聖像
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、キリスト教における敬拝の対象としての聖像について説明しています。英語からの片仮名で転写された語彙の概念・語義については「アイコン」を、その他の用法については「イコン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

イコン(ギリシア語: εικ?ν, ロシア語: Икона, 英語: Icon, ドイツ語: Ikon)とは、イエス・キリスト(イイスス・ハリストス)聖人天使聖書における重要出来事やたとえ話、教会史上の出来事を画いた画像(多くは平面)である[1]。"εικ?ν"をイコンと読むのは中世から現代までのギリシャ語による(ειは中世・現代ギリシャ語では「イ」と読む)。古典ギリシャ語再建音ではエイコーン。正教会では聖像とも呼ぶ[2]

ウラジーミルの生神女聖使徒ルカによって画かれたと伝えられる。(モスクワトレチャコフ美術館所蔵)

フレスコ画イコン『復活』。現在はカーリエ博物館となっている、ホーラ(コーラ)修道院の聖堂内、湾曲した天井に描かれている。主ハリストス(キリスト)がアダムエヴァの手を取り、地獄から引き上げる情景を描いたもの。このハリストスの地獄降りのイコンが、正教会においては復活大祭のイコンとして定着している[3]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル キリスト教ポータル 美術
概要

「イコン」と言えば正教会で用いられるものを指すことが多く[4]、場合によってはイコンは正教会のものとして限定的に説明されることもある[2][5]。イコンは、正教会以外のキリスト教教派でも用いられないわけではなく、カトリック教会においても用いられるが、カトリック教会ではこれを聖像画とも呼ぶ[6][7][8]正教会カトリック教会の両教派が承認する第七全地公会(第2ニカイア公会議)において確認された、イコンの使用を正統とする教理等については両教派に共通する部分もあるが、本項では正教会におけるイコンをまず中心に扱い、西方教会西欧におけるイコン・宗教画については若干にとどめる。
形状

正教会でのイコンの多くは平面であり、正教会においては立像は用いられない訳ではないが、極めて稀である。その形状は板絵のみならず、フレスコ画、写本挿絵、モザイク画など多様である[4]

他方、カトリック教会では正教会と異なり、立像(3次元の像)を避けるということは特になく、平面像と立像をあわせて「聖画像」と呼んでいる。信者間の通称では、平面像のことを「御絵(ごえ)」、立像のことを「御像(ごぞう)」と呼ぶことも多い[9][10]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:83 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef