聖者の行進_(テレビドラマ)
[Wikipedia|▼Menu]

聖者の行進
ジャンル
テレビドラマ
脚本野島伸司
演出吉田健
松原浩
那須田淳
出演者いしだ壱成
酒井法子
広末涼子
安藤政信
松本恵
雛形あきこ
渡辺慶
小林正寛
水沢アキ
デビット伊東
石橋保
斉藤洋介
段田安則
いかりや長介
音楽千住明
エンディング中島みゆき命の別名/糸
製作
プロデューサー伊藤一尋
制作TBS

放送
放送国・地域 日本
放送期間1998年1月9日 - 3月27日
放送時間金曜日 22:00 - 22:54
放送枠金曜ドラマ (TBS)
放送分54分
回数11
テンプレートを表示

『聖者の行進』(せいじゃのこうしん)は、1998年1月9日から3月27日まで毎週金曜日22:00 - 22:54にTBS系の「金曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ
概要

高校教師』、『人間・失格?たとえばぼくが死んだら』、『未成年』に続いて野島伸司が脚本を手がけた『TBS野島伸司シリーズ』の第4弾。野島の強い人間だけが生き残ることの出来る現代社会に対するアンチテーゼ作品でもあった。

内容は茨城県水戸市で起きた水戸事件(通称・水戸アカス事件)を基にしたもので、題名は純粋な心を持つ知的障害者達を聖者になぞらえるとともにドラマ内で演奏するジャズナンバーの「聖者の行進」からとられている。

当作は暴力や強姦といった過激な場面が多く、放送当時は主演を務めたいしだ壱成が後に「当時TBSの電話が鳴り止まなかった」と語るほどに視聴者からの苦情が殺到していた[1]。スポンサーサイドからも内容を問題視され、トヨタ自動車キユーピーはCMの放送は行うも提供クレジットを取りやめ、三共(現・第一三共ヘルスケア)が「薬で暴力を肯定出来ない」の理由で降板し、穴埋めCMとして公共広告機構(現・ACジャパン)に差し替えられる事態に発展するなど、物議を醸した作品としても知られている。野島作品の中でも『高校教師』などと並んで野島の演出方針を疑問視する声の高い作品の一つであった。

本作は安定して視聴率20%台前後を出していたものの、放送当時から問題視された内容が年々厳しくなる放送倫理に適合しないことや、放送終了後にいしだや酒井法子が不祥事を起こしたことなどから、地上波・衛星波含めて再放送は行われていない。

ソフト化に関しては2003年にDVD-BOXが、2019年にBlu-ray BOXがそれぞれ発売された。配信についても2022年3月15日より動画配信サービス「Paravi[注 1][2][3]を皮切りに、「Hulu[注 2]・「TELASA」でも順次配信を開始している(それらの詳細は外部リンクを参照)。なおU-NEXTなどのネット配信媒体では、内容の観点から冒頭からホワイトバックに黒字で「このドラマは、知的障がいのある主人公たちが希望を見出していく物語です。本編内には、暴力的なシーンや障がい者を揶揄する表現、性的暴行、自殺など視聴者が不快に感じる場面が含まれています。当時の制作意図を尊重して配信しますが、過去に辛い経験をされた方は、視聴を避けるか、信頼できる方と一緒にご覧ください。これをきっかけに問題意識が高まればと考えております。」というおことわりテロップが表記される。

主演を務めたいしだは、後年YouTubeにて第11話の裁判シーンを再演している[1]
ストーリー.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2016年6月)(使い方

純粋で優しい心を持った知的障害者達の働く地方都市の工場。だが、彼らは人間の扱いを受けていなかった。奴隷の如く日常に行われる彼らへの暴力性的虐待。そんな彼らの未来に希望は残されているのだろうか?
登場人物
主要人物
町田 永遠(まちだ とわ)〈21〉
演 -
いしだ壱成本作の主人公。生まれながらに知的障害があるが、純粋で優しい心を持った青年で、酷い仕打ちですら笑顔で受け入れてしまう。そのため、敦の同級生たちに公園の遊具に入れられた上で殴られるなどのいじめを受けた事があるが、工場で働いて成長し、暴行を受ける仲間を庇ったりする勇敢さを身につけ、いじめにも立ち向かえる様になる。急遽、帰宅した際に家族が自分を疎んでいるのを聞いてしまい、あてもなく飛び出してしまう。楽団ではアコーディオンを担当している。『3匹のこぶた』のウーが好き。『◯◯でしょう』が口癖。
葉川 もも(はがわ もも)〈26〉
演 - 酒井法子工場の近くの私立高校の音楽教師。進学一辺倒の生徒達から担当教科を軽んじられ、溝を感じるなどの不満から竹上製作所の知的障害者に楽団指導のボランティアを行うようになる。天真爛漫な性格で彼らの純粋さに触発されるが、同時に工場での惨状を目の当たりにし、竹上と裁判をする。
土屋 ありす(つちや ありす)〈16〉
演 - 広末涼子本作のヒロイン。ももの勤務する高校の1年生で10歳の時に母を亡くしている。市長として世間体を気にしたり、継母と政略結婚をしている父に反抗し、放置されている廃バスを隠れ家にしていて帰宅しない。学校でも無断欠席が多く、規則を守らない・上級生とつかみ合いの喧嘩をする・ももに悪態をつくなど問題行動が多く、向などからは良く思われていなかった。偶然落としたPHSを拾った永遠との出会いで変化し、本来の心優しさが現れ始める。母方の祖母が新潟に住んでおり、永遠と一緒に会いに行った直後、貨物列車にひかれそうになった永遠を助けて意識不明の重体となる。一度は意識を取り戻すも、脊髄に血液が混入したことが致命傷になり亡くなる。死に際にももたちに永遠の背中を見てあげてと言い残した。染めていた髪の色を見た永遠から「赤鬼さん」と呼ばれたことがある。
竹上製作所
子供たち
高原 廉(たかはら れん)〈21〉
演 -
安藤政信6歳の時、生まれたばかりの妹の鈴と共に母親・蘭から捨てられ、埼玉県の施設で育つ。この頃から妹と一緒に行動したいという思いから軽度知的障害者の演技をするようになった。妹以外には冷たい態度が見られたが、次第にももに好意を抱くようになる。障害者ではない事を周囲に打ち明けた直後、光輔に妹のことで弱みを握られ、手先として暗躍させられ三郎を殺害、妙子の子どもを殺害するように強要された直後、ももに「警察に自首したい」「母に妹の事を頼みたい」と打ち明ける。施設にいた頃、自分と妹に送られていた手紙の住所を頼りに、ももと一緒に母を訪ねるが、既に再婚しており、小学校低学年になる異父弟がいたことを知り、自棄になる。そして光輔を刺殺しようとしたが返り討ちに遭い、重傷を負いながらも工場に放火する。その後、救急車で搬送中にももに愛していると告白し、息を引き取った。向から出された数学の難問の答えを、向の車を傷つける形で書き込んだり、暗記している楽譜を黒板に書き出したりと知能指数は相当高い(向曰く東大レベル)。
水間 妙子(みずま たえこ)〈20〉
演 - 雛形あきこ軽度の知的障害を持つ少女。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:69 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef