日本のお笑い芸人については「ミートボール (お笑い芸人)」を、1979年のカナダ映画については「ミートボール (映画)
(英語版)」をご覧ください。ミートボール(英語: meatball)は、挽肉につなぎと調味料を入れて混ぜ、丸く成形してから、加熱して作る料理である。日本語では肉団子(にくだんご)・メンチボール[1]、ミンチボールなどとも言う。目次 ミートボールは、似た料理が世界各国で作られているが、材料の選定、味付け、加熱方法には国ごとの特徴があり、呼び方もさまざまである。 使用する肉にも、牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉などの家畜、家禽の肉の他、一部では、内臓や爬虫類など特殊な動物の肉を用いる例もある。魚肉を用いるものもよく見られるが、これは日本ではつみれなど、別の呼び方をすることが多い。 つなぎにはパン・パン粉・卵を使い、塩を加えて練って粘りを出す。風味や栄養を考えてスパイス、ハーブ、野菜などが加えられる場合もある。国によっては、ゆで卵を包み込む場合もある(例:スコットランドのスコッチエッグ、アフガニスタンのナルギス・カバブ等)。 加熱方法としては、フライパンやオーブンで焼き上げるもの、煮るもの、蒸すもの、揚げるものなどがあり、揚げてから煮るなど、複合して用いる例もある。 形状の違いを除けば、材料や作り方はミートローフに良く似ている。また、形を扁平にすればハンバーグとも近い。この他、肉団子の素材はファルスとしても使われ、ピーマンやアケビ、キャベツなどに詰めて焼いたり揚げたりする料理(ドルマ、肉詰めピーマンやロールキャベツ)もある。
1 概要
2 各国のミートボール
3 派生義
4 脚注
5 関連項目
概要
各国のミートボール スウェーデンのショットブッラール ドイツのケーニヒスベルガー・クロプセ、ケーニヒスベルク風肉団子の意) トルコのアクチャーバト・キョフテシ(Akcaabat koftesi) イランのアゼリー料理、クーフテ・タブリーズィー(タブリーズ風キョフテ) インドネシアのバクソ (Bakso)
スウェーデン
ミートボールはショットブッラール(kottbullar)と言い、牛と豚の合い挽き肉に卵とパン粉、タマネギと水を加え、塩と胡椒で味付けしたものである。フライパンを使ってバターで焼き上げる。子牛の肉やレバーが使われることや、バターの代わりにラードで焼き上げることもある。スウェーデン風ミートボールは世界各地のイケアレストランの名物メニューとして知られるが、2018年4月、スウェーデン公式ツイッターにおいて、スウェーデンミートボールは国王カール12世が1715年にオスマン帝国から帰国した際に持ち帰ったレシピに基づいていることを明かした[2]。
ドイツ
各地にミートボールがあり、ベルリンではブレッテ (Bulette)、シュヴァーベンではフライシュキューヒレ (Fleischkuchle)、バイエルンではフライシュプランツル (Fleischpflanzl)、北ドイツではフライシュクロプス (Freischklops)、西ドイツではフリカデッレ (Frikadelle) という[3]。東プロイセンではケーニヒスベルガー・クロプセというアンチョビまたは塩漬けヘリングを加えた肉団子をケッパーソースで食べる料理が有名である。
オランダ
ヘハックトバル(Gehaktbal)という、合い挽き肉などに牛乳を加えてこね、大きめにまとめて焼くか、揚げた後にトマトソースなどと合わせて作るミートボールがある。
スペイン、メキシコ
アルボンディガ(albondiga)と言い、キャベツなどと共にトマトソースで煮込んだりする。なお、ミートローフはアルボンディゴン(albondigon)と呼ばれるが、これは「大きなミートボール」を意味する。