聖闘士聖衣大系(セイントクロスシリーズ)とは、バンダイより1980年代後半に発売されていた『聖闘士星矢』のフィギュア。近年になって香港バンダイからも販売されている。「大系」と略して呼ばれることもある(略称の場合は「シリーズ」ではなく「たいけい」と読む)。
なお「聖闘士聖衣体系」[1]は誤字。 車田正美原作の漫画、およびアニメーション作品『聖闘士星矢』に登場するキャラクターと、彼らが装備するプロテクターを立体化した玩具シリーズ。聖衣(キャラクターによって神闘衣、鱗衣、冥衣)がオブジェから分解し、身を守るプロテクターとなる様子を玩具によって再現し、1987年度男子玩具最大のヒット商品となる[2]など当時原作やアニメのファンに絶大な人気を誇った。累計販売数は550万個[3]。 プロテクターの主要部分にはダイカストを使用し[4]、リアルな質感を追求。オブジェの組み立ては、骨組みというべき台座を取り付ける。この基本は、2000年代になって発売された『聖闘士聖衣神話』(セイントクロスマイス、以下マイス)へと受け継がれた。 最初にリリースされた。星矢たち主人公が装着していた聖衣で、デザインはアニメ設定に準拠している。なおこの5体のみパッケージが2種存在。前期は素体が収納されている箇所に透明フィルムで窓が作られている[注釈 1]。後期は売れ行きが予想以上となり、生産性を上げて出荷数を増やすために、窓が廃止されるなど仕様が省略化された[5]。これは本シリーズが市場に認知されたことで箱の中身を見せる必要がなくなったため[5]、および透明フィルム部分が破損しやすかったためでもある[5]。その際イラストも劇画調に一新されている。ペガサス、キグナス、フェニックスの翼は背部に取り付け可能。 ペガサス・キグナス・フェニックスの翼の、装着時の背中への取り付けは玩具オリジナルのギミックであり、原作およびアニメでは翼の展開の設定は無かった[注釈 2]が、のちに冥界編においてエリシオンへと繋がる超空間を飛ぶために、アテナの血による進化で引き出された、聖衣に秘められていた能力として作中に用いられた。 海皇ポセイドン編[注釈 3]から登場した、黄金聖闘士の血によって新生した青銅聖衣。これ以降リリースの製品(神闘士、海闘士)では足首が前後に可動するようになった。原作者の車田正美の協力により、かなりのヒット商品となった[6]。初代の青銅聖衣同様、ペガサス、キグナス、フェニックスの翼は背部に取り付け可能。
コンセプト
ラインナップ(アニメ放映当時)
聖闘士
青銅聖衣
『ペガサスクロス』
天馬星座の星矢をシリーズ化。シリーズ第1弾。オブジェは黒い台座が目立つ。全シリーズの中で最高のヒット商品となった[6]。
『ドラゴンクロス』
龍星座の紫龍をシリーズ化。マスクは角やヒゲなど細かい造形と耐久性を両立させるためにポリ塩化ビニル製が採用されている[5]。
『キグナスクロス』
白鳥星座の氷河をシリーズ化。マスクは5体の中で唯一ヘルメット型ではない。
『アンドロメダクロス』
アンドロメダ星座の瞬をシリーズ化。チェーンは1本で、設定と異なり聖衣の腕パーツに接続されておらず、両端ともスクエアチェーン。また5体の中で唯一メッキ処理がされていない。
『フェニックスクロス』
鳳凰星座の一輝をシリーズ化。なお前期・後期では腕部・脚部・腰部の聖衣のカラーが異なる。
新生青銅聖衣
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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