美少女戦士セーラームーン_(ミュージカル)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(Microsoftコードページ932はしご高))が含まれています(詳細)。

美少女戦士セーラームーン』(びしょうじょせんしセーラームーン、略称:セラミュ) は、武内直子漫画美少女戦士セーラームーン』を原作としたミュージカル[1]

メディアミックスとして原作漫画やテレビアニメと並行し、バンダイ主催で1993年から2005年にかけて上演されたバンダイ版、25周年プロジェクトの一つとして2013年から2017年にかけてドワンゴネルケプランニング主催で上演されていたネルケ版、2018年2019年2024年に上演され乃木坂46メンバーが主要キャストを務めた乃木坂46版[2][3][4]2021年に上演された新シリーズ版がある。
略歴
バンダイによる公演(1993年 - 2005年)

バンダイ版はテレビアニメ版をベースに原作漫画版の設定が使われ、一年間にオリジナルと改訂版の計二回の本公演と春・秋に『ファン感謝イベント』という楽曲ライブ主体のイベントを行っていた。グランドテーマソングは「La Soldier(ラ・ソウルジャー)」[5]殺陣や発火装置などヒーローショーの要素を取り入れたファミリー向けミュージカルで、2002年春公演の時点で観客動員数は述べ46万人。

1990年代の初期のミュージカルでは大山アンザがセーラームーン/月野うさぎ役を務めていた。その後代替わりし、出演俳優から原史奈(セーラームーン/月野うさぎ役)、木村多江(フィッシュ・アイ役)、浦井健治(タキシード仮面/地場衛役)、城田優(タキシード仮面/地場衛役)、天野浩成(タキシード仮面/地場衛役)、多部未華子(セーラースターヒーラー/夜天光役)、渡辺舞(セーラージュピター/木野まこと役)を輩出している。

本公演はテレビアニメ『美少女戦士セーラームーンR』放送中の1993年夏に、メディアミックスの一環としてバンダイで上演されたミュージカル『美少女戦士セーラームーン 外伝ダーク・キングダム復活篇』が初演。三年目まではすべての公演をソフト化する予定が無かったようで、1993年冬の『ダーク・キングダム復活編改訂版』、1994年春?1995年春の『S 変身・スーパー戦士への道』(改訂前・改訂版いずれも)は映像が残っていない。

製作スタッフは、作曲は初演『外伝 ダーク・キングダム復活篇』から同改訂版までつのごうじ小坂明子の2人体制[6]だが、1994年夏『S?うさぎ・愛の戦士への道?』から小坂の単独になり[7]、13年間で全456曲を作曲[8]。小坂はのちに音楽監督も務めた。作詞は初演から2000年初冬『新 / 変身・スーパー戦士への道 ラストドラクル序曲』まで冬杜花代子が単独[注 1] で担当したが[9]、2000年夏『決戦 / トランシルバニアの森 ?新登場! ちびムーンを護る戦士達?』からは脚本・演出も行っていた斉樹潤哉との2人体制になり[10]2003年5月の冬杜逝去をうけて、2003年夏『スターライツ・流星伝説』以降の新曲は全て斉樹が作詞をした。冬杜の最後の担当楽曲は『無限学園?ミストレス・ラビリンス?』の公演主題歌「HEREAFTER…」である。

脚本は1993年の初演から1994年夏『S?うさぎ・愛の戦士への道?』をテレビアニメ版の脚本家の富田祐弘が担当し、1994年冬『S?変身・スーパー戦士への道?』から演出として加わった平光琢也に交代した。この頃から「月刊ミュージカル」など演劇専門誌に特集記事が組まれ、玩具誌の「ハイパーホビー」には定期連載のページが作られてキャストインタビューや公演レポートが掲載された。1999年夏『かぐや島伝説【改訂版】夏休み!! 宝石探検隊』以降は斉樹潤哉が総合演出・脚本を取り仕切るようになるが、従来ファンからは「ストーリーが難解で破綻している」と非難を浴びた[要出典]。

キャストは初代内部5戦士役にはアイドルグループ桜っ子クラブさくら組のメンバーが起用され、初代セーラームーン役は大山アンザ(現・ANZA)が演じた。この時キャスティングされたメンバーでは大山とセーラーマーキュリー役の森野文子のみが初演から卒業まで5年間通して出演した。

タキシード仮面役は初演ではジャニーズJr.佐野瑞樹だったが、改訂版以降は悪役で出演したジャパン・アクション・クラブ出身の望月祐多(後期の作品ではアクション指導も行っている)に交代し、代替わりした後も代々若手男優が演じた。

