耳孔
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漢字の部首については「耳部」をご覧ください。

「耳の穴」はこの項目へ転送されています。TOKYO FMJFN系列で放送されていたラジオ番組については「EARステーション?耳の穴」をご覧ください。


ヒトの左耳の外観
耳の構造
英語Ear
器官感覚器
神経聴神経
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耳(みみ)は、動物器官の1つで、を適刺激とする感覚器であると同時に、重力の向きと加速度を適刺激とする感覚器でもある。一般に、聴覚にとって重要な器官として広く認知されているが、聴覚以外にも平衡感覚と回転覚を感知しているため、合わせて平衡聴覚器とも言う[1]目次

1 概説

2 ヒトの耳

2.1 外耳

2.1.1 耳介

2.1.2 外耳道


2.2 中耳

2.2.1 鼓膜と鼓室


2.3 内耳

2.3.1 前庭

2.3.2 蝸牛

2.3.3 三半規管


2.4 内耳神経

2.5 機能から見た耳

2.5.1 音の感知

2.5.2 平衡感覚



3 耳毒性

3.1 トルエン

3.2 抗生物質

3.3 ループ利尿薬

3.4 その他の薬剤


4 脊椎動物の耳

4.1 両生類の耳

4.2 爬虫類の耳

4.3 鳥類の耳

4.4 哺乳類の耳


5 無脊椎動物の耳

6 耳と文化

7 派生義

8 脚注

9 参考文献

10 関連項目

11 外部リンク

概説

音波を受容し、それを感覚神経に伝える構造を持つのが耳である。動物全体で見ると、耳を持つの割合はそれほど多いわけではないが、脊椎動物には耳を持つ種が幾つも見られる。

ヒトの場合、耳介外耳道で音を拾い集め、音によって振動する鼓膜の動きを耳小骨を用いて蝸牛の中へと伝え、蝸牛の中にある有毛細胞で神経パルス(電気信号)に変換して、蝸牛神経を通して大脳の聴覚中枢へと送る。

なお、ほとんどの哺乳類(ヒトを含む)においては、五感を司る器官の中でも、耳は生まれたときすでに成体に近いレベルまで発達している。これは、外界の危険を感じ取ったり、とのコミュニケーション(ヒトの場合、特に言語)を維持・学習するために必要だからと考えられる。ただし、ヒトの聴覚は発育とともに徐々に発達していくものであるので、乳児成人と同じ聴覚をもってはいない。音を感じることはできても、それを周波数別に分別して音を理解する側頭葉の発育が不十分であるためである。検知はできるが、認知ができないのである。したがって、生下時に十分な聴力がなく音が聞こえない状態で育ったヒトは、たとえその状態が成人になってから良くなっても、音声を理解することができない。脳で音声信号を処理することができないのである。これは視覚についても同様のことが言える。
ヒトの耳

ヒトの耳は、外耳中耳内耳の3部分に区別できる[1]
外耳
耳介 外耳

外観として目立つヒトの耳介は、体外の音波を集める集音器の機能を持ち3,000Hzを中心に約10-15dBの音響利得があるとされる。構造は耳介軟骨(弾性軟骨)に耳介筋と呼ばれる横紋筋が取り付き、その全体を皮膚が覆っている。ヒトの場合、この耳介筋は退化しているため、動かす事は難しい[1]。耳介の下端には耳朶(耳垂)という柔らかい部分がある[1]

ヒトの耳介は、ヒトの身体の中でも特徴的な形状をしているので、様々な利用がなされてきた。例えば、耳介の形状による親子鑑定個体識別が挙げられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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