美少女図鑑_(フリーペーパー)
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美少女図鑑
Beautiful girl pictorical book
ジャンル
ファッション
読者対象女性(FT ? F1)
刊行頻度各地域版毎に年2?4回
発売国 日本
言語日本語
定価無料
出版社各地域版毎に異なる
刊行期間2002年(平成14年)11月(新潟) -
発行部数各地域版毎に1?2万部()
ウェブサイトhttps://bishoujo-zukan.jp/
特記事項各都道府県のHPは一覧を参照
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『美少女図鑑』(びしょうじょずかん)は、2002年(平成14年)より株式会社テクスファーム(新潟市)、および株式会社テクスファームファウンデーション(東京都港区渋谷区)と契約した会社団体が、各々の所在都市を中心に発行しているフリーペーパー。『○○美少女図鑑』と前側に地域名が入る。2020年(令和2年)6月より後者は株式会社美少女図鑑に社名変更。
概要

世界金融危機が深刻化した2008年(平成20年)9月15日のリーマン・ショック以降特に、企業広告費削減が進んだが、素人モデルを起用してモデル料を圧縮し、さらに発刊頻度および部数を少なくして安価な発刊費用を実現していた美少女図鑑は、逆に希少価値から高い注目度を生み、費用対効果のあるビジネスモデルと見なされて、急速に日本全国に広まった。

ロゴタイプなど全国共通のフォーマットはあるが、ページ数や内容については各地域版毎に異なり、ファッション雑誌に近いものからタウン情報誌と内容的に似ているものまである[1]

上述のような希少性に加え、アイドル写真集を好むような男性読者層(MT-M1)からの注目、さらに2006年に「沖縄美少女図鑑 vol.4」に登場した二階堂ふみが全国でも活躍したことがロールモデルとなり、地方から中央にステップアップを願う地方在住の女性や各界からの注目も集めた。

2008年(平成20年)頃は、マスメディアが「美人すぎる○○」「可愛すぎる○○」といった表現を使用し始めた時期であり[2]大向美咲参照)、ローカルアイドル(ご当地アイドル)も発達し始めた時期である。2007年(平成19年)10月11日より2009年(平成21年)1月22日まで[3]、大阪資本のテレビ局が制作する『秘密のケンミンSHOW』のコーナー「連続テレビドラマ 県の中心で愛を叫ぶ」において、地方在住の女性と東京出身の主人公男性との恋愛ドラマが放送され、2009年より東京資本が、地方を含む素人女子を多数出演させる「美人時計(bijin-tokei)」がビジネス化され、2010年(平成22年)より「方言彼女。」が放送開始される等、地方在住の美少女、美女が注目された背景がある。

被写体となる女性は、各出版当事者の知り合いの紹介もあるが、ストリートスナップのような偶然性に依存するものだったり、コンテスト形式だったりと、スカウティングは多様である。コンテスト形式としては、三重美少女図鑑主催『三重シンデレラコンテスト』や、岡山美少女図鑑主催『美少女・美人コンテスト』など、比較的大きくイベント・タイアップで行った例もある。

創刊当初は、紙媒体を使用したフリーペーパーが主体であったが、コロナ禍の影響もあり、冊子の刊行を休止する地域も増えている。現在は、WebやSNSに活動の場を移しつつある。特に目立つのは、所属モデルたちによる「ライブ配信」と、企業や商業施設の「キャンペーンガール」や「タイアップ企画」。なお、ライブ配信のプラットホームは、ミクチャにしている地域が多い。
沿革
背景

バブル崩壊後のファッション雑誌では、プロファッションモデルへの注目の他、アマチュアである読者モデルストリートスナップが注目される傾向があった。また、大都市ではリアル・クローズを対象とした興行ファッションショーが開催されるようになった(参照)。

地方では、以前から若者向けのタウン情報誌においてストリートスナップが掲載されるコーナーがあったが、『no!熊本』(1996年(平成8年)創刊)および『no!福岡』(2000年(平成12年)創刊)における「美少女写真館」[4]ローカルアイドル発祥の地である徳島県の『あわわ』の「HIME」[5]大分県の中高生向け情報誌『CHIME』(2007年(平成19年)創刊)の「CHIMO」など、地元ではそのコーナーに掲載されることがステータスと言われるようになった[6]

一方、2000年(平成12年)頃から『SpyGirl』(東海関西九州)等や『COLOR』(仙台)が地域限定のファッション誌として成立し、各々『ボニータ!ボニータ!! ?名古屋ガールズコレクション?』(テレビ愛知)、『COLOR TV』(ミヤギテレビ)というテレビ番組をローカル局で放送するまでになった。また、当初は関西限定だった子供服ファッション誌の『月刊マリア』が全国展開する例も見られた[7]。他方、質を上げ、芸術的な写真を掲載する高級誌のような月刊・季刊のタウン情報誌が、日本各地で続々出版されるようになってきていた。
美少女図鑑の創刊

そのような中、2002年(平成14年)11月に新潟市にある広告企画会社の株式会社テクスファーム(以降、テクスファーム)が『新潟美少女図鑑』を創刊した[8]。同誌は、地元の服飾店や美容室などを広告主とし、地元の読者モデルやカメラマン美容師などのスタッフを用いるところは先行する地域限定ファッション誌と同様だが、フリーペーパーで発行したことと、リアル・クローズを着用しながらもモード写真集のような紙面構成としたことが特色であった。また、新潟県のみを対象とするフリーペーパーとしては発行部数が少なく[9]、かつ、年数回の発行であったため、市中に出回る期間が短いことが逆に「幻のフリーペーパー」とのキャッチコピーを与えた[10][11]

2004年(平成16年)12月には、テクスファームが沖縄県那覇市に沖縄テクスファームを設立し、2005年(平成17年)8月に『沖縄美少女図鑑』を創刊、初めて新潟県外で美少女図鑑が発刊された[12]。2006年(平成18年)10月13日には「美少女図鑑」を商標出願し、2007年(平成19年)5月25日登録[13]。同5月、沖縄美少女図鑑にモデルとして出ていた二階堂ふみソニー・ミュージックアーティスツと契約し、『ニコラ専属モデルとなって中央の媒体に出るようになったため、美少女図鑑の認知度が上がる契機となった。
ライセンス契約による全国展開

2007年(平成19年)に株式会社テクスファームファウンデーション(以降、TFF)を設立。2008年(平成20年)4月には株式会社ツアーバンクシステムが『大阪美少女図鑑』を創刊[14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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