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ウシ(牛)は、哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ亜科の動物である。野生のオーロックスが家畜化されて生まれた。
「ウシ」は、狭義では特に(種レベルで)家畜種のウシ[学名:Bos taurus(日本語音写例:ボス・タウルス、ボース・タウルス)]を指す。一方、やや広義では、ウシ属 (genus Bos ) を指し、そこにはバンテンなどの野生牛が含まれる。さらに広義では、ウシ亜科 (subfamilia Bovinae) の総称である。すなわち、アフリカスイギュウ属、アジアスイギュウ属、ウシ属、バイソン属などを指す。これらは牛と認められる共通の体形と特徴を持つ。大きな胴体、短い首と一対の角、胴体と比べて短めの脚、軽快さの乏しい比較的鈍重な動きである。ウシと比較的近縁の動物としては、同じウシ亜目(反芻亜目)にキリン類やシカ類、また、同じウシ科の仲間としてヤギ、ヒツジ、レイヨウなどがあるが、これらが牛と混同されることはまずない。
以下ではこのうち、家畜ウシについて解説する。目次
1 名称
1.1 性別による名称
1.2 年齢による名称
1.3 飼育条件による名称
1.4 日本語の方言・民俗
2 形質
3 家畜としてのウシ
3.1 食用等
3.2 使役
3.3 土壌改良
3.4 娯楽
3.5 信仰
4 家畜としての牛の一生
4.1 乳牛
4.2 肉牛
4.2.1 肥育牛
4.3 繁殖用雌牛
5 外科的処置と動物福祉
5.1 除角
5.1.1 去勢
5.1.2 鼻環(鼻ぐり)
6 病気
6.1 舌遊び
6.2 失明
6.3 中毒
6.4 乳牛特有の病気について
7 主要品種
7.1 ヨーロッパ由来品種