脳波
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ヒトの脳波

脳波(のうは、: Electroencephalogram:EEG)は、ヒト・動物のから生じる電気活動を、頭皮上、蝶形骨底、鼓膜、脳表、脳深部などに置いた電極で記録したものである。英語の忠実な訳語として、脳電図(のうでんず)という呼び方もあり、本来は「脳波図」と呼ぶべきであるが、一般的には「脳波」と簡略化して呼ばれることが多い。脳波を測定、記録する装置を脳波計(Electroencephalograph:EEG)と呼び、それを用いた脳波検査(electroencephalography:EEG)は、医療での臨床検査として、また医学生理学心理学工学領域での研究方法として用いられる。検査方法、検査機械、検査結果のどれも略語はEEGとなるので、使い分けに注意が必要である。

個々の神経細胞の発火を観察する単一細胞電極とは異なり、電極近傍あるいは遠隔部の神経細胞集団の電気活動の総和を観察する(少数の例外を除く)。脳波の起源としては視床[1]の電気シナプスによって時間的空間的に同期した神経細胞群の活動が大脳皮質に投射したものが電気的に観察されるとする説が有力である。

近縁のものに、神経細胞の電気活動に伴って生じる磁場を観察する脳磁図(のうじず、Magnetoencephalogram:MEG)がある。脳磁図では神経活動をミリ単位の部位の精度とミリ秒単位の時間分解能で観察することが可能である。
脳波研究の歴史

1875年 イギリスの科学者リチャード・カートン (en:Richard Caton) が動物の生体脳に電気現象がみられることを報告。

1929年 ドイツの精神科医ハンス・ベルガーによるヒトでの初めての報告。

1935年 ケンブリッジ大学の神経科学者エドガー・エイドリアンと、当時その留学生であった東京大学医学部生の山極一三がより詳細な報告を行い、アルファ波を「ベルガーリズム」と命名 (Adrian and Yamagiwa, 1935)[2]。この論文により山極一三は日本人初の脳波研究者となる。ただし山極が帰国後に脳波研究を行うことはなかった。

1936年 日本の東北帝国大学助教授松平正壽が脳波増幅器を試作。その後、1943年までに北海道帝国大学東京帝国大学で製作された。

1942年 名古屋帝国大学教授の勝沼精蔵が「脳波」という呼び方を提案。

1947年 「脳波研究委員会」(委員長・本川弘一東北大学教授)が発足。

1951年 三栄測器が日本国産初の脳波計を商品化。日本大学文理学部に納入され、ペットネームは「木製号」と命名。同大学の山岡淳(後に日本大学名誉教授)により心理学の研究に使用された(山岡淳の寄贈により現在は印旛医科器械歴史資料館所蔵)。

1958年 JIS規格「脳波計」(JIS T1203[3])発効。

1981年 アメリカ合衆国の物理学者ポール・ヌニェスが『脳の電場』第1版を出版。頭皮上計測脳波を神経活動によって構成される電流源との関係から場の理論を用いて記述した。[4]

1992年 アメリカ合衆国とドイツで脳波モニターの開発。

最近の流れ



多チャンネル化

コンピュータの進歩により双極子追跡法など様々な解析が可能に。


脳波の観察・解析

波形を直接記録するものと、波形に何らかの加工を行って解析する方の2つに分けられる。

直接記録する方法はしばしば臨床検査として用いられる。
背景脳波(基礎律動)や突発活動(てんかん波形など)を観察する。各種のてんかんナルコレプシー変性疾患、代謝性疾患、神経系の感染症、脳器質的疾患、意識障害睡眠障害精神疾患などの診断の補助・状態把握などに用いられる。

波形の加工の方法として、主なものに加算平均法、双極子推定法、周波数解析コヒーレンス法、主成分分析独立成分分析などがあり、一部は臨床でも用いられている。

記録方法国際10-20法の電極配置

脳波の導出には、電極の配置位置、およびそれらの電極の組み合わせという要素が関わる。
電極の配置位置

通常の検査や実験では、電極を国際10-20法(こくさいten twentyほう)に従って配置するのが最も一般的である。国際10-20法では頭皮を10%もしくは20%の等間隔で区切り、計21個の電極配置位置を決定する[注釈 1]
電極の組み合わせ

耳朶(あるいはなど)を電気的に不活性とみなし、耳朶電極(無関電極)・頭皮上電極(関係電極)間の電位差の変動を記録した場合、これを単極導出と呼ぶ。頭皮上電極どうしの電位差の変動を記録した場合、双極導出と呼ぶ。単極導出の場合、関係電極の入力が無関電極の入力に対し電気的に陰性の場合、記録紙のペンが上へ振れる。単極導出法では基準電極の活性化など問題もあるため平均電位基準電極導出法を併用することがある。しかし平均電位基準導出法ではどこかの誘導で高電位が出現するとそれが全体に影響するという問題もある。
頭皮電極・脳表電極

電極は通常、頭皮上に設置されるが、開頭して脳表に設置されるケースもある。

頭皮上電極

21個の電極を国際10-20法に従って配置することが多い。しかし研究目的などではもっと多数(60個など)の電極を配置したり、モニタリング目的などでは逆に数個のみの電極を使用したりする。

電極は円盤電極や皿状電極を導電性ペーストや特殊な帽子で頭皮に固定する場合と、針電極を皮内に挿入する場合、スポンジに電解質溶液を満たした電極をバンドなどで固定する場合がある。

長所は、針電極の場合を除き基本的に侵襲性がないこと、安価なことである。しかし短所として、
導電率の異なる脳、硬膜脳脊髄液頭蓋骨皮膚などを通して観察することによる空間分解能の低さ、高周波の活動の低減、頭皮との接触不良による雑音混入、筋電図の混入などがある。


脳表電極

設置には開頭手術が必要であり、侵襲は大きい。


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