翻訳メモリ
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出典検索?: "翻訳メモリ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2011年4月)

翻訳メモリ[1][2]: translation memory)は、原文と翻訳文を一対としてデータベース化し、その内容を自動的に繰り返し利用することで翻訳を支援する翻訳支援ツールである。
翻訳メモリの基本機能

翻訳メモリは、翻訳を仕事とする人の業務の効率化と質の向上を支援するためのソフトウェアである。「翻訳メモリ」は厳密には原文と訳文のデータベースを指し、それを利用するソフトウェアは「翻訳メモリ ツール」と呼ばれる。「翻訳メモリ ツール」のことを「翻訳メモリ」と呼ぶことも多い。

従来型の翻訳メモリには、通常翻訳ソフトのような構文解析機能はない。したがって、翻訳メモリ ツールを使用することによって、原文が自動的に翻訳されることはない。翻訳自体はあくまでも翻訳者が行う。ただし、近年では翻訳メモリ ツールと翻訳ソフトを統合することにより、さらに効率の良い翻訳支援環境が実用化されている。

翻訳メモリの主な機能は

翻訳者によって書き起こされた翻訳を、その原文とともに、専用のデータベースに登録すること

過去にデータベースに登録された翻訳を、同じまたは類似の原文が出てきたときに自動的に引用すること

である。

これらの機能によって、

同じ文章を繰り返し翻訳する

文章を手作業で複製し貼り付ける

などのこれまで翻訳者に任されていた単純作業を自動化し、さらに

同じ文章や類似した文章の翻訳における表現の統一

も自動化されるため、文書全体としての翻訳品質の向上も期待できる。
翻訳メモリのその他の機能

翻訳メモリには、次のような追加機能を持っているものが多い。

用語
辞書作成・引用

原文のレイアウト維持または再現

仕事としての翻訳を支援する機能

翻訳分量の算出

スペルチェック

複数の翻訳者が1つの文書を分担する場合の共同作業の支援


翻訳ソフトとの比較「翻訳ソフト」も参照

翻訳メモリは、翻訳ソフトへの幻滅から生まれたといわれている。しかし、現在では以前よりも翻訳ソフトやそれが動作するハードの性能が向上し、また翻訳ソフトの利点が見直されている。翻訳メモリでは、本来パソコンにできるような単純作業まで、人間がしなくてはならない手間があるからである。

翻訳ソフトに翻訳メモリ機能が含まれていることや、逆に翻訳ソフト機能を持つ翻訳メモリもあるが、どちらの機能もそれぞれ単体の製品には及ばない。
代表的な翻訳メモリ
AppleTrans

Apple製のmacOS用翻訳メモリ。無料で配布されている。
Deja Vu(デジャヴ)

特定のソフトと連動するのではなく、独立したソフトとして機能する。WordExcelPowerPointなどのMicrosoft OfficeアプリケーションRTFMIFHTMLXMLSGMLJavaプロパティファイルなどに対応している。TMX規格に準拠した翻訳メモリも使用することができる。
Felix(フィリックス)詳細は「Felix (ソフトウェア)」を参照

Microsoft WordExcelPowerPointアドインとして機能する。原稿ファイルを直接上書きして翻訳を行う。HTMLファイルはTagAssistという独立したWYSWYGエディタを使用して作業する。
Google Translation Toolkit(Google 翻訳者ツールキット)詳細は「Google Translation Toolkit」を参照

Web上で扱える翻訳メモリであり、Googleのサービスと連動する。翻訳メモリと機械翻訳を組み合わせて翻訳を行なう。翻訳メモリはGoogleの本社に格納されるグローバル共有TMと、機密事項を扱う際のプライベートTMに切り替えて使うことができる[3]。翻訳検索結果を5段階に分けて評価することにより、精度を高められる仕組みになっている。

ウェブページウィキペディアの記事、Knolの記事を直接取り込むことが可能。ローカルファイルではAdWords Editorアーカイブ (.aea)、HTML (.html)、 Microsoft Word(.doc)、OpenDocument テキスト (.odt)、 テキスト形式(.txt)、RTF (.rtf)、 SubRip (.srt)、SubViewer (.sub) を翻訳可能。TMX規格の翻訳メモリが使用可能になっている。

なお、2019年12月4日にサービスを終了している。[4]
Isometry(アイソメトリー)

ウェブブラウザ上で機能する。他の翻訳メモリツールで作成されるTMX規格に準拠した翻訳メモリもインポートし使用することができる。Microsoft Word・Excel・PowerPointファイルなどに対応している。
Memsource(メムソース)

クラウドSaaSベースでの翻訳メモリの共有が可能。エディタは直感的なインターフェイスにより習得に時間がかからない。翻訳メモリはTMXまたはMicrosoft Excelの形でインポートエクスポート可能。他の翻訳メモリツールで作成されるTMX規格に準拠した翻訳メモリもインポートし使用することができる。各種フォーマットに対応。
MemoQ(メモキュー)

特定のソフトと連動するのではなく、独立したソフトとして機能する。直感的なインターフェイスにより数時間でツールを使いこなすことが可能。翻訳メモリはTMXで保存され、エクスポートも可能。他の翻訳メモリツールで作成されるTMX規格に準拠した翻訳メモリもインポートし使用することができる。Microsoft Word、Excel、PowerPoint、HTML、CSV、TXT、RTF、TradosTag(TTX; モノリンガル; 全ての文字セット)、XML (.xml) 、Adobe Framemaker (.MIF) 、Adobe InDesign (.INX) ファイルなどに対応している。Windows用、有料。
OmegaT(オメガティー)詳細は「OmegaT」を参照

独立したソフトとして機能する。OmegaT自由に使えるソフトである (GPL)。プラットフォーム非依存性の高いJavaで実装。Windows、macOSやLinux向けには起動用アプリケーションが存在し、各プラットフォームへの統合を前提とした成果物が個別に配布されているにもかかわらず、Javaさえあれば使えるパッケージも配布されている。

Microsoft Office 2007以降の.docxや.xlsxなどのExtensible Markup Language|XML形式なら直接対応している。それ以前のバージョン (.doc、.xls、.ppt) をOffice 2007形式やODF形式に変換してから対応している。HTML、DocBook XML、Javaのプロパティファイルなどにも対応している。TMX規格に準拠した翻訳メモリも使用することができる。
OmegaT+(オメガティー プラス)

OmegaTの機能を継承するかたちで開発されるフリーソフトウェアであるが、OmegaTの翻訳プロジェクトと互換性のないようにできている。作業の進捗状況や、稼働状況を知らせる表示領域が設けられるなど、OmegaTにはないいくつかのユーザインタフェースレベルの機能が追加されているが、OmegaT 1.4.4以降のソースコードを基本的には再利用しない方針で、根本な機能の開発と公開はOmegaTよりは遅れている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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