美女と野獣
La Belle et la Bete
監督クリストフ・ガンズ
脚本クリストフ・ガンズ
サンドラ・ヴォ=アン
原作『美女と野獣』
製作リシャール・グランピエール
製作総指揮フレデリック・ドニギアン
出演者レア・セドゥ
ヴァンサン・カッセル
音楽ピエール・アデノ
『美女と野獣』(びじょとやじゅう、仏: La Belle et la Bete)は、2014年のフランス・ドイツのファンタジー映画。監督はクリストフ・ガンズ、出演はレア・セドゥとヴァンサン・カッセルなど。フランスの童話『美女と野獣』を本国フランスで実写映画化した作品である。
第64回ベルリン国際映画祭でコンペティション外上映され[4]、第27回ヨーロッパ映画賞(英語版)の観客選考最優秀映画賞にノミネートされた[5][6]。また、第40回セザール賞(英語版)で3部門にノミネートされ、プロダクション・デザイナー賞(英語版)を受賞している[7][8]。 ある家庭で、母親が子供たちを寝かしつけるために物語を読み聞かせる。 主人公のベルは裕福な商人である父親と三人の兄、双子の姉と共に暮らしていたが、父親の所有する船が嵐で遭難し一家は破産してしまう。一家は田舎に引き籠り貧困生活を送るが、ベルは「放蕩三昧の兄や、婿探しに夢中で留守がちだった姉と毎日過ごすことが出来る」と満足していた。1か月後、港に父親の船が打ち上げられたという知らせが届き、父親は長男のマキシムと共に港に向かう。しかし、打ち上げられた船は借金のカタとして差し押さえられてしまい、マキシムは父親を置いてどこかに行ってしまう。父親はマキシムを探して彼の行き付けだった酒場に向かうが、そこにはマキシムに借金を踏み倒されたペルデュカスがいた。ペルデュカスに身ぐるみを剥がされそうになった父親は、酒場を逃げ出し家に戻ろうとするが、吹雪に遭い森で遭難してしまう。 気が付くと、父親はバラに覆われた古城にたどり着いていた。城内に入ると、そこには温かい食事と子供たちに頼まれた土産物が用意されている。父親は食事を口にしたあと、土産物を手に家に戻ろうとするが、ベルに頼まれていたバラがないことに気付く。父親は庭園に生えていたバラを摘み取るが、それを見た野獣が襲い掛かって来る。野獣はバラを盗んだ罪で父親を殺そうとするが、1日の猶予を与え父親を解放する。父親は家に戻り子供たちに別れを告げるが、ベルは家を飛び出し、父親の身代わりとなるために一人で古城に向かう。古城に着いた彼女に対し、野獣は高価なドレスを贈り「城内を自由に散策して良い」と告げ何の危害も加えなかった。その夜ベルは夢の中で、古城の主だった王子と婚約者の王女の夢を見る。 翌日、ベルは城外の森を散策し、そこで夢の中で見た王女の墓を見つける。夢の中の王女が実在する人物だと知ったベルは、夢の真相と野獣の正体に興味が湧き城内を探索し始め、次第に野獣に惹かれていく。一方の野獣もベルの優しさに好意を抱くようになる。
ストーリー