能美郡
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石川県能美郡の範囲(緑:川北町 薄黄:後に他郡に編入された区域)

能美郡(のみぐん)は、石川県加賀国)の

人口6,029人、面積14.64km²、人口密度412人/km²。(2024年4月1日、推計人口

以下の1町を含む。

川北町(かわきたまち)

郡域

1878年に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。

能美市

小松市大部分(額見町、月津町、矢田町、矢田野町、下粟津町、林町、戸津町、湯上町、上荒屋町、那谷町、菩提町、滝ヶ原町以西および湖東町の一部を除く)

白山市の一部(概ね手取川尾添川以西)

歴史
古代から近世まで

弘仁14年(823年)6月4日 - 江沼郡の北部が分立して発足[1]

天正8年(1580年)- 柴田勝家により検地が行われ、白山麓十八ヶ村の内、尾添村・荒谷村を除く白山麓十六ヶ村は越前国大野郡に編入。 

寛文8年8月16日1668年9月22日) - 福井藩加賀藩の間の白山を巡る権利争い(白山争論)の解決策として、福井藩領の越前国大野郡の白山麓十六ヶ村と、加賀藩領の本郡尾添村・荒谷村が幕府領となる。『加賀藩史料編外備考』など加賀藩側の史料では、この時をもって白山麓十八ヶ村がすべて加賀国本郡に編入したとしているが、江戸幕府が作成した「元禄郷帳」では「越前加賀白山麓」として、越前国郷帳の下に白山麓十八ヶ村が記載されており、白山麓を越前・加賀双方に所属させなかったとする見方もある。その後の「天保郷帳」では白山麓十六ヶ村は越前国大野郡に、尾添村・荒谷村は加賀国本郡に記載されており、第1次府県統合の頃まで白山麓十八ヶ村の内、尾添村・荒谷村のみが本郡に帰属していたと考えるのが一般的である。[2]

近代以降の沿革

「旧高旧領取調帳データベース
」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り[3]。なお木村礎校訂「旧高旧領取調帳」では白山麓16村を本郡に所属するものとして扱っているが、白山麓16村が本郡に正式に帰属となったのは第1次府県統合の最中の明治5年11月17日の布達によってである[4]。《 》は同データベースでは左記の村に含まれていると見られる。(1町252村)[5]
明治初年の1町252村

知行村数村名
幕府領本保代官所18村尾添村、荒谷村(現・白山市)、(以下白山麓16村:)牛首村、風嵐村、島村、深瀬村、下田原村、鴇ヶ谷村、釜谷村、五味島村、女原村、二口村、瀬戸村(現・白山市)、新保村、須納谷村、丸山村、小原村、杖村(現・小松市)
藩領加賀藩1町
227村小松町[6]、向本折村、今江村、《串茶屋村》、木場村、吉竹村、浮柳村、符津村、《蓑輪地方》、矢崎村、津波倉村、小山田村、井口村、白山田村、中村、中峠村、荒谷村(現・小松市)、日用村、粟津村、三谷村、千木野村、蓮代寺村、牧口村、《西原村》、一針村、長野田村、《松梨村》、末信村、牛島村、大長野村、小杉村、千代村、野田村、荒屋村、平面村、小長野村、蛭川村、上小松村、園村、池城村、五国寺村、布橋村、西俣村、波佐羅村、江指村、松岡村、三ツ谷村、塩原村、金平村、沢村、尾小屋村、勘定村、岩上村、大野村、観音下村、白江村、金屋村、漆村、佐々木村、古浜村、国府村、小野村、埴田村、遊泉寺村、鵜川村、盲谷村、鍋谷村、坪野村、能美村、河田村、阿手村、数瀬村、野地村、杉森村、左礫村、渡津村、神子清水村、別宮村、別宮出村、三ツ瀬村、五十谷村、下野村、瀬木野村、広瀬村、上野村、河合村、仏師ヶ野村、河原山村、三ツ屋野村、西佐良村、上吉谷村、下吉谷村、釜清水村、相滝村、柳原村、二曲村、清水村、三坂村、若原村、大杉村、沖村、不動島村、《清六村》、打越村、若杉村、八幡村、犬丸村、北浅井村、小寺村、南浅井村、上牧村、鍛冶村、根上村、梯村、《御館村》、島田村、中野村、大島村、長崎村、《坊丸村》、下牧村、《鶴ヶ島村》、小島村、大領村、《大領中村》、須天村、安宅村、《安宅新村》、《草野村》、花坂村、本江村、瀬領村、赤瀬村、上リ江村、打木村、波佐谷村、長谷村、正蓮寺村、荒木田村、軽海村、下麦口村、上麦口村、原村、桂谷村、岩淵村、立明寺村、嵐村、宮竹村、《三ツ口村》、三反田村、宮竹新村、河原新保村、北市村、徳久村、火釜村、土室村、一ツ屋村、辰口村、来丸村、出口村、山田村、徳山村、下清水村、《上清水村》、田子島村、《与九郎島村、出合島村》、山田先出村、朝日村、久五郎島村、向川原村、倉重村、赤井村、湯屋村、橘村、橘新村、吉原村、福島村、《濁池村》、岩内村、金剛寺村、大口村、莇生村、灯台笹村、岩本村、和佐谷村、長滝村、高堂村、《高堂新村》、中庄村、二口村(現・能美市)、福岡村、中ノ江村、石子村、印内村、野村、重住村、浜開発村、高坂村、下ノ江村、湊村、東任田村、上開発村、吉光村、下粟生村、《舟場島村》、浜村、粟生村、寺井村、西任田村、五間堂村、秋常村、末寺村、三道山村、仏大寺村、和田村、上八里村、下八里村、和気村、湯谷村、寺畠村、館村、佐野村、下開発村、高座村、三ツ屋村、吉原釜屋村[6]、山口釜屋村[6]
加賀大聖寺藩8村串村、《村松村》、佐美村、《浜佐美村》、日末村、松崎村、島村、馬場村


