『美少女戦士セーラームーン』(びしょうじょせんしセーラームーン、略称:セラミュ) は、武内直子の漫画『美少女戦士セーラームーン』を原作としたミュージカル[1]。
メディアミックスとして原作漫画やテレビアニメと並行し、バンダイ主催で1993年から2005年にかけて上演されたバンダイ版、25周年プロジェクトの一つとして2013年から2017年にかけてドワンゴ・ネルケプランニング主催で上演されていたネルケ版、2018年・2019年・2024年に上演され乃木坂46メンバーが主要キャストを務めた乃木坂46版[2][3][4]、2021年に上演された新シリーズ版がある。 バンダイ版はテレビアニメ版をベースに原作漫画版の設定が使われ、一年間にオリジナルと改訂版の計二回の本公演と春・秋に『ファン感謝イベント』という楽曲ライブ主体のイベントを行っていた。グランドテーマソングは「La Soldier(ラ・ソウルジャー)」[5]。殺陣や発火装置などヒーローショーの要素を取り入れたファミリー向けミュージカルで、2002年春公演の時点で観客動員数は述べ46万人。 1990年代の初期のミュージカルでは大山アンザがセーラームーン/月野うさぎ役を務めていた。その後代替わりし、出演俳優から原史奈(セーラームーン/月野うさぎ役)、木村多江(フィッシュ・アイ役)、浦井健治(タキシード仮面/地場衛役)、城田優(タキシード仮面/地場衛役)、天野浩成(タキシード仮面/地場衛役)、多部未華子(セーラースターヒーラー/夜天光役)、渡辺舞(セーラージュピター/木野まこと役)を輩出している。 本公演はテレビアニメ『美少女戦士セーラームーンR』放送中の1993年夏に、メディアミックスの一環としてバンダイで上演されたミュージカル『美少女戦士セーラームーン 外伝ダーク・キングダム復活篇』が初演。三年目まではすべての公演をソフト化する予定が無かったようで、1993年冬の『ダーク・キングダム復活編改訂版』、1994年春?1995年春の『S 変身・スーパー戦士への道』(改訂前・改訂版いずれも)は映像が残っていない。 製作スタッフは、作曲は初演『外伝 ダーク・キングダム復活篇』から同改訂版までつのごうじと小坂明子の2人体制[6]だが、1994年夏『S?うさぎ・愛の戦士への道?』から小坂の単独になり[7]、13年間で全456曲を作曲[8]。小坂はのちに音楽監督も務めた。作詞は初演から2000年初冬『新 / 変身・スーパー戦士への道 ラストドラクル序曲』まで冬杜花代子が単独[注 1] で担当したが[9]、2000年夏『決戦 / トランシルバニアの森 ?新登場! ちびムーンを護る戦士達?』からは脚本・演出も行っていた斉樹潤哉との2人体制になり[10]、2003年5月の冬杜逝去をうけて、2003年夏『スターライツ・流星伝説』以降の新曲は全て斉樹が作詞をした。冬杜の最後の担当楽曲は『無限学園?ミストレス・ラビリンス?』の公演主題歌「HEREAFTER…」である。
略歴
バンダイによる公演(1993年 - 2005年)