原作・アニメが完結し『永遠伝説』公演中はキャストたちも「この公演が本当に最後だ」と日々の稽古と公演に臨んでいたという。しかし千秋楽後にミュージカル継続を望むファンの投書が殺到。その声に応える形でファン感謝イベントが開催され、一度はフェードアウトした土萠ほたる/セーラーサターン役・武田恵子の復帰と『永遠伝説 改訂版』の上演がイベント内で発表された。ファン感謝イベント終了後、現戦士の一斉卒業が決定し告知された[11]。公演チケットは平日公演すらプラチナ化し、サンシャイン劇場で行われた大千秋楽は当日券を求める観客に対し劇場のキャパシティが足りず、劇場ロビーに公演の映像中継を映す大型モニターを設置して対処した程である。

ミュージカル自体も永遠伝説改訂版をもって終了とされる予定だったが、公演の好評ぶりからキャストを一新しての続演・1998年夏『新・伝説光臨』が決定。2代目セーラームーン役には原史奈が起用され、1999年夏『かぐや島伝説【改訂版】夏休み!! 宝石探検隊』まで務めた。

3代目セーラームーン役の神戸みゆきは、2000年冬『新 / 変身・スーパー戦士への道 ラスト・ドラクル序曲』から2001年春『ラスト・ドラクル最終章 超惑星デス・バルカンの封印』まで務めた。

4代目セーラームーン役は黒木マリナが、2001年夏『誕生!暗黒のプリンセスブラック・レディ』から出演した。当時、アニメが大規模に再放送されており、再放送の進行に合わせる形でアンザ時代以来のアニメと原作に添った公演が制作された[注 2]。2004年5月には当時の黒木をはじめとする内部5戦士が上海のイベント「2004?漫形象博?会」へ遠征しミニライブを行った[12]2005年冬『新・かぐや島伝説 改訂版』まで務め卒業。同時にこれをもってバンダイ主催による公演は終了した。
La Soldier(ラ・ソウルジャー)

作詞冬杜花代子、作曲小坂明子

バンダイによる公演を通したテーマソング。20周年記念トリビュートアルバムでは「グランドテーマソング」とも表現されている。シングル盤の歌手は桜っ子クラブさくら組(初演セーラー戦士役)。各公演のセーラー戦士役による新録版がメモリアル・アルバムシリーズ(後述)に収録されている。

毎公演のアンコール&エンディングナンバーとして歌い継がれていた。この曲が流れると客席の子どもたちが舞台上のセーラー戦士と一緒に歌い踊る姿がよく見られた。[13]

初演を除いて、通常公演中にこの曲を歌い踊れるのはセーラー戦士だけであった。タキシード仮面や火球王妃[注 3] のような"正義側"の主要キャストでも"セーラー戦士ではない"ので出演できなかった。また同じセーラー戦士でもギャラクシアやアニマメイツなどの"悪役側"のセーラー戦士も出演していない。ただしキャストの卒業公演や大千秋楽などの特別な節目には特例的に参加することもあった[注 4]

テレビアニメ『美少女戦士セーラームーンR』第42話(通算第88話)の挿入歌としてシングルCD版が使用された。

幾原邦彦はこの曲を聞いて「これこそセーラームーンの曲なんだ!」と感じて初監督作でもある『劇場版美少女戦士セーラームーンR』の主題歌を小坂明子と冬杜花代子に発注した。そうして製作された曲が「Moon Revenge」である。[5]

2017年8月に開催されたコンサート『美少女戦士セーラームーン 25周年記念 Classic Concert』のセットリストに入り、アレンジされたバージョンが東京フィルハーモニー交響楽団と作曲の小坂明子のピアノで演奏された[注 5]。コンサートは好評により2018年4月に再演、「La Soldier」も引き続き演奏された[14][注 6]。2018年8月?9月に開催予定の『美少女戦士セーラームーン Classic Concert 2018』のセットリストにも入っていて、大阪公演では関西フィルハーモニー管弦楽団と小坂のピアノで演奏する[15]。2014年発売のトリビュート・アルバム美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』にはTommy heavenly6、2018年発売予定の『美少女戦士セーラームーン THE 25TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』には月蝕會議のカバー版が収録されている。乃木坂46版ミュージカルのライブショーでも使用される(後述)などセーラームーンシリーズの楽曲の中でも有数の人気曲である。

ネルケプランニングによる公演(2013年 - 2017年)

2013年9月に「セーラームーン20周年記念プロジェクト」の一環として、ドワンゴネルケプランニングにより8年ぶりに新規公演『La Reconquista』で復活。5年間上演され、2017年『Le Mouvement Final』で完結した[16][17][18][19][20]。主な楽曲は「愛のStarshine」、「Music of the sphere」、「恋するSatellite」など。

バンダイ版と異なり、公演の主なターゲットは成人女性で、同時期に展開していたアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』同様に原作漫画がベースの舞台化だが、旧東映版アニメとバンダイ版ミュージカルを意識した要素も含まれている。

製作スタッフは音楽に佐橋俊彦、脚本・演出にバンダイ版初期を手がけた平光琢也。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:192 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef