライナ語: Гниле? Мо?ре:、ロシア語: Гнилое Море)と呼ばれている。英語でもこの海をラテン表記して"Sivash"、あるいは意訳して"Rotten Sea"と呼んでいる。
概説
クリミア半島地形図
同じ地点の拡大図。青が腐海
腐海は、アゾフ海の西岸(ウクライナ領ヘルソン州、クリミア半島の北東海岸)に所在する。当地は、浅い潟湖の広がる広大な水系をなしている。水面は2,560平方キロメートルの面積が有り、長さ200キロメートル、幅35キロメートルにわたって広がっている。腐海全体の陸地水面を足した総面積は、10,000平方キロメートルに及んでいる。この水域は11の湾で構成されている。
ウクライナ本土とクリミア半島の間は、回廊のようなペレコープ地峡をごく細く残し、腐海が深く切り込んでいる。これがヘルソン州とクリミア自治共和国との間にある自然国境の役割を果たしている。アゾフ海からは長さ110キロメートル、最大でも幅8キロメートルの細長いアラバト砂州で隔てられており、北端にあるゲニチェスク海峡1か所で砂州が断ち切られて海と繋がっている。ゲニチェスク海峡を挟むようにしてヘニチェシク(「ゲニチェスク」、「ヘニチェスク」とも)の港町がひろがっている。ペレコープ地峡は腐海と黒海とを分離し、クリミア半島を本土に繋げている。
腐海周辺に砂嘴、島嶼、半島が多く[1]、チョーンガル半島(ウクライナ語: Чонгарський п?востр?в)で西腐海(зах?дну Сиваш)と東腐海(сх?дну Сиваш)に分けられている。東西の腐海はチョーンガル海峡で繋げられている。東腐海はゲニチェスク海峡を通じてアゾフ海へと繋がっている。浅く広がる腐海ピンク色の腐海
腐海の水深はごく浅い。最も深い場所でも3.5メートルほどしかなく、0.5から1メートルの底に足がつく程度の場所がほとんどである。底質は分厚いシルトから成っている。厚さ5メートル以上で、所によっては10?15メートルも堆積している。とても浅いために、夏になると腐海の海水は強く熱せられて腐った強くて酷い悪臭を放つようになる。これが、各民族・各国語から「腐った海」・「腐海」を意味する名前で呼ばれる理由になっている。