能美防災
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能美防災株式会社
NOHMI BOSAI LTD.

研究開発センター(埼玉県三郷市
種類株式会社
市場情報東証プライム 6744
略称能美、ノーミ
本社所在地 日本
102-8277
東京都千代田区九段南4丁目7番3号
設立1944年5月5日
業種電気機器
法人番号5010001008739
事業内容火災報知機消火設備の製造、販売、工事、メンテナンス
代表者橋爪毅(代表取締役会長
伊藤龍典(取締役副会長
岡村武士(代表取締役社長
資本金13,302百万円
売上高112,913百万円 (2022年3月期)
総資産148,599百万円(2022年3月期)
従業員数2,635名 (2022年3月期)
決算期3月31日
主要株主セコム 50.6%
能美防災代理店持株会 3.5%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 2.8%
能美防災取引先持株会 2.7%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 2.3%
三菱UFJ銀行 1.7%
能美防災従業員持株会1.5%
(2019年9月30日現在)
主要子会社日信防災株式会社
外部リンクhttps://www.nohmi.co.jp/
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能美防災株式会社(のうみぼうさい)は、国内最大手の総合防災設備メーカーであり、消防施設工事業を行うサブコンである。

火災報知設備、消火設備の製造開発、施工のほか、トンネル、船舶、プラント向け防災設備などを手掛けている。
事業内容

火災報知設備消火設備をはじめとした各種防災システムの研究、開発、製造、施工、保守まで一貫して行っている。

一般的なビルの他、プラントトンネルごみ処理場空港といった大規模物件にも個別にシステムを開発し対応している。

またスプリンクラー設備の技術を生かし、屋外気温低減システムである「ドライミスト」を名古屋大学清水建設中部電力川本製作所NECトーキンと共同開発し、商標を登録。愛知万博や六本木ヒルズ秋葉原クロスフィールド熊谷駅北口などに納入している。また、熊谷市のイベントにも貸し出しを行っている。

2006年6月1日施工された改正消防法により新築住宅に、また既存住宅にも順次住宅用火災警報器の設置が義務付けられたことを踏まえ、住宅用火災警報器「まもるくん」シリーズの開発と製品化に力を入れている(初期モデルより本体を薄型化した製品も増え、東芝ライテックへも「なるる」ブランドでOEM供給。現行モデルは警報テスト用引きひも別売り)。
沿革

1916年(大正5年) - 能美輝一が大阪市に「能美商会」を創立。貿易業を営む。

1924年(大正13年) - 「能美商会」が自動火災報知機による防災事業を開始。

1933年(昭和8年) - 三十三間堂に国宝として初めて自動火災報知機を設置。

1936年(昭和11年) - 三十三間堂火災時に当社の自動火災報知機が作動し、大事を未然に防止。皇居に自動火災報知機を設置。

1944年(昭和19年)5月5日 - 能美商会を解散し、新たに日本防災通信工業株式会社を設立。これが現在の設立日となっている。

1948年(昭和23年) - 能美防災工業株式会社に商号変更。

1962年(昭和37年) - 東京証券取引所市場第二部に上場。

1964年(昭和39年) - 本社ビル、メヌマ工場落成。

1973年(昭和48年) - 研究所に火災実験用トンネルを完成。

1989年(昭和64年) - 能美防災株式会社に商号変更。

1991年(平成3年) - 東京証券取引所市場第一部に上場。

1994年(平成6年) - 恵比寿ガーデンプレイスニュースプリンクラーシステムが自治省消防庁長官賞受賞。

1995年(平成7年) - 中国に合弁会社「北京能美西科姆消防設備有限公司」を設立。

1996年(平成8年) - 北京能美西科姆消防設備有限公司を上海能美西科姆消防設備有限公司に名称変更。

2004年(平成16年) - 中国で合弁会社「能美保利(北京)智能技術有限公司」を設立。

2005年(平成17年) - 愛知万博(愛・地球博)の会場の一部に、暑さ対策の一環として「ドライミスト」を設置。

2006年(平成18年) - セコム株式会社を引受け先とする第三者割当増資を実施。

2008年(平成20年) - インドに合弁会社「Unitech Nohmi Fire Protection System Pvt. Ltd.」を設立

2009年(平成21年)1月22日 - 能美防災発祥の地であり現在は三鷹工場がある三鷹市に対して、地域の安全に貢献したいとし住宅用火災警報器を5,500個寄贈した。三鷹市は高齢者住宅や障害者住宅に5,000個を無償で設置、残りの500個を公共施設に設置すると発表[1]


2010年(平成22年)

三郷市に研究開発センターを開設

三鷹市に住宅用火災警報器5,500個を寄贈した功績が認められ、紺綬褒章を受章した[2]


2011年(平成23年) - 住宅用火災警報器「まもるくん」(小型)を販売開始。

2014年(平成26年) - 「リング型表示灯付発信機」がグッドデザイン金賞を受賞。

2017年(平成29年) - メヌマ工場新棟落成。同工場近傍に法人向けPR拠点・R&D拠点を新設。

特徴

能美防災は自らを「防災のパイオニア」と位置づけており、国内で初めての設置物件、開発したシステムが非常に多い。

国内初の設置物件

片倉製糸紡績株式会社岡谷工場に自動出火速報機を設置(1926年)

国宝として初めて
三十三間堂に火災報知設備を設置(1933年)

(1936年、本堂床下で浮浪者による小火がおきたがそれを感知し火災を未然に防いでいる)

皇居に火災報知設備を設置(1936年)

船舶用第1号としてあるぜんちな丸にスプリンクラー消火設備を設置(1957年)

高速道路トンネル第1号として名神高速道路、梶原・天王山トンネルに防災設備を設置(1962年)

超高層ビル第1号として霞が関ビルに防災設備を設置(1968年)

航空機用の火災センサーを初めて日本航空の機体に設置(1983年)

開発したシステム

防火防排煙システム(1973年)

LNG基地防災システム(1974年)

コンピューター室防災システム(1979年)

光LANを使った火災報知設備(1987年)

老人所帯向け総合安全システム(1988年)

住宅用ホームスプリンクラー(1988年)

大型バス用火災検知システム(1991年)

集合住宅システム「リサ」(1998年)

屋内駐車場向け次世代型消火システム「スコール」(1999年)

屋外気温低減システム「ドライミスト」(2005年)

火災予兆検知システム「PROTECVIEW」(2009年)

画像処理煙検知システム(2013年)

自動試験機能付P型自動火災報知システム「進PV」(多回線タイプ)(2013年)

P型自動火災報知システム「FAPJ/FCSJ104Nシリーズ」(多回線タイプ)(2013年)

自動試験機能付P型自動火災報知システム「地図式進PV」(2015年)

小規模施設向け火災予兆センサ「PROTECVIEW LT」(2015年)

著名な納入物件

横浜ランドマークタワー

新丸の内ビルディング

東京ガーデンテラス紀尾井町

六本木ヒルズ

渋谷ヒカリエ

東急プラザ銀座

GINZA SIX

九州国立博物館

JR博多シティ

テレビ朝日本社ビル


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