肥厚性瘢痕
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肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん、: Hypertrophic scar)とは、外傷後に、創面を修復しようと出来た線維組織が過剰に産生され、いわゆるミミズバレ状の瘢痕(傷跡)が、長期にわたって残存する状態をさす。目次

1 経過

2 特徴

3 治療

4 関連項目

5 参考

経過
創面をふさごうと血液が凝固する。(24時間以内に表皮細胞結合)

受傷後3 - 4日。深い損傷部位では毛細血管がつながり線維組織(線維芽細胞)による修復が行なわれる。

瘢痕が出来上がる。

受傷後1 - 6か月。瘢痕組織がふくらみ肥厚性瘢痕となる。

6か月をもって厚みは頂点に達し、数年かけて減じてゆく。

なお、赤みはそれまでは真っ赤で、その後3年かけて消褪してゆく。また、硬さは受傷初期はやわらかく、4か月目より硬化する。
特徴

周りの
皮膚を押しのけるようにひろがる。

数年から数十年の経過で、自然治癒する場合もある。

治療「ケロイド#治療」も参照

ケロイドと同じく、圧迫療法、ステロイド剤の外用、ヘパリン類似物質軟膏の外用、トラニラストの内服などの療法がある。
関連項目

細胞生物学

熱傷

拘縮

瘢痕拘縮

熱傷後瘢痕部掻痒感

参考

電子線治療

瘢痕・ケロイド治療研究会

日本医科大学形成外科のページ・治療例の写真がある


更新日時:2021年12月7日(火)03:18
取得日時:2022/02/18 02:03


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