美女
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この項目では、人格、外見ともに優れている女性について説明しています。

絵画については「[[美人 (絵画)(英語版、ロシア語版)]]」をご覧ください。

ちゃんみなの曲については「美人 (曲)」をご覧ください。

「佳人」はこの項目へ転送されています。小説については「佳人 (小説)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。美人、美女 1954年 Miss World

美人(びじん)または美女(びじょ)とは、主に人となりに優れ外見共に美しい女性をさす言葉とされる。別嬪(べっぴん)・麗人(れいじん)・佳人(かじん)とも呼ばれ、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}一般的にはきれい系・かわいい系・クール系・きれかわ系などともいう[要出典]。男性に対して用いる際も美人と呼称される[1]。しかし、一般的には美男子または美男ハンサム(俗:イケメン)などという語意を用いられる事が社会的秩序となっている。

併記して、未成年者の場合に用いる場合は美少女と呼ばれるのが一般的であり、未成年者の少年に対しては美少年という。
概要Shin Bijin (1897) by Y?sh? Chikanobu

女性の何をもってとするかは、主観的なものであり、個人嗜好によって美人の基準は異なる。ある共同体において一般的とされる美人像がその共同体内の全ての個人に共通して美人と見なされるとは限らず、価値観の多様化が進んだ社会であれば美の基準においても個人差が大きくなる。

一方、美人とは多くの人が一致して美しいと見なす女性を指すものであり、ある女性に対する美的評価において、不特定多数の個人の嗜好が一致する場合があることも確かである。後述の平均美人説や黄金比率美人説などに見られるように、多くの人が美と感じる容姿を科学的に説明しようという試みも行われている。

ただし、美は社会的に共有されるものでもあり、時代や文化によってその基準も変動しており、形質に対する科学的な分析だけでは説明のつかない要素もある。ある時代や文化において多くの人に美と認識される要素が、他の時代や文化でも同様の評価を受けるとは限らない。同様に、ある社会で一般的に美とされる要素がすべての個人の嗜好を全面的に規定するわけではないが、その社会固有の文化として多かれ少なかれ個人に影響を与えることもまた事実である。日本でも特定の女優芸能人が時代を代表する美人及び美女として扱われ、それに似せたファッションが流行することがある[注 1]

このように、美人という審美的判断は、判断主体個人の嗜好・その文化的背景・対象の客観的形質という複数の要素によって総合的に形成され、いずれか一つの要素によって排他的に決定されるものではない。

また、俗に言う「世界で最も美しい顔ランキング」など、容姿の美しさを基準にして人を評価することは、ルッキズム批判者やフェミニストから問題視される傾向にあるが、こうした批判は美を礼賛するという自然な欲求を抑圧し党派的議論を押しつけるものとして反発も強い[2]

しかし、結果として本質的な美人のあり方については近年一段と主に国や世界を代表する「ミスインターナショナル」などの本格的な「美人コンテスト」においてスピーチ力やパフォーマンス力など人となりを厳しく詮議し、いくら外見を磨いも内面性や品性が劣っていれば「真の美人」としてみなさないために「内面性の美しさ」を強く問われる[3][4][5][6]。よって、世界全体が一般的に示す美人及び美女の定義は一概に外見のみにとらわれるのではなく内面性の美しさも美人の要件の根幹となる大切な要素である。
黄金比率美人説

カナダトロント大学のカン・リー(Kang Lee)が視覚研究の専門誌「Vision Research」で白人女性のみを対象にした研究結果を発表した。そこで女性の見た目の美しさは両目の間隔や目鼻と口の距離が顔全体に占める割合によって決まるという研究結果が発表されている。その研究結果は目と口の距離は顔の長さの36%のときに一番美しいと感じられ、両目の間隔は顔の幅の46%のときに一番美しいと感じられることが分かった[7]。これを数学理論における「黄金比」と関連付けて論じられることが多く、容姿の美しさの指標としての黄金比は美容業界でもよく用いられ、身体において足底から臍(へそ)までの長さと臍から頭頂までの長さの比が黄金比であれば美しい、また、顔面の構成要素である目、鼻、口などの長さや間隔、細かな形態も黄金比に合致すれば美しいとされている。なお、黄金比に近い容貌コーカソイド(白人)に多く[8]、日本人を含むアジア人は黄金比とはかけ離れてることが多いため[9]、日本においてはアジア人に近い「白銀比」(別名「大和比」)という比率で美しさを論じる審美観が存在する[10][11][12][13]
平均美人説

Judith LangloisとLori Roggmanは、無作為に抽出した顔写真の合成写真を被験者に示した時に、その写真が魅力的であると判断されることが多いとする研究結果を発表した(Psychological Science 1990)。この事から、美人とはそのコミュニティにおいて最も平均的な容姿を持つものであるという仮説が提唱された。この説によると、美人像の変遷は、そのコミュニティの構成員の変化を背景としているものと考えられる(鼻が高い人が多くなれば、鼻が高いことが美人の要素となる)。このように平均的な女性が美しいと感じられる理由としては、平均的であるということが、当該コミュニティで失敗のない生殖を行う可能性が高いことを示している(繁殖実績が多い)と考えられるためと説明されている。
欧米における美人像

欧米社会における理想の美人像は、ヨーロッパ系の白人女性であることが多い[14][15][16]。世界最大のファッションイベントの一つであるニューヨーク・ファッションウィークの2014年のレポートによると、参加モデルの内訳は、白人82.7%、アジア系9%、黒人6%、ラテン系2%であり、白人モデルが圧倒的多数を占めている[17]
日本における美人像小野小町鈴木春信画)

日本の平安時代には、肌理(きめ)の細かい色白の肌、ふっくらした頬、長くしなやかな黒髪が典型的な美人の条件として尊ばれた。ただし、一定以上の身分のある女性は近親者以外の男性に顔を見せないものとされたため、男性はめあての女性の寝所に忍んで行き、ほの暗い灯火の下で初めてその姿を見るということが普通であった。化粧は、顔に白粉を塗り、眉を除去して墨で描き(引眉)、歯を黒く染める(お歯黒)といったもので、健康美よりはむしろ妖艶さが強調された。当時の女性の成年年齢は初潮を迎える12?14歳であり、30代はすでに盛りを過ぎた年齢とみなされていた。ちなみに、しばしば言及される引目鉤鼻源氏物語絵巻等の平安絵画において高貴な人物を描く際に用いられた表現技法の名称である。六歌仙の一人である女流歌人小野小町は、当時の美人像からして絶世の美女であったとされている。

戦国時代に日本に30年以上滞在した西洋人ルイス・フロイスは「ヨーロッパ人は大きな目を美しいとしている。日本人はそれを恐ろしいものと考え、涙の出る部分の閉じているのを美しいとしている。」[18]と、当時の日本人が大きな目よりも絵巻物美人画に描かれるような涼しい目を理想としていた様子を記している。

江戸時代には、日本では色白できめ細かい肌、細面、小ぶりな富士額、涼しい目元、鼻筋が通り、豊かな黒髪が美人の典型とされた(浮世絵で見られる女性は、当時の理想的な美人を様式化した作品である。詳しくは美人画を参照)。当時最も売れた化粧指南書『都風俗化粧伝』において「目の大なるをほそく見する伝」という項が存在し、目に関しては現在とは異なる美意識だったことを表している。井原西鶴の『好色五人女』には、低いを高くしてほしいと神社で無理な願いことをする、との記述があり[19]、当時鼻の高さを好んだ傾向が窺える。


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