明治2年

6月17日1869年7月25日) - 版籍奉還により加賀藩(通称)の正式名称が金沢藩となる。

湊村が石川郡本吉町と合併して石川郡美川町となり、郡より離脱。旧・湊村を南郷、旧・本吉町を北郷と称する。


明治3年12月22日1871年2月11日) - 幕府領が本保県の管轄となる。

明治4年

7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により、藩領が金沢県大聖寺県の管轄となる。

11月20日(1871年12月31日) - 第1次府県統合により、大聖寺県の管轄区域が金沢県、本保県の管轄区域(白山麓18村)が福井県の管轄となる。なお明治維新後に白山麓を巡る管轄争いが再発しており、金沢県と本保県の交渉により、白山麓18村の内、当時より本郡に所属していた尾添村、荒谷村が金沢県に編入されたとする資料も存在するが、太政官の指令では白山麓18村全域が福井県の管轄となっている。[4]

12月20日1872年1月29日) - 福井県が改称して足羽県となる。

石川郡美川町の一部(南郷)が分立して湊村となり、本郡の所属となる。


明治5年

2月2日(1872年3月10日) - 金沢県が改称して石川県となる。

11月17日(1872年12月17日) - 足羽県管轄の白山麓18村が石川県へ移管となり、また越前国大野郡所属の白山麓16村が本郡に編入され、本郡全域が石川県の管轄となる、[注釈 1]


1875年(1町251村)

古浜村・国府村が合併して古府村となる。

二曲村・清水村が合併して出合村となる。


1876年(1町249村)

牛首村・風嵐村が合併して白峰村となる。

向川原村が朝日村に合併。


1878年12月17日 - 郡区町村編制法の石川県での施行により、行政区画としての能美郡が発足。郡役所を小松町に設置。

1882年 - 荒谷村(現・小松市)が西荒谷村に、二口村(現・能美市)が西二口村に、島村が桑島村にそれぞれ改称。

1883年 - 荒谷村(現・白山市)が東荒谷村に、二口村(現・白山市)が東二口村にそれぞれ改称。

1886年 - 安宅村が改称して安宅町となる。(2町248村)

町村制以降の沿革

1889年4月1日 -
町村制の施行により、以下の町村が発足。(2町42村)
町村制施行時の2町42村

小松町(単独町制。現・小松市)

安宅町(単独町制。現・小松市)

串村 ← 串村、串茶屋村、村松村(現・小松市)

末佐美村 ← 松崎村、日末村、佐美村、浜佐美村(現・小松市)

今江村(単独村制。現・小松市)

本折村 ← 向本折村、須天村(現・小松市)

浅井村 ← 千木野村、吉竹村、大領村、大領中村、南浅井村、清六村、北浅井村、不動島村(現・小松市)

蓮江村 ← 蓮代寺村、本江村、勘定村、三谷村(現・小松市)

牧村 ← 根上村、坊丸村、長崎村、安宅新村、小島村、下牧村、上牧村、鶴ヶ島村、鍛冶村、中野村、浮柳村、草野村(現・小松市)

粟津村 ← 日用村、西荒谷村、牧口村、小山田村、粟津村、西原村、井口村、白山田村、馬場村(現・小松市)

木津村 ← 島村、符津村、矢崎村、蓑輪地方、木場村、津波倉村(現・小松市)

瀬谷村 ← 長谷村、波佐谷村、瀬領村、打木村、上リ江村、赤瀬村(現・小松市)


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