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胸甲騎兵(きょうこうきへい、フランス語: Cuirassier、ドイツ語: Kurassier)は、近世ヨーロッパにおける騎兵の区分の一つで、重騎兵の一種である。または、騎兵科の兵職の一つである。 古代から中世にかけて騎兵の主要な武器は常に槍であった[1]。槍を装備した騎兵たちの突撃は高い攻撃力を誇り、戦場の花形として活躍していた[1]。胸甲騎兵の甲冑(16世紀頃) しかし、15世紀以降に歩兵が火器の発達によって強力な火力を手に入れ、パイク兵との混合陣形を組むようになると、それまでヨーロッパの軍隊の主力であった騎士と呼ばれる槍騎兵は、その重要性を急速に失うこととなった[1]。これに代わって登場したのが、火器と刀剣類で武装した新しい様式の騎兵である[2]。 16世紀にはドイツでReiter
歴史
近世
1618年、三十年戦争開始当時の西ヨーロッパの騎兵は、乗馬歩兵たる竜騎兵を除いて胸甲騎兵と火縄銃騎兵の2つに分類できた[6][要ページ番号]。
胸甲騎兵
胸甲(Kurass)と呼ばれる頭から膝下までを覆う重い甲冑を装着し、2挺のピストルと剣で武装した重騎兵[2]。没落した騎士の後継である。二丁のピストルを装備した胸甲騎兵が銃撃によって敵の隊列に突破口を切り開き、次に剣で斬り込む姿はどの戦場でも見られる光景となった[2]。
火縄銃騎兵(英語版)
胸甲騎兵を支援するために用いられた、より軽装の騎兵。使用する火縄銃によってさまざまな名前で呼ばれていた。カービン騎兵と区別されることもあるが、両者は大変よく似ている。フランス式の胸甲(19世紀頃)
17世紀に入ると板金鎧をつけた騎兵は姿を消し、17世紀の戦場で用いられたのはほとんどが半甲冑だった[7]。